仕事で何かトラブルがあった時に、自分のフォローをしてくれるのは上司しかいません。親しい距離になっていて損はない存在です。今回は、上司ウケの良い部下が、知らずに使っている「言葉遣い」について紹介。あなたも上司に好かれる部下になって、より良い関係を作りましょう。

上司ウケが悪くて、損することはない!

あなたは上司との関係がうまくいっていますか?
普段はあまり関わりがなかったとしても、たとえ上司のことが好きではなかったとしても、いざという時には頼りになる存在が上司でもあります。部下の成長をしっかりと見届け、何かあった時は責任をとる…それがマネジメントを任されている上司の役割なのです。

けれど上司も人間、人によって好き嫌いがある場合もあります。もちろん部下を皆平等に扱うことができればベストですが、それができないこともあるのが本音ではないでしょうか。

いざという時に自分に協力的になってくれる上司を持っていて損はありません。今回は、上司に好かれる部下が、無意識に実践している言葉遣いについて、ご紹介したいと思います。

褒める・おだてるにも種類がある

目上の立場の人に好かれたい時、もっとも使いやすい方法としては「相手の長所を見つけて褒める」ことです。自分の行いを他人に認められて、気持ち良い・嬉しくないと感じる人は少ないからです。

けれど、中には「褒められると、まるで媚びているように見えて気持ち悪い」と言う方もいらっしゃるかもしれません。実際に、指摘されたことがある人もいらっしゃるかもしれませんね。けれど、皆さんは、自分の行いを褒めてもらえて「ウザい」「いやだ」と感じたことはありますか?

わざとらしい褒め方がなんとなく鼻についた時に「心地が悪い」と感じる可能性が高いのではないでしょうか。実は、多くの人が褒め方を間違えているのです。そこで今回、紹介したいのが「Iメッセージ」というテクニックです。

自分は普段、どのように相手を褒めているか確認してみましょう。まずはNG例から紹介します。

どこか上目線な「Youメッセージ」

「Iメッセージ」の逆が「Youメッセージ」です。
相手を主語においた話し方のことです。たとえば、上司の仕事ぶりに驚いた時、皆さんならそれをどう伝えますか?

「◯◯さんは仕事が早いですね」

これだけ聞くと、特に問題はないように聞こえるかもしれません。けれど、これがNG例であるYouメッセージなのです。
まず、上司が自分より優れているのは当然のことだと思ってください。自分の部下に仕事ぶりを褒められたとしても「当たり前だろう」と思いませんか? 上司のことを評価しているような、上目線の発言に聞こえてしまうのです。これがYouメッセージがNGな理由です。

具体性のない「Weメッセージ」

では、報告をするように相手を褒める
「みんなが、〇〇さんは仕事が早いって言っていましたよ」という褒め方はどうでしょうか?
これを言われると、まるで多くの人から自分が評価されているように感じ、素直に「嬉しい」と受け取ってくれる上司もいるかもしれません。けれど、これも正解とは言えません。

なぜなら、「みんな」が「誰とだれ」を指しているのかがわからず、ぼんやりとしているからです。

「ありがとう」と答えられるとは思いますが、あくまで誰かの意見を自分が代弁しただけに見えてしまうので、“媚び”だと感じてしまう人もいます。