相模湾に面した神奈川県小田原市。お城など歴史情緒あふれる観光地やグルメも盛りだくさん。都内はもちろん、関東圏内から日帰りでも楽しめる、小田原周辺のおすすめスポットをご紹介しましょう。
散策にもぴったりな「小田原城址公園」
難攻不落の城として戦国時代に誕生した小田原城
15世紀の中頃に造られたと言われる小田原城。戦国時代、北条早雲が小田原に進出した際に入城しました。その後、北条氏は5代にわたり周辺を統治します。関東支配の中心拠点として栄えた小田原城には、周囲9kmの総構が作られ、最大級の規模を誇りました。
しかし、豊臣秀吉の小田原攻めで北条氏は敗北。戦国時代の幕が閉じられた後、大久保氏、稲葉氏、さらに大久保氏と城主を変え、1860年に廃城となりました。
1923年の関東大震災で城内に残されていた建物や石垣などが全壊しましたが、1960年に廃城から90年の年月を経て、天守閣、常磐木門、馬出門が復元。国の史跡にも指定されています。平成に入ってからは大改修も行われ、城址公園として人々に親しまれている場所です。
小田原城址公園内は、外堀に囲まれ風光明媚な光景が広がります。
こちらは、堀にかかる真っ赤な学橋。
迫力満点の銅門(あかがねもん)。
本丸へ続く常磐木門。
そして白色が際立ち、堂々とした佇まいの天守閣。
筆者が足を運んだ際には閉館していましたが、通常は天守閣の内部を見学できます。その他、見どころたくさんの小田原城。公園にもなっているので、お散歩がてらのんびり散策を楽しめますよ。
- 小田原城址公園開園時間:9:00〜17:00
小田原城敷地内に鎮座する報徳二宮神社
小田原城址公園内に鎮座する報徳二宮神社。小学校の校庭で見かける、薪を背負った二宮金次郎像はよく知られていますが、その金次郎は小田原市出身。そのことから二宮金次郎を御祭神として、1894年建立されました。
二宮金次郎は天保の大飢餓の際に、小田原城内に米蔵を開き人々に米を振舞い、領内から一人も犠牲者を出さなかったという伝説の持ち主。報徳二宮神社の拝殿には、この時の米蔵の礎石が使われています。
厄除け、病気平癒、心願成就、身体健全、合格祈願、神恩報謝など様々な御利益があり、ご祈祷も行ってくれます。年間を通じて参拝者に人気のパワースポットです。
こちらが御朱印。
初穂料はお気持ちなので、筆者は300円をお納めさせていただきました。
小田原名物!歴史と三徳あふれる「ちょうちん灯台」
1999年11月に誕生した小田原ちょうちん灯台。モチーフとなっているのは、童謡「お猿のかごや」にも出てくる「小田原ちょうちん」です。小田原城下新宿町の甚左衛門が、江戸時代中期に考えたといわれています。
この「小田原ちょうちん」は、頑丈で持ち歩きやすいこと、そして道中の魔よけという三徳があり、箱根の峠越えをする旅人から国内各地に広がりました。
そんな小田原のシンボル的存在でもあり、多くの人に親しまれるようにと考えられたちょうちん灯台は、航海の安全を見守り、訪れる人の目を楽しませてくれます。
また灯台が間近で見られる小田原新港には魚市場食堂があり、関係者のみならず一般人も新鮮な海の幸を使った食事を楽しめます。
- 魚市場食堂 営業時間:10:00〜15:00
- 定休日:水曜日
新鮮な魚介類やお土産ならお任せ!「漁港の駅TOTOCO小田原」
相模湾に面した小田原は、新鮮な魚介類が豊富。観光とともに気軽に足を運べる漁港の駅TOTOCOは、自慢のお土産やグルメが味わえる人気のスポットです。
地元の名物やお土産が並ぶ
館内1階には、地元の名産物がずらりと並びます。お土産にぴったりの品ばかり。
その中でも、筆者がおすすめしたいお土産がこちら!まずは「しらすせんべい」。しっかりした歯応えのあるせんべいで、魚の風味が絶妙です!
そしてバターどら焼き。ふわふわ生地の中に餡とバターが入っていて、3つのハーモニーがたまらない逸品となっています。
どちらもお土産に喜ばれること間違いなしです。
2・3階で自慢のグルメを堪能
こちらの建物の2階・3階には、地元で水揚げされた海の幸を存分に楽しめる食堂やイタリアンレストランがあります。全部で3つのお店があり、どこにしようか迷ってしまいます。展望テラスも利用できるので、周辺の景色を眺めながら美味しいお料理を楽しめますよ。
- 1階 地場物産販売コーナー営業時間:9:00〜17:00
- 2・3階飲食フロア 営業時間:10:00〜17:00