キャリアの棚卸しステップ③:現状を当てはめる

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先ほどの分析が完了したら、次は自分のやっている仕事がどの位置にあるのか考えてみましょう。それぞれ、良い点と気になっている点(不満に思っていること)についてを書き出してみてください。

そして書き出した不満や悩みはどのようにすれば解消できるのか。それが今の会社でできることなのか、それともできないことなのか、客観的な視点で見ていきましょう。もしかしたら部署を移動することで解決できることもあるかもしれません。

見直しステップ②で、自分が「やりがいを感じたこと」と「評価されたこと」が一致していない人の場合は、とくに重点的に見直しを。もしかしたら一時的に、今のキャリアについて不満を持っているだけかもしれないという可能性もあります。現状と、理想の差にどこまでのズレがあるのか確認する作業が必要です。すぐに行動を起こすべきタイミングではない可能性もあります。

「有効求人倍率」を一つの指標に

この見直し3ステップを行って、今いる場所が自分にとって「ふさわしくない」と感じた人は、これまでにすでに“転職”を考えていた経験もあることでしょう。けれど、転職という決断は、エネルギーがかかる分、そう簡単に決断することができません。

転職を進めるわけではありませんが、自分のジョブチェンジを視野に入れている人にやって欲しいのは「有効求人倍率」を参考にするという方法です。見直しステップ②で、自分のやりたい仕事の職種や、スキルがある程度明確になった人は、厚生労働省のホームページ内で希望の職種の「有効求人倍率」をチェックしましょう。これは、求職者1人に対して求人が何件あるかを示しています。

厚生労働省HP

今すぐに転職をするわけではなくても、自分が興味のある職種が今売り手市場なのかどうかがわかるので、一参考にしておくと良いでしょう。また、転職活動を行おうと決めている場合にも、どのタイミングで転職活動をすればいいのか、考えるキッカケになるハズです。

ハローワークのサービスで自分の市場価値をチェックする、または転職エージェントに相談を

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さらに詳しく自分の市場価値を調べてみたいと思ったら、ハロワークの求人情報で自分の年齢などを割り振り、どれくらいの求人案件があるのかチェックしてみても良いでしょう。今自分という人材がどれくらい求められているのか、可視化することができます。
転職を前向きに考えている人の場合は、転職エージェントに相談するのもオススメです。第三者からの目線でアドバイスをくれるので、自分では気づかなかったら新たな才能を見つけてくれる可能性もあります。

キャリアに対する不安はいくつも生まれます。

もちろん全て解決することは難しいかもしれませんが、ある程度自分という人間を知り、そして市場の流れを把握しておくことで、気持ちが楽になるはずです。自己分析は、学生の頃こそ大切だと言われていましたが、実は大人になっても必要になるものです。経験値を貯めた今だからこそ、自分のことをもう一度分析して、後悔のないキャリアを描いていきましょう。

提供・Cinq

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