ドラマ『それでも愛を誓いますか?』(テレビ朝日系、土曜深夜2時30分~/ABCテレビ、日曜夜11時55分~*)の2回目。純(松本まりか)と武頼(池内博之)の夫婦は、結婚8年子どもなし、セックスレス5年。純は子どもがほしいと思っており、レスであることに焦燥感を抱いている。

知人の出産の話題がつらい…“レス妻”のリアル。松本まりか『それ誓』で力演
(画像=『女子SPA!』より引用)

画像:ドラマ『それでも愛を誓いますか?』ABCテレビ・テレビ朝日 公式サイトより

「求められていない女」というキーワードが今回も出てきた。いい悪いは別として、性欲と妊娠を同列に考えているタイプの女性だ。 *テレビ朝日(関東)は10月23日(土)に3話・4話を一挙放送。ABCテレビは放送時間が変更となっています。

「子ども」のことになると急に沈黙が多くなる

 初回もそうだったが、この夫婦、「子ども」のことになると急に沈黙が多くなる。子どもをもうけるためにはセックスをしなければならない。だが、セックスをしていないのが現実なので、夫婦の口は重くなるのだ。

 今回は、武頼の上司に子どもができたので、お祝いを買いに行こうと純がはしゃぐシーンで、武頼が「彼はオレの上司なのに、なんで純がそこまで張り切るの」と違和感を口にする。年をとってからの子どもだから、あんまり派手に祝われたくないんじゃないかな、と。 「出産のお祝いをもらう人の気持ちなんて私にはわからないよ。武頼にはわかるの?」 から始まる純の嫌味の数々。あげくの果てには絶望的な涙を流し、「ごめんね、私がダメな女だから。ごめんね」と夫に謝りまくる。ふたりの間に流れる重い沈黙。

松本まりか演じる、湿度100パーセントの妻

 彼女の自己肯定感の低さが、どこから来るのかさっぱりわからない。美人で仕事先でも器用に立ち回っていて、家に呼ぶ女友だちもいて、女友だちがいる間は外にいてくれる夫がいて。彼女にないのは、セックスと子どもだけ。  まあ、そこが彼女にとっては最重要であるから、たびたび泣いているのだとはわかるのだが。湿度100パーセントの妻に、よく夫がブチ切れないなと思っていたら、武頼は高校時代の同級生と飲みに行ってキスをしていた。  妻は職場の若い男性とクロスワードパズルで盛り上がり、夫は高校の同級生といい雰囲気に。ふたりとも配偶者といるときより開放的だ。夫婦2人だけの日常は、息が詰まるほど閉塞的なのに。夫婦っていったい何なのだろう。