【ブラック企業を辞めさせて貰えない場合】

まず、大前提として知っておいて欲しいことがあります。それは、ブラック企業は、辞めて良いということです。

「辞めたら負けた気がする」、「ここを辞めたら、もう行ける会社なんてない」なんて考えないことです。そういった心情に、ブラック企業はつけ込んでくるのですから。

ブラック企業を辞められない人に多い要素

(写真=getty images®)

ブラック企業を辞められない人には、共通点があります。

それは「責任感が強く」「素直で誠実で」「我慢強い」人です。こういった性格は、人間として価値のある性質には違いないですが、ブラック企業経営者にとっては「従順で逆らわない人」でもあります。無理難題を押しつけても文句ひとつ言わず、我慢してくれる便利な存在です。

あなたは、ブラック企業の便利な存在になってはいけないのです。

現状を変えたい、会社を辞めたいと思えば、勇気を出して声を上げること。仕事はあくまでも生活の対価を得るための手段と割り切って、自分の価値観に従って行動するべきです。

「今まで一緒に頑張ってきたのに、仲間を見捨てるのか」
「ここで逃げ出していいのか」
「成功している奴は最後まで諦めないぞ」
「今、辞めると他の同僚に負担がかかるぞ」
「繁忙期に辞めるなんて非常識。損害賠償請求するぞ」
「今月で辞めるというなら、これまでの損失を最後の給与から差し引くぞ」

これらは全て、脅しの言葉です。

いつ、どこで、誰から言われた言葉かメモを取るようにしましょう。

スマホで録音しておくのも良いかと思います。(あからさまに録音しようとしているのがバレて、「会議室にスマホを持ち込むな!」と恫喝された経験がある方もいらっしゃいます。向こうも警戒しているので、注意しましょう)

だいたい、仲間、仲間と言いますが、そもそもそんなに団結力のある仲間たちなら、あなたは退職を考えたりしないでしょう。

人は、努力に対する成功の報酬が見合っているからこそ会社に尽くそうと思えるものです。それらを満たしていないブラック企業が何を言っちゃっているんだという感じですが、こんな強い言葉を面と向かって言われてしまうと、ついつい心を動かされる人もいるかもしれません。

「私に期待しているからこそ、強い口調で言われるのかもしれません。」と真顔で言っていた相談者がいました。……気を付けて! それ、洗脳されかかっています。

彼らは、あなただけでなく同じようなことを辞める人に言っています。これらの言葉は、あなたのことを思って言っているのではなく、部下=便利な駒が減ることを危惧して発している言葉に過ぎません。

本当に給与が理不尽に天引きされて来ていたら

弁護士や労働基準監督署、法テラスなどに相談し、対応をしましょう。実際に損害賠償や理不尽な給料天引きなどを行ってきたのであれば、明らかに違法なので、場合によってはこちらからも弁護人を立てて戦うことも考えられます。

いかがでしょうか。

少しシビアなお話になりましたが、次回は【辞めざるを得ない状況に仕向けられる】事態に対応するために知っておきたいことについてご案内したいと思います。

それでは、またお目にかかりましょう。
キャリアアドバイザーA

提供・Cinq

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