[3] 絶対に転びたくない！覚鑁坂(かくばんざか)
中の橋から御廟橋方面へと続く43段の石段の坂道。
- 写真：SaoRi
一見、何の変哲もない坂道ですが、ここには「絶対に転びたくない！」と思わせる怖い言い伝えが。
「覚鑁坂」の七不思議
- この坂で転ぶと、3年以内に寿命が尽きる。
何が何でも転びたくない坂道。細心の注意を払いましょう。また、43段という石段の数には42(死に)を超えるとの意味が込められています。
[4] 聞こえるのは地獄の音？極楽の声？禅尼上智碑
覚鑁坂にある、高さ90㎝ほどの供養塔。梵字が刻まれ、永和元年と記されています。
- 写真：SaoRi
ここでは、この供養塔に耳を押し当てる参拝客の姿がしばしば。
「禅尼上智碑(ぜんにじょうちひ)」の七不思議
- 供養塔のくぼみに耳をあてると地獄の釜の音、または、極楽の声が聴こえる。
ひんやりとした供養塔に耳を押し当て、心を落ち着け目を閉じてみましょう。あなたにはどちらが聴こえてくるでしょう？
[5] 何度も目の前を通りたくなる？数取地蔵
一の橋から中の橋に向かう間の道に祀られているお地蔵様。
- 写真：SaoRi
ここには、お地蔵様の前を何度も通りたくなるようなありがたい言い伝えが。
「数取地蔵(かずとりじぞう)」の七不思議
- 参道を通る参拝者が奥之院に何度お参りしたかを数え、閻魔大王に伝え、罪を軽くし、来世に幸福をもたらしてくれる。
閻魔大王様に参拝した数を伝え、減刑をはかって下さるありがたいお地蔵様。ついつい目の前を何度も行き来したくなるのが、人間の業深さというものでしょうか。
[6] 重い？軽い？不思議な弥勒石
御廟橋を渡ってすぐ左手にあるお堂に安置されている弥勒石(みろくいし)。七不思議の中でも一番の人気で、お堂の前には行列ができています。
尚、ここからは撮影禁止エリアなのでご注意を。
「弥勒石」の七不思議
- 持ち上げた時に、善人には軽く、悪人には重く感じられる。
実際に持ち上げてみようとすると、お堂の中に手だけを伸ばし入れる感じとなっており、思うように力を入れられません。重い軽いを感じる以前に持ち上がらないということも。
[7] 黒い斑点には伝説が？玉川の魚
御廟橋の下を流れている玉川。昔、ここで魚をとり、焼いて食べようとしている男から弘法大師が魚を買い取り、川に返すと魚が生き返ったという伝説が残っています。
「玉川の魚」の七不思議
- この魚の背には、今でも焼かれた際の串跡である黒い斑点がある。
じっくりと川を眺め、黒い斑点のある魚を探してみてはいかがでしょう？もし見つけても、思わず写真を撮ってしまわないようにご注意を。こちらも撮影禁止エリアです。
おわりに
奥之院に伝わる七不思議はいかがだったでしょう？少し怖いものから不思議なもの、ありがたいものまで様々な言い伝えが残っています。
- 写真：SaoRi
高野山は見どころがたくさんあるので、行かれた際には取捨選択しながら、ぜひ七不思議巡りも楽しんでみてくださいね。
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