埼玉にて、韓国ゆかりの高麗神社、台湾ゆかりの聖天宮、地中海・アラビア諸国料理を提供するカールヴァーンを巡る、様々な文化と食をたっぷり味わう異国情緒あふれる半日ドライブコースです。
1.韓国ゆかりの高麗神社で出世開運!!
あ
高麗神社は、朝鮮半島ゆかりの神社です。JR八高線、もしくはJR川越線の高麗川駅から車で約5分、徒歩でも約25分で行くことができます。駐車場から参道に向かう途中に花崗岩製の将軍標がたてられており、早速韓国の雰囲気が漂います。
主祭神は高麗王若光(こまのこきしじゃっこう)で、現在の韓国、北朝鮮、中国東北部にかけた地域に存在していた国家「高句麗」からの王族の渡来人です。716年、現在の日高市の一部と飯能市の一部に高麗郡が創設されました。若光の指揮により、この未開の地を開発。その後、若光はこの地で生涯を終えました。郡民はその徳を偲び、霊を祀ったのがこの高麗神社です。
御神徳は、出世開運、事業繫栄、子孫繁栄、延命長寿とされています。とくに政治家や文学者、歴史家が参拝に訪れ、参拝後に内閣総理大臣に就任した政治家が相次いだことで「出世明神」とも称されています。
末社、水天宮の御祭神は安徳天皇で、御神徳は安産、子育て、無病息災、水難除けとされています。参道の脇に水天宮がある山頂へ続く参道があります。山頂までは10分ほどですが、登山が困難な場合は参道入口にある遥拝所から参拝できます。
2.五千頭の龍が登る聖天宮で具体的な願い事をしよう!!
高麗神社から車で約30分のところに聖天宮(聖天宮)があります。「五千頭の龍が登る聖天宮」と言われ、日本国内に現存する台湾道教のお宮としては最大級の規模を誇ります。前殿や本殿、全ての建物の屋根、壁、絨毯…至るところに龍がおり、その数はまさに五千頭だそうです。
拝観料は大人500円、中学生250円、小学生以下は無料です。周りに田畑や病院がある中で、異国の雰囲気を放っています。
こちらでは本場台湾の参拝を体験できます。なかでもユニークなのが「台湾おみくじ」です。竹くじを引き、番号を覚えた後に、一対の陰陽を表わす「神杯」を投げ、陰と陽が出て初めておみくじ文を引くことができます。この組み合わせが出るまでは何度も竹くじを引き、神杯を投げ、神様のお導きを伺わなければなりません。
本殿には三清道祖といわれる道教最高位の三神が祀られています。ご利益は多岐にわたり、参拝方法も作法があるので、近くの係員に聞きましょう。道教の参拝では感謝を述べるというより、願い事を事細かく託した方がいいとされています。参拝する際は願い事は細かく具体的に用意しておくとスムーズです。
聖天宮には、台湾のお菓子や飲み物が自動販売機で売られています。筆者が購入したのはマンゴー&アーモンドのヌガー(850円)。ドライマンゴーとアーモンドがゴロゴロ入ったミルクキャンディのようなものです。ほかにも缶に入ったタピオカジュースや、豆乳に似たさらりとした飲み物のトーチャンなど、日本では見かけないものが売られており、ちょっとしたお土産におススメです。