独身イメージを生かす、綾野剛、竹野内豊、長谷川博己

逆に、独身のイメージを生かして生活感のない役を思いきり演じることができる場合もある。

佐々木蔵之介までも。“独身俳優”の結婚で、ファンがダメージを受ける理由
(画像=『女子SPA!』より引用)

綾野剛主演映画「ホムンクルス」エイベックス・ピクチャーズ

映画などで存分に汚れ役をやっている俳優は綾野剛である。佐々木蔵之介もどちらかといえば、独身であることで、年齢を経てもドメスティックな役にシフトするのではなく、クセのある役をやってきたほうだろう。竹野内豊も長谷川博己もそうである。 恋愛ものの相手役で注目され、やがて生活感のない風変わりな人物役になっていく。それもまた面白い。

佐々木蔵之介が独身路線を選ばなかったことは興味深い

少子化で結婚、子作りが推奨される一方で多様性も重視しないといけない今の社会では、単身者向け商品のCMにも需要があるだろうから、本人が望めば独身俳優を続けることも不可能ではないと思う。

佐々木蔵之介までも。“独身俳優”の結婚で、ファンがダメージを受ける理由
(画像=『女子SPA!』より引用)

撮影/望月ふみ

だがその路線を佐々木蔵之介が選ばなかったことは興味深い。そもそも独身俳優としての商品価値に依る俳優ではない実力派である。大河ドラマ「麒麟がくる」(NHK 2020年)の秀吉役の縦横無尽の演技もすばらしかった。これからは大物独身俳優ではなく大物俳優として経済を活性化させてほしい。 <文/木俣冬> ⇒この著者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】

木俣 冬
フリーライター。ドラマ、映画、演劇などエンタメ作品に関するルポルタージュ、インタビュー、レビューなどを執筆。ノベライズも手がける。『みんなの朝ドラ』など著書多数、蜷川幸雄『身体的物語論』の企画構成など。Twitter:@kamitonami


提供・女子SPA!



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