爽やかな風に包まれる秋。日中の残暑があっても、朝晩は空気がひんやり、カラリとしてきました。秋が深まりどんどん風が冷たくなってくると、恋しさが増す「あったかスープ」。
寒さを感じる時期の温かいスープって、心と体もじんわりホッとしますよね。今回は、立ち上る香りも楽しむ!ポカポカ爽やかスパイシー「エスニックスープ」についてです。
エスニックの定番スープ「トムヤムクンスープ」
エスニック料理のスープといえば、どんなスープを連想しますか?ブームに乗り、お店でも色々な商品を見かけることも増えてきましたが、まず思い浮かぶのはタイ料理の「トムヤムクンスープ」ではないでしょうか。トムヤムクンスープは「世界の三大スープ」のひとつに数えられる、多くの人々に愛されているスープなのです。
トムヤムクンってなに?
タイ語でトムヤムとは、トム=煮る、ヤム=混ぜる、つまり、混ぜて煮るスープという意味。クン=エビ、ガイ=鶏肉なので、トムヤムクンスープはエビ入りのスープ、トムヤムガイスープは鶏肉入りのスープというわけです。
エスニックスープに使われる食材とは?
独特の風味で、好き嫌いがはっきり分かれる「エスニックスープ」。その特徴的な味のベースには、魚やエビを発酵させてうまみを凝縮させた“ナンプラー(魚醤)”と、スープに柑橘系の爽やかさをプラスする、“レモングラスやコブミカンの葉(カフィアライムリーフ、バイ・マックルーともいう)”などのアジアのハーブ類、それから仕上げに添えられる“パクチー(香菜)”も欠かせません。
また、刺激的な辛さと香りのカー(タイ生姜)、味にアクセントを加えるトウガラシや、スープにまろやかさとコクをプラスするココナッツミルクなども使われます。
よい香りに包まれながら楽しくお料理タイム。スープを調理する際、レモングラスとコブミカンの葉を煮立てているときの、なんとも言えない柑橘系の爽やかな香り。立ち上る蒸気にはアロマテラピー効果があるので、心身をリフレッシュさせることもできちゃいます。