社会:空梅雨に冷夏、天候に異変?

例年なら6月下旬から始まる韓国の梅雨。しかし今年はどうしたことか韓国南部を除く地域では日照りが続き、7月上旬になってようやく梅雨入りを迎えました。梅雨の開始が7月にずれ込んだのは、1992年以来22年ぶりのことです。6~7月の降水量は少なく、その代わり韓国各地を襲ったのは梅雨の時期には珍しい連日30度を超える猛暑。「梅雨の後に猛暑」という正常な気候パターンではなく、「初夏の猛暑と空梅雨」という異常なパターンが見られました。一方、真夏の8月は大型台風の影響もあり、曇の多い雨がちな天気に。8月7日の立秋を過ぎた頃から暑さも和らぎ、少しばかり早めに秋の気配を感じられる気候となりました。

コネストの目!ニュースで見る韓国~2014年夏編~
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)
初夏に流行した通称「冷蔵庫ズボン」
コネストの目!ニュースで見る韓国~2014年夏編~
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)
都心の涼みスポットもにぎわいました
コネストの目!ニュースで見る韓国~2014年夏編~
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)
8月は突発的な雨が多く肌寒い日も ## 政治:統一地方選、再・補欠選終了 6月4日、知事や市長、議会議員などを選出する4年に一度の統一地方選挙が行なわれました。今回初めて導入された期日前投票の成果もあり、投票率は歴代2位となる56.8%を記録。4月に起きた旅客船セウォル号沈没事故で不手際が目立った与党セヌリ党の惨敗が予想されていたものの、与野党間の激しい接戦となり、結果は引き分けに。主導権争いは7月の再・補欠選挙に持ち越されました。 しかし再・補欠選挙では一転、与党が圧勝。2年目を迎えた朴槿恵(パク・クネ)政権の運営に弾みがつくことになった反面、野党・新政治民主連合の共同代表2人は辞意を表明。朴映宣(パク・ヨンソン)院内代表が臨時トップとなり党の立て直しを図らねばならない状況に追い込まれました。
コネストの目!ニュースで見る韓国~2014年夏編~
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

政治:難航極めるセウォル号特別法制定

韓国国民に大きな衝撃を与えたセウォル号沈没事故から5カ月以上。事故の真相究明に向けた特別法制定をめぐる議論は、今夏様々な紆余曲折を経てもなお、成立に至る道筋をつけることができませんでした。与野党は長期にわたる協議の末、8月中旬に特別法に合意。ところが、待っていたのはセウォル号遺族の反対という壁でした。遺族の意向は、「真相調査委員会に捜査権と起訴権を付与する」こと。与野党発議の特別法案にはその内容が含まれていませんでした。 韓国の国会は5月以降、経済や福祉など本会議での処理を待つ法案が多数あるにもかかわらず、1件の法案も処理できていない状態。このままセウォル号特別法をめぐる葛藤が長引けば、新年度予算案の審議さえままならないとの声も出ており、政界に対する世論も一層悪化しています。

コネストの目!ニュースで見る韓国~2014年夏編~
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)