食事づくり、準備にかかわる子ども

子供たちが野菜などを育てて収穫したり、課外授業や遠足などで収穫体験に行ったり、簡単なお料理体験をしたりするプログラムなどが多くの園で取り入れられています。それらの体験を通して、普段食べているものが実際にどうやって作られているかを知り、食材への関心を高めたり感謝の気持ちを持つことを目指します。

食べものを話題にする子ども

普段の遊びの中で食に関するテーマを取り入れたり、調理師さんや農家の方などと接する機会をつくることで、食べ物により親しみを感じたり、食べ物を通して楽しくコミュニケーションを広げていくことができるように目指します。

地域や園の方針によって内容は異なりますが、保育園や幼稚園では、こうした考え方に基づいていろいろな食育活動が取り入れられています。

月齢・年齢別、子供の食育活動の目的と内容

食育って何? 保育園ではどんな食育をしているの? 家庭でも真似できる?
(画像=はいチーズ!Clipより引用)

食育基本法には、幼稚園や保育園での食育活動の目的と内容が成長段階にあわせて細かく記載されているので要約してご紹介します。ぜひ家庭で食育を取り入れる際の参考にしてみてください。

6ヶ月未満の赤ちゃんの食育活動

食育活動の目的 安定した人間関係の中で、母乳やミルクを飲みたい時、飲みたいだけゆったりと飲むことができる。

食育活動の内容 よく遊び、よく眠り、お腹がすいたら、泣く。保育士にゆったり抱かれて母乳やミルクを飲み、授乳してくれる人に関心を持つ。

6ヶ月~1歳3ヶ月未満の赤ちゃんの食育活動

お腹がすき、母乳・ミルクや離乳食を喜んで食べ、心地よい生活を味わう。いろいろな食べ物を見る、触る、味わう経験を通して自分で進んで食べようとする。

食育活動の内容 よく遊び、よく眠り、満足するまで母乳を吸う。お腹がすいたら泣いたり喃語によって催促し、自分で進んで食べ物を持って食べようとする。ゆったりとした雰囲気の中で、食べさせてくれる人に関心を持つ。

1歳3ヶ月~2歳未満の幼児の食育活動

食育活動の目的 お腹がすき、食事を喜んで食べ、心地よい生活を味わう。いろいろな食べ物を見る、触る、噛んで味わう経験を通して自分で進んで食べようとする。

食育活動の内容 よく遊び、よく眠り、食事を楽しむ。手づかみや道具を使って自分から意欲的に食べようし、食事の前後で顔や手を拭いた時にきれいになった快さを感じる。楽しい雰囲気の中で、一緒に食べる人に関心を持つ。

2歳児の食育活動

食育活動の目的 いろいろな種類の食べ物や料理を味わう。食生活に必要な基本的な習慣や態度に関心を持ったり、友達とともに一緒に食べる楽しさを味わう。

食育活動の内容 よく遊び、よく眠り、食事を楽しむ。自分で道具を使って食べようとし、いろいろな食べ物を進んで食べる。保育士の手助けによって、うがい、手洗いなどの食生活に必要な活動を自分でする。 身近な動植物をはじめ、自然事象をよく見たり、触れたりする。一緒に食べる人、調理をする人に関心を持ち、ともに食事をすることの喜びを味わう。

3歳以上の幼児の食育活動

食育活動の目的 食と健康、人間関係、文化、いのちの育ち、料理についてそれぞれ理解したり喜びを感じる。

食育活動の内容 食材の旬や食事作りの過程などいろいろな経験を通して感じ、知識をつけたり豊かな感情を養ったりする。

幼稚園、保育園で行われている子供の食育活動の具体例

食育って何? 保育園ではどんな食育をしているの? 家庭でも真似できる?
(画像=はいチーズ!Clipより引用)

上で紹介した食育活動の目的を達成するために、幼稚園、保育園で具体的に行っている活動例をご紹介します。まずは、毎日楽しい雰囲気の中でおいしく食べることです。友達と一緒にみんなで食卓を囲み、「美味しいね」と気持ちを共有しながら食べるととても食事を楽しむ子供に成長します。みんなで食卓を囲むことで、食事のマナーも自然と身に付きますし、保育士や先生がマナーも指導してくれます。

また、幼稚園や保育園では1日のスケジュールが大体決まっていますが、毎日同じ時間に規則正しく食事をすることで、お腹がすくリズムを整えることができます。食事の時間にお腹がすいて美味しくご飯が食べられるよう、午前中にお散歩などで身体を動かすことも食育に繋がっているのです。

さらに、遠足などで農業体験に行ったり、園で野菜を育てて収穫したり、当たり前のようですが、日々作られている給食も安全を第一に、栄養や見た目の美味しさにもこだわった食育を意識した取り組みが行われています。節分やクリスマスなどのイベント時には、季節にあった食材やメニューが提供され、日本の伝統や旬を感じることもできます。今、子供が通っている幼稚園や保育園でどんな取り組みがされているのか調べてみると、「これも食育に繋がっているんだ! 」という発見があるかもしれませんよ。

家庭でもできる食育はどんなものがあるの?

食育って何? 保育園ではどんな食育をしているの? 家庭でも真似できる?
(画像=はいチーズ!Clipより引用)

幼稚園や保育園だけでなく、家庭でパパママが、子供に食育を学ばせてあげることができると良いですよね。家庭でもできる食育活動をご紹介します。

家庭でもできる食育:一緒に買い物に行く

普段の買い物に子供と一緒に行ってみましょう。スーパーや八百屋さん、お魚やさんなどに行き、その季節に並ぶ旬の野菜や果物について話してみたり、今日の晩ごはんがどんな食材からできているのか、いつも食べる食材がどこの産地のものなのかなどを伝えてみると、実際に食べる時にも感じることが変わってくるかもしれません。

家庭でもできる食育:一緒に料理をする

本当に簡単なことからで良いので、例えば大好きなパンケーキを焼く前に材料を混ぜてもらったり、ハンバーグを自分の好きな形に丸めてもらったり、お手伝いをしてもらいながら料理をしてみましょう。料理ができるまでの工程を知り、料理を楽しむことで、いつも残してしまいがちな食事も食べてくれるかもしれません。

家庭でもできる食育:野菜などを育てる

夏休みの自由研究などでミニトマトなどを育てたことのあるパパママも多いのではないでしょうか。普段良く食卓にでてくる野菜などを自分で育て、観察したり一緒に収穫して食べることで、食材を大切に食べることができるようになります。

家庭でもできる食育:家族揃って食事を楽しむ

一見普通のことですが、今はこれがなかなかできていないご家庭も多いのではないでしょうか。テレビを消し、携帯やスマートフォンなども扱わずに、家族揃って「いただきます」と「ごちそうさま」ができていますか? 食事のマナーもとても大切です。家族一人ひとりの今日の出来事を共有したりして、食事の時間が子供にとって楽しい時間になると良いですよね。

家庭でもできる食育:食に関する絵本を読む

野菜や果物など、料理に関する絵本をたくさん読んであげましょう。私は小さい頃女の子がお菓子作りをして友達に振る舞う本が大好きでした。お気に入りの絵本を子供と一緒に見つけてみましょう。絵本や図鑑が食に関する興味を持つキッカケになるかもしれません。

まとめ:食育は子供の健康な成長に繋がる

食育って何? 保育園ではどんな食育をしているの? 家庭でも真似できる?
(画像=はいチーズ!Clipより引用)

幼稚園や保育園では、しっかりと目的を定めて食育活動がおこなわれているのがお分かりいただけたでしょうか? 食育に取り組むことは子供の肉体的、精神的な成長に繋がります。食育と聞くとなんだか難しいことのように感じますが、家庭でも取り組めることはたくさんあります。まずは家庭でできることから始めてみてください。

提供・はいチーズ!Clip



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