ビネガー・発酵料理研究家のいわまあきこです。少し肌寒くなってきましたね。この時期はスープがとってもありがたいものですが、いつものバリエーションにエスニックなスープを加えてみてはいかがでしょうか。今回はあなたの定番スープ化を祈って、現地でお味噌汁のような扱いのラッサムをご紹介します。
このレシピを試すのにかかる時間
- 簡単ラッサム風スープ 約5分
- 炊飯器でターメリックライス 2分(炊飯時間除く)
南インド料理のお味噌汁的存在ラッサムとは?
ラッサムは、南インドで日常的に飲まれているスープのひとつ。
豆の煮汁にタマリンド(極めて酸味が強く甘味がほとんど無いドライフルーツ的なもの)やトマト、そしてスパイスを加えた、辛くて酸っぱいカレーのようなスープのような…スープです。
ラッサムには長い歴史とたくさんのバリエーションあり、今日の日本の南インド料理店にて提供されているタイプは近代のイギリス人向けに作られたものと言われています。
世界的なおいしさというわけですね。
参考文献:https: //note.com/ericksouthweb/n/n25e3b6561c14
酸味の掛け合わせで美味しさアップ
さて、私はビネガー・発酵料理研究家ですので、タマリンドとトマトの織りなすラッサム独特の酸味をこよなく愛しています。と同時に、ご紹介するからには日本の各ご家庭で簡単に再現できる酸味にしたい。
ということで、一部のインド料理好きなご家庭以外では使いこなせないタマリンドの代わりに使える調味料を色々試しまして、今回はトマトとの相性がよいワインビネガーをチョイスしました。
酸味は2種類以上掛け合わせることによって、美味しさと旨味がアップします。
トマトと柑橘、柑橘とお酢や2種類以上のお酢の組み合わせたりして美味しい料理を提供している飲食店が多くあります。
シェフのアイデアで美味しさは広がり、家庭では出せない味を生み出してるのです。
また酸味は温度が変化しても感じ方の変化が少ない味覚と言われています。
あったかスープでもちゃんと酸っぱいので、是非トマトとワンビネガーの酸味の掛け合わせをお楽しみください!
簡単ラッサム風スープ レシピ
材料(2人分)
A)にんにく(微塵切り) 半かけ(にんにくチューブなら2cm)
A)鷹の爪(赤唐辛子) 1本(半分にちぎり、種も使います)
A)油 小さじ1
B)トマトジュース 250cc
B)塩 小さじ2/3(お好みで微調整)
B)カレー粉 小さじ2
C)ワインビネガー 小さじ2
C)黒コショウ(粗挽き) 小さじ1
C)フライドオニオン 大さじ3
パクチー 1株(10cmくらいの長さにカット)
パクチーの根 1株分
作り方
① 鍋にAを入れて火を付ける。香りがしたらBと微塵切りにしたパクチーの根を加える。
② 鍋中が温まったらCを入れてかき混ぜ、沸騰直前で火を止める。
③ パクチーを入れたらできあがり。
チューブのにんにくは油跳ねしやすいので、やけどしないように注意です。
インドのお米「バスマティライス」と合わせるのがオススメですが、手に入りやすいタイ米「ジャスミンライス」や下記のターメリックライスも美味しいです。
ターメリックもスーパーや100円ショップで気軽に買えますので、是非こちらもお試しください!