子供を保育園や幼稚園に通わせる時、お昼ご飯が給食かお弁当なのかは気になりますよね。給食であれば栄養バランスのとれた食事がとれ、お弁当を毎日作らなくて良いので楽ですよね。保育園や幼稚園の給食の違いや、給食のメリットデメリットをご紹介します。
保育園と幼稚園の給食の違い
一口に給食と言っても、実は保育園と幼稚園では給食の内容が違っていることをご存知でしょうか? 幼稚園と保育園の給食にどのような違いがあるのかについてご紹介します。
認可保育園は栄養管理が行われた給食の提供が義務づけられている
保育園での栄養管理は「子供の健全な発育に必要な栄養量を含有するものでなければならない」と児童福祉法で規定されています。わかりやすく説明すると「保育園ではきちんと栄養管理が行われた食事のみを子供に提供しましょう」ということですね。
そのため、認可保育園では調理室の設置が義務付けられおり、必ず調理室で作られた給食が子供に提供されます。また、保育園の給食では「食事の提供ガイドライン」が明確に決まっているのも特徴です(詳しくは下記リンク先を参照)。子供の発達や成長、食育を目的として給食を提供する、と厚生労働省から保育園へと方針がしっかりと伝えられており、それに従って保育園では給食が提供されています。ただ、認可外保育園の場合には調理室がない園もありますので、そういった園では外注のお弁当給食を提供していることもあります。
幼稚園での給食は園が任意で行っている
幼稚園は文部科学省が管轄している教育施設です。子供の教育を行うのが目的の施設のため、給食の提供は義務ではなく、幼稚園の方針に委ねられています。そのため、保育園とは異なり幼稚園には調理室の設置義務がありません。給食を提供する幼稚園の場合でも園内に調理室があることは少なく、給食を提供する場合には仕出し給食弁当となるという場合が多いのです。
ただし、仕出し給食弁当を提供している幼稚園でも食材やメニューなどにこだわった給食を提供していることもあります。「子供を幼稚園に通わせたいと思っているけど給食の施設がいい」と考えているパパママは、給食を提供している幼稚園を事前に探し、どんな給食が提供されているのかを幼稚園見学の際に確認するのをおすすめします。
保育園や幼稚園での給食は2つのタイプに分けられる
幼稚園と保育園の給食の違いをご紹介しましたが、調理や提供の仕方によっても2つのタイプに分けられます。
保育園、幼稚園の調理室で作られる自園調理での給食
保育園、幼稚園にある調理室で給食を調理することを「自園調理」と言います。園の調理室で調理をしているため、子供の成長に合わせてメニューを工夫をすることができるのです。アレルギーのある子供に対してのきめ細かい食事対応は、園内で調理する施設でないと対応してもらえない場合もあります。
また、保育園では0歳児など低い月齢から預けることもあります。1人ひとりの離乳食の進み具合によって、食事に対応できるというのは自園調理ならではの対応でしょう。筆者の子供が通っていた保育園では、子供たちがプランターで育てた野菜を調理室に持って行って調理してもらい、その日の給食で食べたということがありました。これも自園調理ならではの食育と言えますね。
給食センターなどに外注する仕出し弁当給食
仕出し弁当給食は自園調理とは異なり、給食センターなどで調理されたご飯やおかず、フルーツなどがお弁当箱に詰められて園に届けられます。給食とは違い配膳の手間がなく、届いたお弁当を子供たちに配るだけなので、子供はもちろん先生もゆっくりと食事をすることができます。
保育園や幼稚園での給食のメリット
調理や提供の仕方が異なるなど、給食には2種類があることが分かりましたね。次に、給食のメリットについて大きく4つに分けてご紹介します。
保育園、幼稚園での給食のメリット1:温かいご飯がたべられる
保育園や幼稚園で調理される給食は、温かいものは温かいまま、冷たいものは冷たいまま提供され、主食と副菜だけでなく汁物や麺類といった幅広い食事を提供できるのがメリットです。自園調理だとできたての食事を温かいうちに食べることができるので、子供たちはお腹だけでなく心まで満たされますよね。仕出し弁当給食の場合、温かいうちに食べることが難しい場合もありますが、配達時の温度管理を徹底していたり、冷めてもおいしく食べられるように工夫されているところもありますよ。
保育園、幼稚園での給食のメリット2:おかわりができる
また、成長期でたくさん食べる子供にとっては、給食をおかわりができることも嬉しいポイントではないでしょうか。子供の年齢や性別によってご飯を食べる量はさまざまですが、小食な子供でも好きな食事ならおかわりしたいということもあるでしょう。育ち盛りの男の子なら、給食で何が提供されても必ずおかわりするなんてこともありますよ。