鹿児島最南端の島、「与論島(よろんじま)」。美しい自然と透き通った青い海がすばらしく、「癒しの島」と呼ばれています。一度は訪れてみたい絶景の島として、観光地としての注目も高まっています。今回は、そんな与論島の溢れる魅力と、観光スポットについてご紹介します。
与論島とは?
与論島は、沖縄と鹿児島の間にある、隆起サンゴ礁の島。周囲23kmの小さな島ですが、「癒しの島」とも呼ばれ、自然の美しさと温かい島の人々の魅力で溢れています。
島の魅力1:屈指の美しさを誇るビーチ
与論島の魅力の一つは、なんといっても島を囲む美しい海。その透明度は素晴らしく、海に魅了されて島を訪れる人が多くいます。
百合が浜
「百合が浜」は、春から夏にかけて、大潮の干潮の時間帯だけにその姿を現わす事から、幻のビーチと呼ばれています。潮の満ち引きによってビーチの形も変わるため、その時々の天候で一期一会のビーチに出会うことができます。
そんな百合が浜へのアクセス方法は、大金久海岸からグラスボートに乗り、10分ほどで到着します。
白の砂浜とエメラルドグリーンの海のコントラストが美しく、時間が経つのも忘れてしまいそうです。
ウドノスビーチ
「ウドノスビーチ」は、島民からも人気のビーチです。波が比較的穏やかで泳ぎやすいのが特徴です。海の透明度が素晴らしく、シュノーケルで十分、カラフルな魚を見ることができます。運が良ければ、ウミガメにも遭遇できるかもしれません。
寺崎海岸
「寺崎海岸」は、白い砂浜が特徴的なビーチです。海のエメラルドグリーンと、白のコントラストがとても美しいです。こちらは、映画『めがね』のロケ地になった事で有名になりました。今では、観光客が多く訪れる観光スポットの一つになっています。また寺崎海岸は、「龍の住む浜」とも言われており、島のパワースポットでもあります。
島の魅力2:島の文化と歴史
鹿児島県に位置する与論島ですが、琉球文化の影響を受けており、薩摩と琉球の文化が融合した、独自の文化を発展させてきました。島には、歴史や文化を体感できるスポットが身近に点在しています。
与論民俗村
与論民族村は、与論の人々のこれまでの歩みや生活文化に触れることのできる、屋外資料館です。昔の民家や民具をそのまま展示しており、貴重な資料を見学できます。
なんとこちらは、島の方の私有の資料館です。資料館の方が、島の歴史や、当時の生活についてを説明してくれます。
予約制で草木染めや黒糖造りなども体験できます。
赤崎鍾乳洞
与論島は、珊瑚が隆起してできた島です。そこに地下水が流れ込み、長い時間の末にできた鍾乳洞がいくつか存在しています。
赤崎鍾乳洞は、全長120mもある巨大な鍾乳洞です。薄暗い階段を降りると、幻想的な世界が広がります。与論島のダイナミックな地形を体感できるスポットです。
与論城跡
奄美群島南部と沖縄本島北部を統治していた北山王(はねじ)の三男、王舅(おーしゃん)が築いたとされているお城です。築城中に北山王国が滅亡し、城は未完成のまま築城中止になりました。今は、石畳だけが残っています。北から南へ続く石積みは、伏せた龍の形をイメージして作られていると言われています。