樹齢数百年にもなる杉木立に囲まれた、厳かで神秘的な高野山・奥之院。一の橋から中の橋、御廟(ごびょう)までは約2kmあり、数え切れないほどの供養塔が並んでいます。歴史的に有名な武将や著名人のお墓が次々と目に飛び込んでくる聖域中の聖域である奥之院ですが、ここには古くから言い伝えられている七不思議があります。試してみることを躊躇ってしまうような少し怖いものから、神秘的な力による人知では計り知れないものなど、その内容は不思議なものばかり。お参りや墓碑巡りと合わせて、ぜひ訪ねてみて下さい。
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[1] 覗き込むことができますか?姿見の井戸
中の橋の地蔵堂のすぐ隣に、歴史を感じさせる小さな井戸があります。弘法大使の夢のお告げで、勅使が井戸の水を飲んで病気を治した「薬井」とも伝えられています。
- 写真:SaoRi
さて、この井戸に言い伝わる七不思議ですが、それは少し怖いもの。
「姿見の井戸」の七不思議
- この井戸を覗き込んで水面に自分の影が見えないと、3年以内に亡くなる。
七不思議の中でも有名な伝説で、覗き込む参拝客が後を絶ちません。ですが、目の前で躊躇し止めてしまう方が多いのも事実。あなたは覗き込むことができますか?
[2] 汗をかくお地蔵様?汗かき地蔵
中の橋手前の道脇に建つ地蔵堂。ここに祀られているお地蔵様にも不思議な言い伝えがあります。
- 写真:SaoRi
「汗かき地蔵」の七不思議
- 地蔵堂に祀られているお地蔵様は、いつも表面に露が付き、汗をかいているように見える。
これは、衆生の身代わりとなり罪業の責め苦を受けているものだと言い伝えられています。実際に汗をかいているか目で確認することは難しいですが、身代わりをして下さっているとは大変ありがたいお地蔵様です。
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