20年以上愛用しているエルメスのニット
――20年以上愛用という「エルメス」の赤いニットも素敵ですね。
「エルメス」のニットにオーダーメイドのアンクル丈のパンツを合わせて。
「そうですか。ありがとうございます! 暖かいし、袖もネックの部分もたっぷりしているので、袖口も首元もクシュクシュと無造作にまとめてもいいし、二つ折り、三つ折と表情が変えることもできて、楽しいですよ。 エルメスらしい美しい色出しとカシミヤの上質な風合いは、きれいな色のパンツと合わせれば、それだけでラグジュアリーなレストランでのランチでも十分通用すると思います。かしこまりすぎず、肩の力を抜いた大人の上質カジュアルになるかな、と。 一方で私がこの秋冬挑戦したい、思い切りのよいショートパンツ(笑)に合わせると、若い人が着たときのはじけるような元気さはありませんが、品のあるハツラツさが出る気がします」
流行でもブランドでもなく、大切なのは“ときめき”
――メゾン・ブランドも20年以上愛用すると、十分元がとれそうですね。
同じニットに流行のニーハイブーツを合わせたコーディネート。このブーツも、長年愛用している1足。
「そうですね(笑)。でもブランドのものだからもったいなくて処分できない……というのではなく、好きで選んだ上質のものって、本当に長くずっと使える気がします。 ブランドにも流行があると聞くので、もしかすると、詳しい方がご覧になると、ラインや全体の作りが、いまのものとは微妙に違うのかもしれません。でも、私自身が何年着てもやっぱりこれ好き!と思えるし、これと新しく買ったあれを合わせてみよう、などと考えるとうきうきしてきます。 さらに、そんな気持ちで10年、20年着ているものを誰かに褒めていただいたりすると、とてもうれしくて暖かい気持ちになるんです」 ――エルメスほど長持ちしなくても、ユニクロなどで似た感じのセーターを探してマネしてもよさそうです(笑)。