「芸術テロリスト」の異名を持つ、謎多きペイントアーティストのバンクシー。メッセージ性の強い作品は、新作がリリースされるたびに世界中で大きな話題を呼んでいます。そんな世界が注目するバンクシーが日本に上陸!アートの街、天王洲で展示会が開催されています。今回は、「バンクシーって誰?」展の体験レポをご紹介します!
バンクシーとは?
バンクシーは、イギリス・ブリストル生まれのアーティストです。「芸術テロリスト」の異名を持ち、アート界の異端児とされています。反戦争、反権力、反資本主義を訴える、インパクトのある作品が毎回話題を呼び、全世界から注目されている人物です。
謎に包まれたアーティスト
素顔を明かさず、正体不明の人物ということでも有名です。ストリートという公共性のある場所の作品が多いにもかかわらず、人目に触れずに作品を生み出し、毎回大きな話題となっています。
作品スタイル
ステンシルと呼ばれる技法で、型を作ってスプレーで描くスタイル。バンクシーの描く作品の多くは無許可で描かれることが多く、その行為自体が違法と見なされています。
そのため、短時間でゲリラ的に作品を仕上げる製作スタイルと言われていますが、創作活動の全容は謎に包まれています。反戦争、反権力、反資本主義を訴える、とてもメッセージ性が強い作風も、バンクシー作品の特徴の一つです。
「バンクシーって誰?」展の魅力
「バンクシーって誰?」展は、2016年に世界5都市を巡回した、「ジ・アート・オブ・バンクシー展」の作品を、日本オリジナルの切り口で紹介する展示会となっています。秘蔵のオリジナル作品が多数日本に上陸。2021年8月21日(土)〜2021年12月5日(日)東京・天王洲の寺田倉庫で開催されています。
美術作品として鑑賞するのではなく、ストリートに描かれた作品の世界観を体感して欲しい、そんな思いの詰まった、体感型の展覧会です。
「バンクシーって誰?」展の魅力1:プライベートコレクター秘蔵のオリジナル作品
通常の展示会や、ストリートでは見ることができない、プライベートコレクターが所有する作品を多数展示しています。中でも注目なのが、世界的に有名なデザイナーのポール・スミス氏所有の作品。バンクシー自身がプライベートコレクターに作品を譲ることは大変珍しいので、必見です。
「バンクシーって誰?」展の魅力2:映画セットのような美術展
ストリートアートを再現した展示が魅力で、会場は映画の撮影セットのようなリアルな空間が広がっています。内装をテレビ局の美術チームが担当し、実際のストリートのような臨場感がある空間で作品を鑑賞できます。バンクシーの活動の3大地域と言われるヨーロッパ、アメリカ、そして中東の街並みの情景が感じられる展示です。
公共の場に描かれたバンクシーの絵は、消されて残っていないものも多くあります。この展覧会では、街中の迫力あるグラフィティを完全再現し、リアルな展示として鑑賞することができます。