働く女子が夏に悩みやすいものの代表に「メイク崩れ」があります。そこで参考にしたいのが、踊って汗をかいていても崩れることもないアイドルたちのメイク術。ナチュラルなのにキチンと盛れて、キープ力抜群のメイクテクは、私たち働く女子にとって強い味方になります。プロ直伝のメイク法をチェックしていきましょう!
働く女子の夏メイクのお悩みといえば「メイク崩れ」。
朝、時間をかけて仕上げたメイクも、外に出て会社についた瞬間にドロドロ状態になっていることもあります。毛穴が開いて、ファンデが土砂崩れ状態……なんてことは絶対に避けたいトコロ。
そこで参考にしたいのが、“アイドルメイク”です。
ナチュラルなのに、長時間踊って汗をかいても崩れることなくキラキラ輝いている彼女たちのメイクには、一体どんなテクニックが使われているのでしょうか? 都内で行われたカネボウ化粧品のメイクアップセミナーには、アイドルの代表格ともいえる、AKB48グループのヘアメイクを行っているオサレカンパニーの鈴木 弘子さんが登場。アイドルメイクを作るポイントを教えてくれました。
オフィスでの華となるオシャレOLさんは、ぜひ参考にしてみて!
崩れにくい&崩れてもカワイイ 夏のベースメイクポイントは練りベース仕込みにアリ!
コンシーラーはリキッドとパウダーのW使い
働く女子としてベースメイクにも、力を入れたいのが「コンシーラー」です。
目元のクマや鼻の横の赤み、口元の毛穴などの細かいパーツをカバーするために使用するものの、上手く隠すことができずに厚みがでてしまい、ヨレて崩れてしまう人も多いのでは?
そこでやっておきたいのが、リキッドのコンシーラーとパウダー(スティックタイプ)のコンシーラーを混ぜて使うWワザ。
両方合わせることで厚みがなく、綺麗な仕上がりになります。
また、ブラシでコンシーラーを均等に伸ばしたあと、体温のある“指”を使ってトントンと優しくなじませると肌に密着して、モチがアップします。
今回はリキッドに「リサージ アイクリアコンシーラー」、パウダーにルナソルの「コントゥアリングスティック」を使用。
目元に使うものと口元で使うものが同じアイテムだと白浮きして見えてしまうので、できればいろんな色のコンシーラーがあるのがベスト。色味をコントロールをしながらつけていくのが◎。
シェーティングはやりすぎない! あくまでナチュラルに仕上げるのがアイドル流
360度、どこからみても小顔を作るためにはシェーディングは必須。
コンシーラーと使った「ルナソル コントゥアリングステック」をフェイスラインに入れたら、指でしっかりで叩き込んでからスポンジでぼかします。
鼻筋を通すために鼻の付け根部分にシェーディングを入れる人も多いと思いますが、アイドルにはフレッシュさが欠かせないので、鼻には使用しないのだそう。
左から リサージ アイクリアコンシーラー SPF21・PA++/ルナソル コントゥアリングスティック
「仕込みチーク」にパウダーチークを重ねて自然な血色感を
チークは1種類のみという人も多いと思いますが、チークのモチをよくするためには「仕込みチーク」を入れるのがポイント!
練りチークを最初に乗せてから、パウダーを重ねることで、汗をかいても表情の豊かさが損なわれず発色も保てて、どんなシチュエーションでもきれいな状態になるのだそう。
練りチークを乗せる場所は、頬骨の高い位置。
薬指で叩きながら伸ばして、中指でよりなじませてあげると、肌とチークの境目がぼやけてキレイに仕上がります。
パウダーはカラーポイントの調整役。練りチークより少し広め範囲をポンポンと置くようにのせればOKです。
カネボウ モノブラッシュ 02 ガーネットレッド
カネボウ ヴァリアンブラッセ(チークス) 01 コーラルペタル
フェイスパウダーはTPOに合わせて付け方を変えて
激しいパフォーマンスがある時や、ステージ上のライトの加減によって、フェイスパウダーは変えているのだそう。粉の種類にこそこだわりがあるのが、アイドルメイク。
「カネボウ ミラノコレクション2020」はきめ細かいパウダーで、毛穴知らずな綺麗肌を作ることができるとプロの人からも人気が高いのだとか!
カネボウ ミラノコレクション 2020 フェースアップパウダー
パウダーをつけ方として代表的なのは、ブラシorパフの2パターン。
けれど崩れにくさを重視したい日はパフでしっかり叩き込む方が、肌に密着し崩れにくいからオススメ!
また、外出が少なくあまり汗をかかない日は、大きめのブラシで伸ばしてあげると、ふんわりしたやわらか仕上がりになるので、季候やTPOに合わせて変えてみて。
アイブロウは3種使いで美眉をキープ
アイブロウもパウダー派、リキッド派で分かれることが多いですが、アイドルメイクでは眉マスカラをプラスして3種類使っていきます。
それぞれの役割としては……
リキッドアイブロウ:眉尻と全体的な毛流れといった全体のアウトラインを描いていく
パウダーのアイブロウ:目頭から眉山に乗せ、ふんわりさせる
眉マスカラ:全体的になじませることで、眉毛に立体感を出すため。
パウダーだけだと、前髪で眉がすれてしまうこともあるのが難点、ペンシルだけだとライトで飛んでしまうことがあるのが一つじゃダメな理由で、重ね付けが基本です。
このように重ね付けをする場合は、眉マスカラは明るめのカラーを選ぶと最後の仕上がりが整いやすくなるのだそう!
左から トワニー ラブブーケ アイブロウリクイド/コフレドール ブロウメイクコンパクト
ルナソル スタイリングアイブロウマスカラ
ポイントはアイラインとアイシャドウ! 至近距離にも対応したアイメイク
アイホールと涙袋にも、モチをよくし色ムラを防ぐ下地を
発色やメイクの持ちを良くするのに欠かせないのが、アイシャドウベースです。今回は「ルナソル アイリッドベース(N)」を使用。つけすぎてしまうとヨレの原因になるので、塗る指とつける指をわけて、なるべく薄く伸ばすようにしましょう。アイホールと涙袋、どちらもきちんと乗せてあげて。
ルナソル アイリッドベース(N)02 ライト
アイシャドウは“抜け感”を意識して
アイシャドウは「ルナソル ジェルネイトアイズN」を使用。
アイドルはナチュラルな目元が基本なので、パールが入ったものは基本使わないそうですが、ルナソルのアイシャドウは肌に自然になじむ粒子が細かいパールなので、安心して重ね付けができます。
ルナソル ジェルネイトアイズN 05 RB
アイラインもリキッドとペンシル両方使い
アイラインもリキッドとペンシルの両方を使用します。
目尻はすっきりとした印象にさせるためリキッドを使いますが、リキッドだけだと強いイメージになってしまうので、インラインにはペンシルを。そうすることで愛嬌がある、優しい目元を演出します。
メイク上級者さんにはさらにもう一つのテクニックを。
アイラインを引きっぱなしのままにしておくと、目元から浮いてしまうので、アイシャドウの一番濃い色を小さいブラシにとり、目尻をなじませるように入れてあげて。そうすることで、より自然な印象に。
左から ケイト レアフィットジェルペンシル/ケイト スーパーシャープライナーEX2.0
また、マスカラはウォータープルーフ処方が外せません。
「ケイト ラッシュウォーマーWP」で自まつげを長くみせましょう。
ケイト ラッシュフォーマーWP
口元は仕上げグロスではなく、リップ前の保湿で潤い
リップ下地はベースメイクに入るタイミングで塗っておくと、パックのような感覚で唇に潤いを与えることができ、気になる縦シワもケアできます。
ただし、そのままリップを重ねると、色をはじいてしまい綺麗な発色が出ないので、一度ティッシュオフすることを忘れずに。
その後にリップ下地の「カネボウ リッププライマー」をつけて、上から「コフレドール スキンシンクロルージュ」をオン。つややかな唇にすることを目的にグロスを使う人が多いと思いますが、グロスをしていると唇に髪の毛がついてしまったり、ついたグロスが髪から頬に伸びてしまうことがあるので、アイドルは使用しないのだとか。 そのためリップを乗せる前の保湿をしっかりと行うのが欠かせません。
ルナソル リップエッセンスN
左から カネボウ リッププライマー/コフレドール スキンシンクロルージュ EX-04