死ぬほどどうでもいい話、からのいきなり説教!
この時点で心のHPがゼロとなった杏子ちゃんは、完全に目が死んだ状態になっていたとか。彼が店員さんにタメ口で注文をするなどの横柄な態度も目に余ったそうです。 そして、聞きもしないのにおっさんは自分の交友関係を杏子ちゃんに語り始めました。 「俺さあ、こう見えて杏子ちゃんくらいの女の子とよく遊ぶんだよね。LINEとかめっちゃ持ってるよ、見る?」 「はあ、別に見たくないです」 「××ちゃんは看護師さんで、△△ちゃんは大学生やったかな」 おっさんは杏子ちゃんの話を聞かず、楽しそうにLINE画面を見せながら女の子たちの個人情報をペラペラ喋っていたそう。 杏子ちゃんにとっては死ぬほどどうでもいい話だったので、適当な相槌(あいづち)を打つだけでやり過ごそうとしたのですが、そうは問屋が卸しませんでした。 「さっきから相槌しか打たないけどなんか話す事ないの? ハイハイばっかりだとさあ、こっちは別に君じゃなくてもええやんってなるじゃない。わかる?」 なんと、杏子ちゃんに対して、人と接する姿勢がなっていないと説教を始めたのです!
泣きたいくらいの気持ち悪さが爆発
「杏子ちゃんだけのなんか面白い話とかないの? 珍しい趣味の話とか」 「うーん……ないですね。やっぱり話は聞く方が好きです」 「ふーん、聞き上手って便利な言葉だよね」 杏子ちゃんはわりと普段はお喋りな女の子です。聞くのが好きなわけではなく、このおっさんには自分のことを話したくなかったに違いありません。 聞くだけの姿勢を崩さない彼女に、おっさんはついに堂々たる下ネタをぶっこみ始めました。 「××ちゃんとドライブ行ったんだけど、彼女はFカップだったからず~っと隣にFカップ。杏子ちゃんはそんなにないよね」 「ずっと敬語だけど別に崩してくれていいのに。でもガチガチに敬語の子がベッドでは崩れてくのは結構好きだね」 あまりの気持ち悪さに杏子ちゃんは泣きたくなったそうですが、おっさんがボソっと「俺が20の時……25年前か。全然歳上にもタメ口だったな」と言ったことは聞き逃しませんでした。 やはり35歳ではなかったようです。自称35歳の、実年齢45歳。おっさん、なぜに10歳もサバを読んだのか。しかも早々に杏子ちゃん気づいてたし。