ハーバリウムはインテリアフラワーのひとつです。特殊なオイルが入った小瓶の中にお花(ドライフラワー・プリザーブドフラワー・アーティフィシャルフラワー・グリーンなど)が詰め込まれ、長期間、鮮やかな色合いが楽しめる植物標本のようなインテリア。
飾っておくだけで部屋が華やかに、そして気分も高まるハーバリウムの魅力、作り方、おすすめギフトまでご紹介していきます。
ハーバリウムとは?その魅力に迫る
「ハーバリウム」とは、植物学で「植物標本」という意味。実物の生花のような鮮やかさを長期間、お手入れ不要で楽しめます。また、1時間くらいで簡単に作れるのでハンドメイドが好きな方にも人気のアイテムです。
贈り物としても人気が高く、「バリエーション豊かなカラーが揃っている」「コンパクト」「リーズナブル」といった3つの魅力があります。
・バリエーション豊かなカラーが揃っている
生花と同じく、さまざまな色が揃っているので、相手好みの色がを選べます。瓶詰めされた瑞々しい花やグリーンは光やライトをあてると、キラキラして微妙な色合いを醸し出し、さらに輝きを増します。
・コンパクト
そのサイズ感は「ちょっと飾る」のに最適で、玄関、洗面所、リビング、キッチンと置く場所を選びません。また、送料も安くつきます。
・リーズナブル
手頃な価格帯で、小さいものでは1,000円代から販売されており、予算に応じた商品がを選べます。価格は、入れ物(ガラス瓶)、使われているオイル、花材によって左右され、例えばアーティフィシャルフラワー(造花)よりプリザーブドフラワー(生花の水分を抜き、特殊な液に浸して長期間生花と同じような状態を保つ花)が使われた商品の方が高くなります。
ハーバリウムの材料の基礎知識
ハーバリウムの材料は、入れ物(ガラス瓶)、オイル、花材の3つとシンプル。 鮮やかな色合いを長期間楽しめるかどうか?の重要な要素となるのはオイルです。 そのオイルについて、詳しくご説明します。
・ハーバリウムオイルについて
ハーバリウム用としては、シリコンオイルやミネラルオイル(流動パラフィン)が
おすすめです。オイルの品質が良ければ良いほど、「花材の色が落ちない(色褪せしない)」「最適な粘度があり、中に入れる花材がベストな配置で落ち着く」という傾向があります。
逆にオイルの質が悪いもの、ハーバリウム用ではないものを使用するとオイルが濁り、全体がくすんでしまいます。また、花材の色(赤・青・オレンジなど)がオイルに溶け出すケースもあるので、注意が必要。粘度は350csぐらいがおすすめで、メープルシロップに近い粘度です。
オイルは可燃性なので、引火温度が高温である方が安心です。300℃以上がおすすめで、250℃以下になると「消防法」の危険物に該当するケースもあります。手作りされる場合はオイルが含まれているハーバリウムキットや、ハーバリウム専用オイルを購入しましょう。
特に初心者の方にはキットがおすすめです。オイルはガスコンロやストーブなど、火の近くに置かないようにしましょう。
・オイルの捨て方
新聞紙・古紙・布などに含ませて漏れないように捨てます。シリコンオイルは漏れたら滑りがあり、水や洗剤では落ちないため扱いには注意が必要です。もし、あふれてしまったら、 シリコンオイル専用のシリコンクリーナーを使って拭いてください。
東京堂 フラワー資材 シリコンクリーナー 500ml スプレー付
価格 ¥2,741(税込・送料別)
ハーバリウムキットを使って本格的な作品を作ろう
ハーバリウムについて、ここまでわかったら実際に作ってみましょう!最初は、手作りするのに全て材料が揃っているキットを利用するのが安心です。作り始めてから、所要時間約1時間ほどで作品が完成します。
ハーバリウムのキット内容・自宅で準備するもの
キット名「お手入れ不要!ずっと鮮やかに飾れるハーバリウム体験キット」 価格 ¥2,100(税込・送料別)
こちらのキットのおすすめポイント
①ハーバリウム作りに必要な特殊なアイテムは全て揃っています。
(内容)
100mlボトル2種類(丸・角)
ハーバリウムオイル4パック
花材パック(ブリザードフラワー・ドライフラワー)
ピンセット(通常のピンセットと違い、長い21㎝センチ・30㎝センチくらいのもの)
作り方説明書
②説明書だけなく、分かりやすい動画付き!体験教室に参加している気分で作れます。
③ハーバリウムに適した、他では手に入らないこだわりの花材で作れます。 ボトルに入りやすいミニバラ・紫陽花のブリザーブドフラワーほか
キットの内容を確認したら、自宅で準備するものをテーブルにセットしましょう。
・自宅で準備するもの
ハサミ
ティッシュ、またはキッチンペーパー
グラス(オイルがこぼれないように立てておく器)
トレイなど作業台になるもの
新聞紙(テーブルに敷いておく)
ハーバリウムの作り方は4ステップ
準備が整ったら、早速作ってみましょう。作り方は大きく分けて4ステップです。
- ボトルの大きさに合わせて花材を瓶の横や上に並べてデザインする。必要があれば、ボトルに合わせて花材をハサミで切る。
- ピンセットで底に入れるものからゆっくりとボトルに入れる。必要があれば、ボトルに合わせて花材をハサミで切る。
- オイルをゆっくりと、キャップの下の辺りまで注入する。オイルで浮く花材があればピンセットで直す。
キャップをして完成!自宅にあるリボンや紐で装飾してもきれいです。
ハーバリウムは初心者でも比較的簡単に作れ、火や針も使わないので、子どもと一緒に楽しめむ事もできます。 *オイルを誤飲する恐れのある年齢は避けた方がベター。
コツは、オイルが入ると花材が浮くため、浮くことを考えてデザインすること!
また、初心者は花材が浮かないようにするため、底に砂を入れてみるのもおすすめ。
下に配置したい花材を砂に差し込むと浮くのを抑えられます。