お気に入りの革靴にひび割れができていたらがっかりですよね。大切にしまっていたはずなのに、いざという時に履けないのは本当に残念です。今回は革靴の修理方法やパテなどの補修グッズをまとめてみました。人気のレザーシューズブランドもご紹介いたします。
革靴のひび割れの原因3つ
革靴のひび割れの原因①乾燥しすぎと油分不足
革靴のひび割れの原因1つ目は乾燥のしすぎと油分不足です。「革は生きている」といわれるように、動物の革からできている革靴には、適度な潤いが必要となります。
革靴にひび割れやクラックができている状態は、例えれば私たちのお肌が極度の乾燥で肌荒れしているのと同じ状態なんです。お肌の乾燥はシワの天敵ですよね?
お肌と同じように、充分なお手入れをせずに放置してしまうと、革靴の油分が不足して傷みが生じます。最終的には表面にできたシワがひび割れとなってしまうんです。
革靴のひび割れの原因②クリームやワックスの塗りすぎ
革靴のひび割れの原因2つ目は靴クリームやワックスの塗りすぎです。手入れ不足も革靴を傷めますが、量が多すぎても通気性が悪くなります。さらにこれらのクリームやワックスが空気に触れて酸化するため、ひび割れを起こしてしまうんです。
革靴は油分が多すぎても少なすぎても負担がかかってしまいます。長く大切に履くためには、毎日クリームを塗るのはおすすめできません。液体クリームの重ね塗りにも気をつけてくださいね。
革靴のひび割れの原因③革靴の履きすぎ
革靴のひび割れの原因3つ目は革靴の履きすぎによる劣化です。お気に入りだからと頻繁に履いていると靴の中に湿気がこもり、革が傷みやすくなります。さらに汗で雑菌が繁殖すると、ニオイの原因になってしまうんです。
革靴は何足か用意しておき、毎日履き替えるのが長持ちさせる方法です。1日履いたら、2日は休ませてあげましょう。ひび割れの原因となる革靴のシワは伸ばして取ることができます。
革靴がひび割れた!修理法3つ
革靴の修理法①軽度のひび割れ・クラックはブラシとクリームで修理
革靴の修理法1つ目はブラシとクリームで修理する方法です。軽いひび割れの場合は、馬毛ブラシをかけるだけでひび割れやクラックが目立たなくなります。
もしブラッシングできれいにならない場合はクリームを塗って豚毛ブラシをかけましょう。仕上げにクロスや乾いた柔らかい布で余分なクリームを拭き取り、ツヤが出るまで磨き上げます。
汚れがひどい場合は、ブラッシングの前に汚れ落とし用のレザークリーナーを使ってくださいね。
革靴の修理法②中度のひび割れはパテで修理
革靴の修理法2つ目はパテで修理する方法です。中度のひび割れはブラッシングだけでは改善されません。ひび割れた部分にパテを埋め込んで修理しましょう。
パテにはいくつかカラーがあります。ご自分の靴の色に合わせて選んでくださいね。パテを塗った部分が目立つ場合は、革靴と同系色のクリームを上から塗ると目立たなくなります。石や階段で擦れたり、ぶつけたりしてできた傷や穴もパテを使えばきれいに修理できますよ。
革靴の修理法③重度のひび割れは紙ヤスリで修理
革靴の修理法3つ目は紙ヤスリで修理する方法です。ひび割れが深く大きくなってくると、ブラシやパテでは修理できません。靴を紙ヤスリで削るなんて勇気がいりますが、革靴は分厚いので少しくらいなら削っても大丈夫です。
目の粗いヤスリを使うと革を傷つけてしまうので、目の細かい紙ヤスリで慎重に削っていきます。ヤスリ掛けはデリケートな作業なので、時間に余裕のある時に行うようにしましょう。靴の中にシューキーパーを入れると作業がはかどります。
色落ちや毛羽立ちの原因になるので、間違っても水をつけたりしないでくださいね。削り終わったらブラシをかけ、クリームを塗れば修理完了です。
革靴の乾燥&ひび割れに効くおすすめの補修グッズ・パテ7選
おすすめの補修グッズ・パテ①馬毛ブラシ
革靴の乾燥&ひび割れに効くおすすめの補修グッズ・パテ1つ目はコロニルの馬毛ブラシです。柔らかすぎず適度な固さがあり、使いやすいので人気があります。
馬毛ブラシは、革靴のホコリやゴミなどの汚れを落とすのに欠かせないアイテムです。ステッチなど細かい部分に入り込んだホコリも取り除くことができ、スエードやヌバックといった起毛素材の靴の毛並みを整えるのにも使われます。
馬毛には弾力のある尾毛としなやかで柔らかいたてがみの2種類があるので、好みで選ぶとよいでしょう。靴磨きの前にしっかりとブラッシングをすると、仕上がりが違います。
おすすめの補修グッズ・パテ②ポリッシングクロス
革靴の乾燥&ひび割れに効くおすすめの補修グッズ・パテ2つ目は靴磨き専用のポリッシングクロスです。汚れ落とし、ツヤ出し、クリームやレザークリーナーを塗る時に使います。
クロスは綿100%の使い古したTシャツやストッキングでも代用できますが、きめが細かいポリッシングクロスを使うと仕上がりが違います。Tシャツは使い捨てになりますが、ポリッシングクロスは洗って繰り返し使えるものもあるので便利です。
おすすめの補修グッズ・パテ③乳化性クリーム
革靴の乾燥&ひび割れに効くおすすめの補修グッズ・パテ3つ目は乳化性クリームです。保湿効果が高い乳化性クリームはひび割れ予防に最適の補修グッズです。少しの量でツヤが出るので初めての人でも塗りすぎる心配がありません。
乳化性クリームはシミができにくく、扱いやすいと評判のエム・モゥブレィの靴専用クリームが人気です。無色と色付きがありますが、ひび割れを補修するなら補色効果のある色付きがおすすめです。ただし、薄い茶色や赤、ネイビーなどは無色のクリームをクリームを選んだ方がよいでしょう。
おすすめの補修グッズ・パテ④補修用パテ
革靴の乾燥&ひび割れに効くおすすめの補修グッズ・パテ4つ目は補修用パテのコロンブスのアドベースです。革靴のひび割れに塗り込んで、傷を埋めるのに使います。使い方はひび割れにアドベースを塗ると乾かすを繰り返し、何度か重ね塗りをします。
傷のへこみがなくなりアドベースが完全に乾いたら、靴の色と同じアドカラーを上から塗りひび割れを目立たなくします。浅いひび割れの場合はアドカラーを塗るだけでもOKです。パテを塗る前に紙ヤスリで傷を軽く削るとノリがよくなり、仕上がりがきれいになります。
アドベースは白いので、色付きのアドカラーと混ぜて使うこともできます。アドベースとアドカラーの使い方は公式サイトを参考にしてください。
おすすめの補修グッズ・パテ⑤レザークリーナー
革靴の乾燥&ひび割れに効くおすすめの補修グッズ・パテ5つ目は革靴用のレザークリーナーです。革靴のひび割れを防ぐためには、汚れだけでなく表面に付着した靴クリームもきれいに落とさなくてはいけません。お手入れの度に靴クリームを塗り重ねてしまうと、充分な栄養が補充できず、ひび割れの原因になるからです。
革靴の汚れ落としにおすすめなのはM.モゥブレィのステインリムーバーです。水性タイプなので革靴へのダメージが少なく、古いクリームや汗で染み込んだ汚れもしっかりと落とすことができます。防カビ効果もあるので1本あると便利ですよ。
おすすめの補修グッズ・パテ⑥紙ヤスリ
革靴の乾燥&ひび割れに効くおすすめの補修グッズ・パテ6つ目は紙ヤスリです。紙ヤスリはひび割れが深い場合の補修で使用します。靴の表面を必要以上に削ってしまわないよう、慣れるまでは目の細かい1000番手以上の紙ヤスリを用意しましょう。
ひび割れが目立たなくなったら、1200番、1800番と徐々に番号を上げていき、仕上げは2000番以上で磨くのが通常のやり方です。使い分けが必要なので、セット販売されているものがおすすめです。
おすすめの補修グッズ・パテ⑦豚毛ブラシ
革靴の乾燥&ひび割れに効くおすすめの補修グッズ・パテ7つ目は豚毛ブラシです。豚毛ブラシは馬毛と比べるとコシがあり、細かいシワにもクリームをなじませることができます。
ブラシは小さいものより、サイズの大きいものがおすすめです。ブラッシングがしやすいだけでなく、力の入り過ぎを防げます。抜け毛が少なく、長時間使っていても疲れないものを選びましょう。ブラシや柄の形状で握りやすさをチェックしてくださいね。
POINT
靴磨き初心者はシューズケアセットがおすすめ
初心者がケア用品を一からそろえるのは大変です。ひと通りケアできるシューズケアセットを選ぶのもよいでしょう。