おもしろい作品に出合うと、多くの人が観た後に伏線を調べるでしょう。伏線に気づくと、また違った目線で作品を楽しむことができます。
今回は、おすすめの伏線回収がすごい映画を紹介していきます。すでに観たことのある映画でも、伏線を知ってから観ると新たな発見ができるのでぜひ参考にしてみてください!
伏線回収のストーリーとは?
伏線とは「隠されているキーポイント」のことで、作者が作品の至る所にヒントを散りばめています。そして、作中ですべての伏線の意味を明らかにすることを伏線回収と言います。
最初に映画を観る時は、伏線などはあまり意識されて観ないでしょう。しかし、気に言った作品を何度も観ていくうちに、伏線を見つけたりと、作者から与えられているヒントを発見でき、楽しみ方が広がるのです。
伏線回収がスゴい映画おすすめ18選
次に、おすすめの伏線回収がすごい映画を紹介していきます。すでに観たことのある作品も、伏線を知ってから観ると、違った面白さがあります。各作品の伏線を知り、違った視点で映画を楽しみましょう!
おすすめの伏線回収の映画①シックス・センス
『シックス・センス』は1999年に公開されたサスペンススリラー映画です。死者の姿が見える少年と彼を担当する小児精神科医の交流を衝撃的な展開で描いており、M・ナイト・シャマラン監督の出世作となりました。
シックス・センスのあらすじや見どころ
小児精神科医マルコムは、自宅に突然襲撃してきた元担当患者のビンセントに銃撃されました。銃撃事件から1年後、マルコムは8歳の少年コールのカウンセリングを担当することになります。コールは周囲に心を閉ざしていましたが、マルコムと打ち解けていくうちに、誰にも言えない秘密を告げたのです。
シックスセンスは、所謂「叙述トリック」を使った作品です。物語を観ていくと、少し引っかかる場面がいくつも出てきます。そこには単なる勘違いではなく、隠れた伏線が存在しているので、注意深く見てみましょう。
シックス・センスのキャスト
マルコム・クロウ役は、「ダイ・ハード」シリーズなどでお馴染みのブルース・ウィルスが演じています。幽霊の見えるマルコムの担当患者の少年コール・シアー役は、「フォレスト・ガンプ 一期一会」でトム・ハンクスの息子役でスクリーンデビューを飾ったハーレイ・ジョエル・オスメントが務めました。
おすすめの伏線回収の映画②サーチ
『サーチ』は、2018年に製作されたスリラー映画です。物語の全てがパソコンやテレビの画面上で進行するという異色の展開による新感覚シチュエーション・スリラーとなっています。
サーチのあらすじや見どころ
父親と2人暮らしの16歳の女子高校生が突然失踪してしまうところから物語は始まります。行方不明事件として捜査が開始され、家出なのか、誘拐なのかわからないまま37時間が経過する頃、父親のデビッドは、彼女のPCにログインしSNSにアクセスを試みるのです。
サーチの伏線は至る所に散りばめられており、アイテムや場所など細かくて、とにかく多いです。ネットで調べてもおもしろいですし、自力で発見しても楽しめるでしょう。
サーチのキャスト
父親のデビッド・キムは「アメリカン・パイ」で注目されたジョン・チョウ、娘のマーゴットはミシェル・ラー、ヴィック捜査官はデブラ・メッシングが演じています。
おすすめの伏線回収の映画③ バタフライエフェクト
『バタフライエフェクト』は、2004年に公開されたサスペンス・スリラー映画です。エリック・ブレス監督が手がけた緻密に作り込まれている伏線が魅力となっています。
バタフライエフェクトのあらすじや見どころ
舞台は1998年のアメリカから始まります。主人公のエヴァンは子供の頃に性的虐待を経験したことから、ストレスが高まると意識が無くなり、短時間の記憶を失う症状に悩まされていました。大学生になったエヴァンは、昔の自分が付けていた日記を読むことで過去へ戻れることに気付くのです。
バタフライエフェクトは、何度も過去に戻るタイムリープ系の映画で、「バタフライ効果」が起きていきます。エヴァンの各ルートの人生に伏線が存在しており、気持ちの良いほど伏線回収がされていくので期待を裏切らない作品でしょう。
バタフライエフェクトのキャスト
エヴァン役は、TVシリーズ「ザット’70sショー」で人気になったアシュトン・カッチャーが演じています。幼馴染のケイリー役は、エイミー・スマートが務めました。
おすすめの伏線回収の映画④ゲット・アウト
『ゲット・アウト』は、2017年に公開されたホラー映画です。「パラノーマル・アクティビティ」や「インシディアス」「ヴィジット」など人気ホラー作品を手がけるジェイソン・ブラムが製作しています。
ゲット・アウトのあらすじや見どころ
アフリカ系アメリカ人の写真家クリスは、白人の彼女ローズの実家へ招待され過剰なまでの歓迎を受けのに、黒人の使用人がいることに妙な違和感を覚えました。
その翌日、亡くなったローズの祖父を讃えるパーティでは出席者全員が白人で、ひとりだけ黒人の若者を発見したクリスは思わず彼にカメラを向けるのです。
ゲット・アウトはオープニングで流れている曲から伏線が始まります。また、タイトルにもオマージュが隠されているなど仕掛けがたくさんあり、映画のネタバレを隠喩している伏線もあるので探してみましょう。
ゲット・アウトのキャスト
クリス・ワシントン役は、「ユダ&ブラック・メシア 裏切りの代償」ではアカデミー助演男優賞を受賞したダニエル・カルーヤ、彼女のローズ・アーミテージ役はアリソン・ウィリアムズが演じています。
おすすめの伏線回収の映画⑤ミスト
『ミスト』は2008年に公開されたSFホラー映画です。「ショーシャンクの空に」「グリーンマイル」を手掛けたフランク・ダラボン監督が、映像化不可能と言われていたキングの傑作中篇「霧」に挑んだ意欲作となっています。
ミストのあらすじや見どころ
激しい嵐が過ぎ去った町は、突如現れた謎の霧に覆いつくされていきます。住民たちは身動きが取れなくなってしまい、主人公のデヴィットと息子のビリーもスーパーの中から出ることができません。やがて霧の中に潜んだ正体不明の生物が人々を襲いはじめ追い詰めていくのです。
ミストは伏線がいくつかありますが、冒頭のシーンでデイビッドが描いていたヒーローの絵がすべてを物語っているのではないでしょうか。気になる方はぜひチェックしてください。
ミストのキャスト
デヴィッド・ドレイトン役はトーマス・ジェーン、ビリーが通う小学校の教師であるアマンダ・ダンフリー役は『ウォーキング・デッド』にも出演しているローリー・ホールデン、ビリー・ドレイトン役は『イルカと少年』で主演を務めたネイサン・ギャンブルなどが出演しています。
おすすめの伏線回収の映画⑥ヘレディタリー 継承
『ヘレディタリー 継承』は2018年に公開されたホラー映画です。本作で長編監督デビューを果たしたアリ・アスターが監督、脚本を務めています。
ヘレディタリー 継承のあらすじや見どころ
祖母エレンが亡くなったグラハム家は、葬儀を終えてから奇妙な出来事が頻発するようになります。亡くなった祖母のエレンから忌まわしいものを受け継いでしまった家族は、数々の恐怖に飲み込まれていくのです。
ヘレディタリー 継承は、細部まで計算された伏線が見どころでしょう。不可解な現象がポイントなので注意深く考察しながら観ることをおすすめします。
ヘレディタリー 継承のキャスト
アニー・グラハム役は「マイ・ベスト・フレンド」や「マダムのおかしな晩餐会」で主演を演じたトニ・コレット、ピーター・グラハム役はアレックス・ウルフ、チャーリー・グラハム役はミリー・シャピロが演じています。
おすすめの伏線回収の映画⑦スパイダーマン・スパイダーバース
『スパイダーマン・スパイダーバース』は2018年に公開されたアクション映画です。日本語吹替版では、中学生マイルス・モラレス役を小野賢章、ピーター・パーカー役を宮野真守、女性スパイダーマンのグウェン・ステイシー役を悠木碧が担当しています。
スパイダーマン・スパイダーバースのあらすじや見どころ
ニューヨークのブルックリンで名門私立中学校に通うスパイダーマンのマイルス・モラレスは、自分の能力をコントロールできませんでした。ある日、時空が歪められた衝撃で異なる次元にいたスパイダーマンたちが集結するのです。
スパイダーマン・スパイダーバースの一番の伏線は、主人公の叔父との会話にあります。クライマックスの決戦の結果に関わる重要なセリフを言うので、注目して観てみましょう。
スパイダーマン・スパイダーバースのキャスト
主人公のマイルス・モラレス役はシャメイク・ムーア、ピーター・P・パーカー役は「ジュラシック・ワールド」にも出演しているジェイク・ジョンソン、スパイダーマン・ノワール役はニコラス・ケイジなどが出演しています。
おすすめの伏線回収の映画⑧ファイト・クラブ
『ファイト・クラブ』は1999年に公開されたヒューマンサスペンス映画です。「セブン」のデヴィッド・フィンチャー監督とブラッド・ピットコンビが再びタッグを組んでいます。
ファイト・クラブのあらすじや見どころ
空虚な生活を送るヤング・エグゼクティブのジャックは、謎の男に導かれ秘密組織「ファイト・クラブ」のメンバーになります。ファイト・クラブは鍛え抜かれた男たちの拳のみを武器にし戦いを繰り広げる危険な空間だったのです。
『ファイト・クラブ』には、周到に張り巡らされた伏線やトリックが至る所に仕組まれています。一番最初のオープニングタイトルから伏線が仕掛けられているので注目してみましょう。
ファイト・クラブのキャスト
主人公「僕」役は『アメリカン・ヒストリーX』や『バードマン』のエドワード・ノートン、タイラー・ダーデン役は『マネーボール』など数々の映画に出演しているブラッド・ピットが出演しています。
おすすめの伏線回収の映画⑨ソウ
『ソウ』は2004年に公開されたシチュエーション・スリラー映画です。密室で足を鎖でつながれた2人の男が直面する究極の選択と苦悩を描いた作品となっています。
ソウのあらすじや見どころ
互いに面識のない2人の男は老朽化した巨大なバスルームで目覚めます。「6時間以内に相手を殺すか、2人とも死ぬか」というゲームを強要され、究極の選択を迫られてしまうのです。
ソウは最初から最後まで伏線ばかりの作品で、謎解き感覚で観ていくことができる作品でしょう。また、綺麗に伏線回収もされていくので伏線回収が好きな方におすすめの作品です。
ソウのキャスト
ローレンス・ゴードン役は『ツイスター』や『ニュー・イヤーズ・イヴ』に出演しているケイリー・エルウィス、アダム・フォークナー役は俳優、脚本家、映画プロデューサーとしても活躍しているリー・ワネルが演じています。
おすすめの伏線回収の映画⑩エスター
『エスター』は2009年に公開されたサスペンスホラー映画です。ジャウム・コレット=セラ監督が手掛けた、アレックス・メイスの小説を映画化した作品となっています。
エスターのあらすじや見どころ
赤ん坊を死産で失い、悲しみに暮れていた夫婦ケイトとジョンは養子を迎えることにしました。孤児院で出会ったエスターを引き取ることになりますが、エスターの奇妙な言動にケイトは不安を覚え始めるのです。
エスターは、エスターが身に付けているものや、行動一つ一つに正体に繋がる伏線があります。ラストを観てから、もう一度見直すとすべてが繋がりエスターの謎な行動に納得できるでしょう。
エスターのキャスト
エスター役は『ハンガー・ゲーム』や『Cell(原題)』でお馴染みのイザベル・ファーマン、ケイト・コールマン役は『死霊館』や『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』に出演しているヴェラ・ファーミガが演じました。