パキスタン最大都市のカラチは、イスラム教を重んじる国の中ではかなり先鋭的な都市です。建物や見た目こそ古いものの、賢明で先進的な市民のもと急激な発展を遂げようとしています。今回は、カラチの見どころをご紹介します。
パキスタンの最大都市カラチ
カラチは、アラビア海沿いに位置するパキスタンの最大都市です。北東に位置する 首都イスラマバード遷都以前、カラチはパキスタンの首都でした。人口はパキスタン内で最多の1,500万人(2020時点)。都市人口としても世界7位という多さです。パキスタン自体、人口は2億3,818万人(2021年7月統計)で世界5位ながら、依然として増え続けています。
カラチはパキスタンの経済や金融も最大で、パキスタン歳入の多くを占める重要都市となっています。
カラチでの見どころ
フレア・ホール・ライブラリ
フレアホールは、イギリス領インド帝国時代に建てられました。中は図書館になっており、誰でも自由に入ることができます。
モハッタ・パレス
モハッタ・パレスは、1920年代後期に建設された豪華な宮殿です。
中心のドームとサイドの9つの八角形ドームは、屋上に通じる螺旋階段になっておりエレガント。正面に向かって左側は、博物館になっています。
クエイド・エ・アザム・ハウス(Quaid-e-Azam House Museum)
パキスタンの指導者、クエイド・エ・アザムの住んでいた家です。英国の建築家モーゼによって設計された100年以上の歴史を持つ建物で、現在は美術館となっています。
パキスタン国立博物館
パキスタンで発掘された文明文化が細部に至るまでバランスよく収蔵されている、カラチに来たら必見の博物館です。
展示は時代ごとに分かれています。改めてパキスタンのもつ素晴らしい歴史のポテンシャルを感じさせます。
インダス文明
ハラッパーやモヘンジョ・ダロから発掘された遺跡の中でも、貴重な遺物が展示されています。
特に、こちらのモヘンジョ・ダロ神官王像は貴族の家から発掘したとされ、インダス文明の起源や信仰を知る上での貴重な像の一つです。
ガンダーラ王国
こちらはガンダーラ王国の遺物です。パキスタン北西部に位置したガンダーラはヘレニズム文化を取り入れ、お釈迦様の姿にもその彫刻技法が用いられるなどし、後の中国や日本にもその影響をもたらしています。