【18】いわしのだんご汁
いわしのだんご汁は、九十九里に伝わる郷土料理。九十九里の海はいわしが住むのに適した環境で、江戸時代からいわしがよく獲れました。現在でもいわしの町と言われ、日本一のいわしの漁場があります。
いわしは足が早いため、冷蔵施設がない時代に少しでも長く保存をするためにすり身にし、そこから「いわしのだんご汁」が生まれたとされています。手軽に作れることから、現在でも家庭で受け継がれている郷土料理です。
【19】いわしの卯の花漬け
いわしの町と言われている九十九里の郷土料理。11月〜3月頃に獲れる、新鮮なせぐろいわしや大いわしを酢漬けにし、さらに卯の花(おから)で漬け込んだ料理です。家庭で作られているほか、九十九里地域の直売所などで販売しており、この地域では気軽に購入することができます。
【20】せぐろいわしのごま漬け
【18】【19】で紹介したように、九十九里にはいわしを使った郷土料理が多くありますが、「せぐろいわしのごま漬け」もその一つ。豊富に獲れるいわしを長く保存するために生まれた料理です。
頭や内臓を綺麗に取ったいわしを塩で漬け込み、ごま、赤唐辛子、ゆず、生姜とともに2〜3日酢漬けにして仕上げます。おかずやお酒のおつまみとして日常的に食べられているほか、九十九里エリアの道の駅ではお土産品としても販売されています。
【21】うなぎ料理
千葉県成田市の名物といえば「うなぎ」です。成田山の辺りを中心に、成田市にはうなぎ料理を出すお店がたくさんあります。
この地域の人たちは、昔から印旛沼で獲れる川魚を食べており、中でも栄養価の高いうなぎを好んで食べていました。その後、成田詣のお客さんをうなぎ料理でおもてなしするようになり、名物として定着していきました。
うなぎ料理のおすすめ店:川豊本店(成田市)
成田山新勝寺から歩いて2分の「川豊本店」は、1910年(明治43年)に創業した老舗のうなぎ専門店。店の前ではうなぎを割いたり、焼いたりする様子が見られます。とくに人気のお店で、週末は参詣客を中心ににぎわいます。整理券が配布され、ホームページで待ち状況を確認できるので、順番がまわってくるまでの間は新勝寺や成田山参道を散策するのがおすすめ。
人気の「うな重」は、100年以上継ぎ足しつづけたタレで焼き上げた一品。うなぎの身も軟らかく、香ばしいタレとの相性は抜群です。「割きたて・蒸したて・焼きたて」にこだわった、絶品のうな重がいただけます。
【22】はかりめ丼
はかりめとは穴子のことで、千葉県富津市の名産です。市場などで使っていた棒はかり(はかりめ)が、穴子の形に似ていることから、この辺りの漁業関係者の間ではアナゴのことを「はかりめ」と呼んでいました。
はかりめ丼は、穴子を開いて煮穴子にしご飯の上に乗せたもの。いわゆる穴子丼ですが、現在では富津市を代表する名物料理として定着しています。富津市内ではかりめ料理を提供する「はかりめ倶楽部」に加盟している店舗はこちらで確認できます。
【23】チャーシュー弁当
バラエティ番組『秘密のケンミンSHOW』で特集され、千葉県のB級グルメとして人気に火がついた「チャーシュー弁当」。千葉市内に10店舗余りを展開するお弁当チェーン店「としまや」が販売するお弁当で、その他にも様々なテレビ番組で紹介されています。
地元の人たちは ”チャー弁” と呼ぶこのお弁当は、白ご飯の上に、ほどよい厚みのあるチャーシューが5枚乗ったシンプルなお弁当。甘じょっぱい味付けでご飯が進み、人気があるのも納得の味です。
【24】高津のとり飯
千葉県八千代市に伝わる郷土料理で、高津地区で広まりました。作り方はとてもシンプル。ご飯と鶏肉を一緒に炊くのではなく、小さく切った鶏肉を醤油で煮て、炊いたご飯と混ぜるだけです。手軽に作れることから家庭でも受け継がれ、市内の小学校では家庭科の授業で作ることもあるのだそう。食材が手に入りにくかった時代に、少ない材料で工夫をして作られた料理です。
【25】鶏雑炊
鶏雑炊と書いて「とりどせ」と呼ぶ郷土料理は、お正月やお祭りなど人が集まる時によく食べられる料理です。体が温まることから冬に日常的に食べることもあります。
鶏団子や鶏肉と、ごぼうのささがきなどを具材に、味付けには味噌を用いています。もともとは骨をよく叩いて鶏団子に混ぜることで、食材を無駄にしない工夫がされていましたが、現在は鶏のひき肉で作る家庭が多いそう。
【26】鉄砲巻き
海苔の産地で知られる千葉県富津市の郷土料理。通常「鉄砲巻き」と言うと、かんぴょうを具にしたものを指しますが、富津市の鉄砲巻きは、醤油で味付けしたカツオ節を具にした太巻きのこと。また、酢飯ではなく普通のごはんを使います。
見た目が鉄砲に似ているから「鉄砲巻き」と言い、手早く作れて、手早く食べることができることから、漁師の携帯食として普及してきました。
【27】ばらっぱまんじゅう
千葉県の北総地域で、とくに夏の行事の際に食べられることが多いお饅頭。麦秋(熟した麦を取り入れる初夏のころ)が過ぎるころに作られる、収穫した小麦を粉に挽いて練りあげた生地であんを包んだ、シンプルな小麦まんじゅうです。
まんじゅうを蒸す時にサルトリイバラの葉っぱに乗せて蒸したことから「ばらっぱまんじゅう」と呼ばれるようになりました。現在でも家庭で作られたり、スーパーなどでも販売されています。
【28】びわ
千葉県は長崎県に次ぐ「びわ」の名産地。南房総市、館山市、鋸南町で栽培されており、南房総市が県内の80%以上を生産しています。南房総市にはびわ園が多くあり、美味しいびわが購入できるのはもちろん、びわ狩り体験を行なっているびわ園もあります。南房総市にある「道の駅とみうら 枇杷倶楽部」では、様々なびわグルメが味わえるとともに、びわを使ったお土産も充実しています。
びわグルメのおすすめ店:道の駅とみうら 枇杷倶楽部(南房総市)
千葉県でも絶大な人気を誇る道の駅です。例年5月上旬〜6月下旬頃にはびわ狩りが楽しめるほか、びわソフト、びわ葉カップケーキ、びわカレー、びわを使ったオリジナルのドリンクなど、びわグルメが目白押し!中でも房州びわを原料にした、びわソフトは一番の人気メニューです。
そして、売れ行きナンバー1の「完熟びわゼリー」をはじめ、レトルトのびわカレーや、びわの葉のど飴など、びわの名産地ならではのお土産も揃っています。
【29】伊勢エビ料理
じつは千葉県は、伊勢エビの水揚げ量が全国でもトップクラス!過去には全国1位にもなったほどで、とくに千葉県のブランド水産物に認定されている「外房イセエビ」は、身が締まり味も濃厚だと人気です。外房沿岸の飲食店では、味噌汁、刺身、バター焼き、塩焼きなど様々な調理法で伊勢エビ料理を提供しています。
また、毎年旬の時期には「おんじゅく伊勢えび祭り」が開催され、協賛各店ではオリジナルメニューを提供。伊勢エビ汁の無料配布や、伊勢エビつかみ取りなどのイベントも行われます。
提供・トリップノート
【こちらの記事も読まれています】
>【豊洲】「チームラボ プラネッツ」徹底ガイド!お台場との違いは?
>東京のブルックリン!蔵前で行きたい散策スポット・お店16選
>【静岡】本当は広めたくない!柿田川湧水公園の神聖な見どころ5選
>京都・嵐山の人気観光スポットTOP15!旅行好きが行っている観光地ランキング
>【滋賀】SNS映えしそう!長浜のおすすめ観光スポット・お店10選