渦潮はなぜ発生するのか?!
さて、これまで軽く渦潮についてご紹介してきましたが、クルーズに行く前に “渦潮はなぜ鳴門海峡で発生するのか?” についてもっと知って、より一層楽しみませんか?
渦潮が発生するのは「超早い流れ」が遅い流れを巻き込むから
渦潮が発生するワケですが、例えば想像してみてください、自分が歩いているすぐそばを、後ろから猛スピードの車が走り抜ける時。ものすごい風が自分を取り巻き、体の感覚としては車が走った側の反対方向にクルっと回りそうになりますよね。
それと同じ現象が、鳴門海峡で起こっています。鳴門海峡はたったの1.3km。海水がその狭い所を、瀬戸内海から太平洋にドバーー!!っとものすごい勢いで流れ出る時、太平洋の遅い流れの中を突っ切るので、「早い流れ」が「遅い流れ」をクルクルっと回らせてしまうんです。これが 渦潮 です。
なぜ、そんな早い流れになるのか?
ここで疑問に思うのは「なぜ、瀬戸内海から太平洋に流れ出るとき、そんなすごい勢いになるのか?」ですよね。これは、先ほど「いつも渦潮が見られるわけではない」と説明したことに関係があります。
大きな渦潮が発生しやすいのは、干潮と満潮の水位の差が激しい時、すなわち 大潮 の日に満潮になる時間帯です。ここで押さえたいのが、干潮と満潮の間は約6時間 ということ。6時間がポイントです。
淡路島は、ちょうど瀬戸内海と太平洋の間を遮るかのようにあります。だから、太平洋が満潮になる頃、太平洋の海水は比較的広い幅のある、淡路島の東側を流れ、明石海峡を抜けて、瀬戸内海に入っていく。その時間は 6時間です。
そして 6時間経つと、どうなるか。
満潮だった 太平洋は干潮 になりますよね。でも、瀬戸内海は流れ込んできた海水で 逆の満潮 の状態。水の流れは、当然高いところから低いところへ流れるので、太平洋から流れ込んだ海水で膨れ上がった瀬戸内海の海水は、干潮の太平洋へと、狭い鳴門海峡を通ってものすごい勢いで流れ込むため、早い流れになるというわけなのです。
海の中に「滝」が発生!
その時、海上で面白い現象が起こります。太平洋と瀬戸内海の境目、その海の上に、満潮と干潮の段差、滝ができます!
クルーズ船からもはっきり見られますし、MCさんも説明してくださいます。海上に白波だっている箇所がまさにその境目。
写真をよく見ると、向こう側(瀬戸内海)の水面が、少し盛り上がっているのがわかるでしょうか。これは、まさに瀬戸内海が満潮、そして太平洋が干潮の状態、そこに段差ができ、滝ができている 光景です。
先ほども説明した通り、渦の発生は太陽と月の引力による、半月ごとの 大潮 により起こることなので、渦が出やすい日時はだいたいわかります。「うずしおクルーズ」のホームページの時刻表でわかりやすく表示してあるので、予約されるときはぜひチェックしてくださいね。
また、鳴門海峡の渦潮のしくみ は、南あわじ市のホームページ に、図解で詳しく解説されているので、こちらもご参照ください。
クルーズ船乗り場の周辺もいろいろ楽しめる!
クルーズ船乗り場の周辺は、遊べるスポットが色々あります。まずは写真スポットから。
咸臨丸 を背景に「AWAJI」や、キャプテン席のようなオブジェがあります。ベタではありますが、観光にきたー!という記念写真が撮れます。
船乗り場のすぐ横には、足湯「うずのゆ」もあります。こちらはなんと 無料! 10時~17時でオープンしている間はいつでも自由に入れます。タオルは120円で販売しています。
「うずしおドームなないろ館」の中には、お土産やさんやレストランもあります。土産売り場には淡路島の特産品がいっぱい♪ 知人へのお土産だけではなく、自分へも買いたくなっちゃうに違いありません。
また、「道の駅 福良」の駐車場脇にも、美味しそうな淡路島の海産物が食べられるお店もいっぱい!丼、お刺身、炭火焼きなど海の幸がお手頃価格で食べられます。ここにも、特産品が買えるお土産屋さんもあるので、ぜひ覗いてみてくださいね。
お時間のある方は、500年も歴史のある 人形浄瑠璃文楽 が観覧できる「淡路人形座」で楽しむのはいかがでしょうか。淡路島の人形浄瑠璃は、国の 重要無形民俗文化財 に指定されるほどです。時間は1演目45分ほど、大人1,800円・中高生1,300円・小学生1,000円・3歳以上300円 です。
最後に・・・
鳴門海峡は知れば知るほど魅力が増します。海風の中を気持ちよく行くクルーズは、渦潮を見るだけではなく、海や山など豊かな自然も身近に感じられます。また、MCさんのトークは、周辺に見られる施設の解説やどんな魚が獲れるかなど、聞いていてとても面白いので、ぜひ耳を傾けながら1時間というひと時をお楽しみください。
提供・トリップノート
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