ズグディディ(Zugdidi)
ズグディディは、メグレル語で「大きな丘」という意味の都市です。
1867年にロシア帝国によって支配されるまで、メグレル公国の首都のあった街です。1918年にグルジア民主共和国の一部となり、クタイシ行政の中心地ともなりました。
一般的な住居の街並みは旧ソそのもので、メグレル公国の面影を残す場所はごく一部です。
ダディアーニ宮殿と複合施設(Dadani Palace Complex)
ダディアーニ宮殿と複合施設は、ズグディディで最も有名なランドマークです。
メグレル公国の王子デビッド・ダディアーニによって1840年にオープンしました。大きな植物園に隣接しており、手入れの行き届いた広い庭園が印象的です。
ダディアーニ王立複合施設は、2つの大きな宮殿、修道院、そして現在は庭園となっている家族の私有地で構成されています。
ダディアーニ宮殿
ダディアーニ宮殿のファサードは新石器時代と東洋の要素を組み合わせ、内部は豪華なロシアとパリの雰囲気を持っています。現在は歴史建築博物館となっており、コーカサスで最も古い博物館の1つになっています。
1839年にデビッド王子によって設立された博物館のコレクションは、主に貴重な本、軍事用品など、約45,000点のアイテムが収蔵されています。また、タギロニの宝物や貨幣コレクションなど、デビッド・ダディアーニ自身によって発掘されたものも多く、考古学的に重要な遺産も展示されています。
その中で最も貴重な展示品は、王女がフランス帝国の王と結婚した際に獲得した、ナポレオンボナパルトのブロンズデスマスクです。こちらは、世界に4つしか現存しておらず、大変に貴重なものです。
尚、館内の写真撮影は禁止されています。また、英語併記がありませんので、詳細を知りたい方は予めガイドを雇うと良いでしょう。
ダディアーニの庭園は広くて入場無料で見どころたっぷりです。
ズグディディ 中央公園広場 (Zugdidi city center Liberty Square)
街の中心にある細長い公園です。
市民の憩いの場となっており、公園沿いにはショップやレストランが連なっています。
Shua Qalaqshi(メグレリアンフード・レストラン)
メグレルのお料理を多く揃えている地元人の多いレストランです。
ズグディディでは、土器のような容れ物にワインを注ぎ、このように二人で腕を組んで飲む習慣があるそうです。
バトゥミ(Batumi)
バトゥミは黒海沿岸に位置する、ジョージアで2番目に大きな都市で、ここまでご紹介した都市とは見た目で一線を画す近未来的都市です。有史以前の古代ギリシャ植民地であったとされる「バトゥス」または「バティス」がそのまま地名として遺っています。
バトゥミの経済は、観光とギャンブルを中心に展開されており、特にカジノは「黒海のラスベガス」と呼ばれるほどのボリュームと煌びやかさがあります。特に2010年以降は、近代的な高層ビルの建設が進むなど急激に変貌を遂げていますが、ここもまた支配する国が変わり、数奇な時代を経てきています。
- ラジカ(780年まで)
- アブハジア王国、780年~1010年
- グルジア王国、1010年~1455年
- イメレティ王国、1455年~1614年
- オスマン帝国、1614年~1878年
- ロシア帝国、1878年~1918年
- 大英帝国、1918年~1920年
- デム、アジャリア、グルジア、1920年1991年
- ジョージア、1991年~2020年現在
日本は太古の昔からずっと日本でした(侵略されたことがない)ので、これだけ国が変わるということがどういうことなのか、なかなか理解できませんよね。
チャチャ・タワー Chacha Tower
チャチャ・タワーは、海沿いのミラクルパークにある時計塔で、トルコのイズミルにある時計塔のレプリカです。塔には3つのフロアがあり、観光案内所もあります。しかし、街の地図は有料でした。
観覧車 (Ferris wheel)
こちらも、ミラクルパークにある大きな観覧車です。頂上からの眺めは素晴らしく、夜になるとホイールはライトアップされ、景色も観覧車自身も素晴らしい写真になります。
アルファベット・タワー(Alphabet Tower)
アルファベット・タワーは高さが130メートルの建造物で、グルジアのアルファベットと人々の独自性を象徴しています。二重らせんパターンでDNAを表現し、その螺旋にはグルジア文字の33文字が描かれているというデザインです。また、展望台や回転式レストランもあり、こちらからもバトゥミの街並みを一望できます。
Le Meridian Hotel
バトゥミは、欧米外資のホテルが多く、それらの高層ビルはユニークな形をしています。
Iveria Batumi(カジノ)
上述したように、観光とカジノが主な収入源のバトゥミは、海沿いを中心にカジノが賑わっています。外国人は入場無料ですので、ぜひトライしてみてください。内装の煌びやかさも圧巻です。
バトゥミ港(Batumi Seaport)
バトゥミ港は、黒海に面したジョージアでも重要な港湾都市の一つであり、産業を支えてきた重要な港です。
旧市街と新市街
上述したようにバトゥミの歴史は非常に長く、旧市街は古くからあるイスラム教モスク、グルジア正教会が混在し、19世紀の古典的な建物など趣のある街並みも遺しています。
一方、新市街は今現在も建設ラッシュで、更にビルが増えていくようです。コーカサスのドバイを目指しているそうですよ。今後が楽しみな街です。
ジョージアへの行き方
日本からジョージアへの直行便はありませんので、中東やヨーロッパを経由して行きます。
提供・トリップノート
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