理屈っぽい性格の人の特徴15選!あなたの職場に「理屈っぽい」困ったちゃんはいませんか?あるいは逆にあなた自身が「理詰めで物事を考える」タイプではないですか? この記事ではその長所短所を説明、さらに対応策を「対上司」「対部下」「対自分」三方向から紹介します。理屈っぽさを味方にしましょう!
理屈っぽい性格って?何でも理詰め?
理屈っぽい性格の人の特徴は?
「理屈っぽい」とはどういうことでしょうか?理論的に考えることは悪いことではありませんが、「理屈っぽい」という言葉はけして褒め言葉ではありません。なぜなら「理屈っぽい」という言葉の裏には「口先ばかりで動かない」という批判が隠されているからです。では、実際に理屈っぽい性格の人の特徴を挙げてみましょう。
理屈っぽい性格の人の特徴
物知りである
知識欲旺盛
自分が納得できるまで追求する
細かい所にまでにこだわる
議論が大好き
白黒をはっきりさせたがる
正論を述べる
人の顔色を気にしない
自分の言葉で話をまとめたがる
友達は議論を交わせる相手
人の仕事に口を出す
プライドが高い
理論武装したがる
臨機応変に意外と弱い
感情的対応にもろい
いかがでしょうか。「口先ばっかりで動かない」と言う以外の特徴を挙げてみました。理屈っぽい性格の人が動かない、いえ動けない原因はこれらの特徴に潜んでいるのではないでしょうか。
あなたの周りに理屈っぽい性格の人がいたら
理屈っぽい性格の人は往々にして会社など社会生活においては「困ったチャン」になってしまう事があります。実際細かいことにイチャモン(としか思えない)をつけてプロジェクトの進行を妨げている上司とか、口先ばかりで言い訳をしてなかなか動かない部下とか。そういう人への対応はどうすれば良いでしょうか。
実は理屈っぽい人は単なる困ったチャンではありません。実際頭の良い人が多いので、うまく対応すれば仕事がスムーズに進んだり、会社の利益が上がったり、かなりの実力を発揮してくれます。
同じ理屈っぽい性格の人でもその特徴は個人によって違いますし、相手と自分の立ち位置によっても異なります。特に職場では関わらない訳にはいかない場合も多いでしょう。そういう時は、ぜひ次の章で挙げるひとつひとつの特徴に対する対応策をヒントにしてください。理屈っぽい人の理詰めの良さをぜひ生かしましょう。
あなた自身が理屈っぽい性格だったら
最初に挙げた15の理屈っぽい性格の人の特徴を読んで「あれ?これって私のことでは?」思ったあなた。心配は無用です。周りから浮かないための対応策を各特徴ごとに紹介していきます。
理屈っぽい性格の人が嫌われるのには理由があります。理屈っぽい性格の人にも長所はたくさんあります。短所をきちんと認識し長所を生かしていけば、あなたの社会生活は充実したものになるでしょう。
次の章からこれらの理屈っぽい性格の人の特徴それぞれの長所、短所、上司や部下がそういうタイプの人だった時の対応の仕方、自分が当てはまると思った時の対応策を説明していきます。理屈っぽいとは理詰めということです。理詰めの良さを利用して職場の成果に結びつけましょう。
理屈っぽい性格の人の特徴15選【1】物知りである
【長所】理屈っぽい性格の人は頭が良く知識が豊富
理屈っぽい人、つまり理屈が言えるということは、バックグラウンドとなる知識が豊富だということです。実際、理屈っぽい人には優秀な学業成績を修めた人が少なくありません。この豊富な知識は大きな武器になります。
【短所】理屈っぽい性格の人は頭でっかち
このタイプの人は知識が豊富なだけについ全ての事を知っている気になります。そのため実際の経験がないのに経験者に口出ししたり、自己判断で失敗を予想して実行しなかったりします。いわゆる頭でっかちというタイプです。
【理屈っぽい上司には】豊富な知識に頼る
上司の持っている豊富な知識と経験を利用しない手はありません。迷った時や自信のない場合、遠慮せず上司に相談しましょう。きっと喜んで教えてくれるでしょう。頼られて悪い気のする上司はいません。ただし頼りきりではなく、次は自分で処理できるようになりたいという姿勢は見せましょうね。
もし現場を知らない上司が自分の知識だけで間違った口出しをしてきたら、対応は二つです。勇気をもって反論するか、その場で話はちゃんと聞くけれど聞き流してしまうかです。反論する場合は詳細なデータなど反論の裏付けになる資料を必ず準備しましょう。理屈っぽい人には理詰めで攻めましょう。
【理屈っぽい部下には】資料作成を任せる
このタイプの部下はデスクワークを厭いません。実際の営業活動より営業を支える資料作りの方に能力を発揮する人も多いでしょう。取引先を説得できる唸るようなプレゼン資料を作ることができるのもその豊富な知識のおかげです。
【自己対策】手を出さないなら口出しもしない
あなたは物知りです。しかし世の中にはあなたの知らない事、間違って覚えていることもたくさんあります。また百聞は一見にしかず。本の知識だけで全部知った気になっていませんか。周りがわいわいやっていてついアドバイスをしたくなる時、口出しだけで終わってしまうならやめておきましょう。無責任な口出しは無用です。
理屈っぽい性格の人の特徴15選【2】知識欲旺盛
【長所】理屈っぽい性格の人は調査検索が得意
このタイプの人は知識が豊富ですし、知らないことや理解できない言葉などがあるとすぐに調べようとします。今はネットですぐに検索できるから便利ですね。ちょっとした会話の中で「あれ何だっけ?」と言う事をすぐにスマホで調べてくれるのもこのタイプの人です。検索術に優れています。
【短所】理屈っぽい性格の人は本筋を見落としがち
このタイプの人の知識欲は往々にして暴走し、時間と労力を無駄にする結果となることがあります。それほど重要ではない資料を残業してまで作ったりします。本人にとっては頭を整理して仕事をスムーズに進めるために必要なのですが、そのために本来必要な処理が遅れる結果となってしまう場合もあります。
【理屈っぽい上司には】優先順位を考えてもらう
仕事はタイミングが大切です。知識欲旺盛な上司は細かい資料作りを指示してくるかもしれません。まず納期と作業時間から工程表を作成し上司に提出して時間管理を意識してもらいましょう。優先順位を確認してもらい進捗状況をこまめに報告します。そうすることで上司が本筋を見失って時間が足りなくなることを防ぎましょう。
【理屈っぽい部下には】調査範囲や制限時間を具体的に示す
このタイプの人は知らないことがあると混乱して仕事の進行に支障が出る場合があります。本人に任せきりだと不要な深堀りをして時間ロスの可能性があります。本筋から外れた作業に没頭している場合、頭ごなしに中断させるとこのタイプの人は混乱します。調査範囲や納期を具体的に指示し締切を設けると良いでしょう。
【自己対策】本当に今必要か常に意識する
この部分の資料が足りないな、あれば便利なのになど、ちょっとしたことに気がつくのがこのタイプの良い所です。しかし、それは今の仕事に必要なことでしょうか。あれば良いとしても納期に間に合いますか。作業に着手する前にその辺りを考え、上司に相談しましょう。
理屈っぽい性格の人の特徴15選【3】自分が納得できるまで追求する
【長所】理屈っぽい性格の人はリスク回避能力抜群
このタイプの人はとにかく納得するまで追求の手を緩めません。そのためしつこいと嫌われたりします。その追及の手は細かなことにまで及びます。結果思いがけない見落としが発見されることもあります。つまり将来のリスクが軽減されるのです。
【短所】理屈っぽい性格の人は納得するまで動かない
納得できるまで追求するのは悪いことではありませんが、このタイプの人は往々に追求ばかりして実行しません。納得できるレベルが高いからです。全てを事前に察知して解決することが無理な場合もあることを承知してくれれば良いのですが、多くの場合頑固でなかなか動かないのでとても困ります。
【理屈っぽい上司には】できる限りつきあう
上司がこのタイプの場合、あきらめて腰を据えて納得できるまでつきあってください。そうすることで見落としを防ぐことができます。言い方は悪いですがうんざりするほど細かいチェック機関だと思ってつきあいましょう。仕事のレベルそのものは確実に上がるのですから。
【理屈っぽい部下には】納得できる道筋を示す
部下の場合、時間制限のある仕事で彼が納得いくまで説明することはできません。ある程度の道筋をたてて納得させるしかありません。何にひっかかっているのか具体的に挙げてもらいましょう。その上で不要なことにこだわっている場合はなぜそれが不要かきちんと説明してやってください。納得できれば動き出します。
【自己対策】ある程度で見切る癖をつける
納得できるまで追求する、研究者としてならとても素晴らしい姿勢です。しかしビジネスの場ではスピードが命。ある程度犠牲にしなければならないこともあることを忘れないでください。ある程度まで来たら見切ることができる能力も身につけましょう。
理屈っぽい性格の人の特徴15選【4】細かい所にまでこだわる
【長所】理屈っぽい性格の人は見落としが少ない
細かいことにこだわることは悪いことではありません。蟻の一穴ということわざにあるように、小さな所が不完全なために全体が崩れてしまう場合もあります。大雑把な性格よりも細かいことにこだわる方がミスは防げます。
【短所】理屈っぽい性格の人は枝葉にこだわりすぎる
しかし、本筋から外れた枝葉にこだわって本来の仕事が進まないようでは本末転倒です。何事にもバランスが必要です。そのこだわりが必要かどうか、判断がむずかしいところですがビジネスの場では誰かが判断しなければなりません。
【理屈っぽい上司には】論理立てて説明する
上司が枝葉にこだわってゴーサインを出さない場合、けして腐ってはいけません。あなたのプレゼン方法を見直してください。そして、上司のこだわる心配事を解消できるような論理的説明をしてください。理屈の上で納得すれば上司もゴーサインを出すでしょう。
【理屈っぽい部下には】本筋を具体的に示す
部下が枝葉に囚われて本筋を見失っているなと思ったら、もう一度本筋を示して思い出させてやってください。そのためにはあらかじめ工程表や本筋を表わす単純な資料が効果的な場合があります。理詰めで納得すれば元の道に戻れます。
【自己対策】とにかく行動してみる
一番の問題は細かいことにこだわりすぎて動けなくなることです。とにかく動きましょう。ただ細かい所に気がつくのはあなたの長所でもあります。動きながらも周囲にも目を配って見落としがないか注意しましょう。
理屈っぽい性格の人の特徴15選【5】議論が大好き
【長所】理屈っぽい性格の人がいると会議が活発になる
このタイプの人は自分が納得できるまで遠慮なく発言しますから会議の席などでは質問や意見などを遠慮なく積極的に述べます。議論はこのタイプの人を中心に活発に動き、有意義な会議になることでしょう。
【短所】理屈っぽい性格の人の意見に引っ張られてしまう
会議が活発なのは良いことなのですが、いつの間にか会議の席で発言する人が限られ、他の人が発言しにくい雰囲気になってしまう危険性もあります。そうでなくても発言者の意見に引きずられがちになります。そうなってしまうと会議自体が硬直化して意味のないものになってしまいます。
【理屈っぽい上司には】会議の席では冷静に意見を述べる
上司の主張に対して反論がある場合、冷静にかつ論理的に意見を述べましょう。このタイプの人は自分の意見を押し付けたいわけではありません。議論をしてより良い物を作りたいのです。もっと良い案があればそれを受け入れる度量と能力を持っています。この場合感情ではなく論理で訴えることがポイントになります。
【理屈っぽい部下には】公平な第三者を置く
部下同士の相談がこのタイプの人の意見に引きずられることが多い場合、冷静に判断できる第三者をその場に同席させましょう。会議なら議長にその役目を果たす能力のある人を置いてください。
【自己対策】相手の意見にも耳を傾ける
意見を述べるのは非常に重要です。色々な局面に一石を投じることになり場が動きます。しかし、いつもあなたの考えが通るとは限らないことも意識しておきましょう。否定された場合も感情的にならず論理的に問題点を指摘するに留めましょう。万一の場合、あなたの先見の明に皆が気づくでしょう。
理屈っぽい性格の人の特徴15選【6】白黒をはっきりさせたがる
【長所】理屈っぽい性格の人は物事を曖昧なまま放置しない
このタイプの人は何事につけ物事の白黒をはっきりつけたがります。これは物事を曖昧なままにしないでとことん追及すると言う事で特に理系の現場ではとてもすばらしい長所です。
【短所】理屈っぽい性格の人は曖昧なことを許せない
ビジネスシーンにおいて何となく曖昧なまま進めた方がスムーズに物事が運ぶ場合があります。特に人間関係は簡単に決着がつけられる問題ではありません。その曖昧さが許せず必要以上に追及しすぎるとトラブルの種になることも少なくありません。
【理屈っぽい上司には】ごまかさない
このタイプの上司にはごまかしは禁物です。自信がなくてもはっきり言い切ってください。できないことはできない、わからないことはわからない、はっきりさせるだけで受け入れられることも多いのです。
【理屈っぽい部下には】メリハリをつけるように指導する
このタイプの部下にはメリハリの重要性を教えましょう。はっきりさせなければならない部分とそこまでしなくても良い部分を具体的に示してやれば良い方向に進んでいくでしょう。
【自己対策】曖昧なままでも良い場合があることを意識する
世の中全ての事に白黒決着をつけられる訳ではありません。頭では分かっていても心では納得できないかもしれません。しかし自分にそういう性質があると思ったら、曖昧なままでも良い場合があるのだという事実を意識するようにしましょう。葛藤が少しでも少なくなるでしょう。
理屈っぽい性格の人の特徴15選【7】正論を述べる
【長所】理屈っぽい性格の人はコンプライアンス面で安心
昨今、企業もコンプライアンスに気をつけなければなりません。こういうタイプの人がいれば正論を述べてくれますのでコンプライアンス面のリスクは軽減されるでしょう。
POINT
コンプライアンスとは法律を守ること
英語のコンプライアンス(compliance)は「命令・要求に従うこと」という意味です。日本では法令順守と訳され、ほとんどの場合ビジネスコンプライアンスつまり企業が法律や企業倫理を守ることを意味します。
【短所】理屈っぽい性格の人は理想と現実の区別がつかない
正論を述べる人は理想論に終始して現実には実行不可能なことを主張している場合があります。落としどころを探す能力を身につける必要があります。
【理屈っぽい上司には】具体的対策を提案する
正論ですから面と向かって反論もしにくいでしょう。しかし実行不可能な正論の場合、いくら正しくても実施できなければ意味がありません。なぜそれだけでは実行できないか納得してもらうために実行可能な対応策を具体的に立て上司に示しましょう。理詰めには理詰めで対抗です。
【理屈っぽい部下には】具体的対策を考えさせ行動してもらう
納期まで時間がある場合、正論を述べた本人に具体的対策を考えさせるのも現実を知らしめる良い機会です。ひょっとすると素晴らしい解決策を思いつくかもしれません。口先ばかりでなく行動も伴ってもらえるよう部下を鍛えましょう。
【自己対策】机上の空論になっていないか気をつける
自分の主張が正しいにもかかわらず周囲に受け入れられないと感じたら、それが机上の空論になっていないかどうか顧みましょう。理想と現実のギャップを意識しましょう。理想に向かうのは悪いことではありません。しかし、あなたの考えを完全に実行するにはまだ早すぎるのです。
理屈っぽい性格の人の特徴15選【8】人の顔色を気にしない
【長所】理屈っぽい性格の人はものおじしない
このタイプの人は他人の顔色を窺わないのでどんな場面でも物おじせず堂々と振る舞うことができます。落ちついて見えるので信頼感を与えることができます。
【短所】理屈っぽい性格の人は相手かまわず突っ込んでいく
相手の顔色を気にしないので相手がどんな状況でも自分の都合で突進していきます。え?今ここで?というような場面で要求をつきつけて回答を求めたりというのもこのタイプです。
【理屈っぽい上司は】そういう人だとあきらめる
こちらの状況におかまいなしに声をかけて新たな指示を飛ばす上司。とりあえず受け入れましょう。しかし優先順位に関してはきっちり報告して判断を仰ぎましょう。こちらからアクションを起こせば判断できる能力は持ち合わせているはずです。責任は上司に取ってもらいましょう。
【理屈っぽい部下は】プレゼンターに最適
こういうタイプの部下はプレゼンターとして抜擢すると能力を発揮します。たとえ反応がはかばかしくなくても動揺せずに堂々とやってのけるからです。ただし後で述べるように応用力は乏しいので質問の回答は別の部下に任せることも検討してください。
【自己対策】相手の気持ちや立場も考えよう
会社でもプライベートでも、自分の都合優先になっていませんか。相談したい時、話しかけたい時、少しだけ相手の状況を見て待つくらいの余裕を持ちましょう。社長であろうと誰であろうと堂々と渡り合えるのはあなたの良い所でもあります。相手の立場や状況を考慮して敬意を払う事さえ忘れなければ大丈夫です。