「クラスに、ママそっくりな子がいるんだよね」

働く女性と家事育児 座談会レポ~後編~「この世界には色々な母親の形がある」
(画像=PRIMEより引用)

ーーそろそろ残り時間も少なくなってきたので、参加者の方にもお話を伺ってみたいと思います。泉さん、いかがでしょう?(※泉さんは、PRIMEの運営会社である株式会社猿で、ハウツーマリーという結婚式のメディアを運営している方です。)

泉:こんにちは。私の娘はもう20歳で、ほぼ子育ては終わっていまして今は一緒に住んでいないんです。

子育てを振り返ると、娘が生まれて保育園くらいまでは過干渉な母でした。でもある本との出会いで過干渉に気づいたんです。それまでは目の前の石を全部取っていくような母だったんですが、180度子育ての仕方が変わり、娘の人生を奪わずに済みました。とはいえ、仕事しながらだったので充分に子育てできていないっていう罪悪感はありました。

みくりや:娘さんから泉さんへ、感謝の気持ちを伝えられたことなどはありますか?

泉:娘は口下手だし照れ屋なので何も言わないですけど、仕事をしている私の在り方を尊重、尊敬してくれています。娘が高校生のときに、「クラスに、ママそっくりな子がいるんだよね」って言ったときがあったんですよ。何だろうって思ったら、「毎日楽しそうに生きてる」って言ったんですね。私それで、全部救われた気がしました。私は背中を見せることしかできなくて、離婚したり仕事に必死だったり、できる範囲でしか向き合えていなかったという気持ちがあったのですが、この子はもう大丈夫だなって思いましたね。

みくりや:すごいいいお話……。ワーキングママは時にしんどいけど、仕事を楽しんでいる姿を子どもに見せられるっていう利点がありますよね。

泉:一生懸命な姿とか燃えている姿って、やっぱり子どもに届いているんだろうなってすごく思いましたね。自分の母親が誰かの役に立っているって、子どもにとって多分とっても嬉しいことだと思うんですよね。

色んな働き方があっていい、色んな接し方があっていい

働く女性と家事育児 座談会レポ~後編~「この世界には色々な母親の形がある」
(画像=PRIMEより引用)

ーーありがとうございます。それでは最後に、皆さんから一言ずついただいて今日の会はお開きにしたいと思います。

とみ:完璧なお母さんって何なのかな。必要なのかなっていうのを考えながら、自分らしく生きていけたらなと思います。

ミイ:三者三様のお話で、軸は違えど、母親として生きる、併せて働く、というところが3人とも同テーマだったと思います。

親子であっても100%マッチングって難しいと思うんです。そこはお互い明確化して話し合うのが大事かな、と。最後の泉さんのお話をヒントとして、次のテーマに繋げられたらいいなって思いました。

みくりや:今回の座談会は、すごくいい経験になりました。色んなお母さんがいることを知らずに「母親しんどい」って一括りになってしまっているので、色んな働き方があっていい、接し方があっていい、というのがどんどん広がってほしいし、その一端を微力ながら担っていきたいなと思いました。

ーー本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。お忙しいなかご参加くださった皆さまも、ありがとうございます。
また次回もテーマを決めて開催できればと思っております。PRIMEでは随時企画、寄稿を募集しておりますので、ご興味のある方はぜひお声がけください。

【ライター】碧月はる


提供・PRIME

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