「子どもが大好き!子どもと接するお仕事がしたい♪」
そう思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ところで”子どもにかかわる仕事”というと、どんなものを思い浮かべますか?
ベビーシッター?保育園や幼稚園の先生?小児科の受付や、そろばん・書道の先生?
どれも資格が必要そうで、パートでは難しそうなお仕事だと思ってしまうのではないでしょうか。
ところが、最近は育児や教育の場が多様化していることもあり、子どもにかかわる未経験OKのお仕事は意外とたくさんあるのです!
今回は具体的に、子どもに関わるお仕事はどんなものがあるのか?実際に働いているみなさんの体験談も盛り込んでご紹介します!
子どもにかかわるお仕事ってどんなものがあるの?
まずは、子どもにかかわるパートのお仕事にどんなものがあるのかざっくりと見ておきましょう。
子どもは好きだけど、お仕事となるとちょっと……?と悩んでいる人もイメージがつきやすいかもしれません。
まずは子どもの年齢別にご紹介します。
•子どもの年齢別/お仕事の内容
子どもの年齢 | 仕事の内容 | お仕事 |
---|---|---|
乳児期(0~1歳) | 赤ちゃんのお世話など | 保育士・ベビーシッター・保育施設でのお仕事 |
幼児期(1歳~小学校入学まで) | 幼児のお世話・生活や学習の支援など | 保育士、シッター・幼稚園教諭・保育施設でのお仕事・幼児教室など |
小学生以上 | 小学生の生活支援・学習補助など | 学童スタッフ・給食のお仕事・塾スタッフなど |
全年齢 | 写真館スタッフ・習い事の講師など |
子どもの年齢によってお仕事の種類は少しずつ変わっていきますが、習い事の講師のように、全ての年齢の子どもと接する仕事もあります。
それぞれのお仕事内容をもう少し詳しく見てみましょう!
•保育士・幼稚園教諭
小学校に上がるまでの乳児~幼児の育児をするお仕事です。
パートは担任を持つことはなく、正職員のアシスタントとして、時給制・週3日などの少日数で働くこともできます。
資格は必要ないことがほとんどですが、経験者や有資格者は歓迎されます。
求人情報の平均的な時給は1,200円~1,600円ほど。
•ベビーシッター
お母さんの代わりに、赤ちゃんのお世話をするお仕事です。
シッターの会社にパートとして登録し、依頼先のお宅へ行って働くケースが多くなります。
直行直帰ができること、勤務地が選べて少日数・短時間で働けることが魅力です。
時給は1,000円~1,800円(夜間保育も含む)ほど。
ベビーシッター業界大手の『ポピンズグループ(ポピンズナニーサービス/スマートシッター)』によると、働き方にはよるものの多い人だと月収50万円を超えるかたもいらっしゃるのだそうです。
•幼児教室
乳幼児に手遊びやダンスを教えて一緒に遊んだり、学んだりする教室です。
個人事業主が自治体のホールや会議室などを借りておこなうことも多いようです。
赤ちゃん限定で、ベビーマッサージの講習などもあります。
こちらも特に資格を必要としないことが多くありますが、保育経験者や有資格者が喜ばれます。
保育園・幼稚園の清掃業務
実際に子どもと触れ合わなくとも、愛らしい様子を眺めながらできる、施設関連のお仕事です。
家事や掃除が好きな人にオススメ!
子ども好きなら、オフィスビルやマンション清掃のお仕事よりも、やりがいが増すかもしれません。
平均的な時給は900円~1,050円程度。
•給食のお仕事
最近は外注する園や学校もありますが、まだまだ園内や校内でつくっているところもたくさんある、給食。
栄養士・調理師の資格を持っているひとは特に歓迎されます。
未経験からパートでお仕事を始める人も多いのですが、募集が少ないこともあり、もし求人を見かけたらチャンスを逃さないように気を付けてください。
子どもに必要な栄養バランスや好みの味付けなどを学ぶこともでき、未経験者もムリなく働くことができます。
また、夏休みや冬休みなど、学校が休みで給食のない期間は、子どもと一緒に長期休暇がとれるのも主婦に人気の理由です◎。
給食センターから学校に配送するお仕事もありますよ。
パートの平均的な時給は900円~1,050円です。
•学童スタッフ
• 放課後の小学生を預かるお仕事です。放課後の過ごし方について全般的な支援をおこないます。 基本的には放課後からの短時間仕事なので、忙しいお母さんでも無理なく働くことができます。 市区町村に雇用されるケースと民間運営の場合があり、平均時給は950円~。 夜間保育がある場合や、有資格者は時給がアップします。•学習塾・習い事の講師・スタッフ
さまざまな習い事の講師や事務のお仕事です。
クラスによって年齢や仕事もまちまちですが、子どもの成長にかかわることができ、やりがいがあります。
幼児期はピアノ、英語教室などが多く、小学生になると学習塾、受験塾などのお仕事が多くなります。
園や学校のない夜、土日の仕事も多いので、ダブルワークにもピッタリ。
高学年の塾講師はとくに高時給を狙えます。
•写真スタジオの制作・アシスタント
お宮参りや七五三など、子どものイベントに合わせて写真を撮るスタジオでのお仕事です。
・ヘアメイク
・着付け
・撮影
・デジタル加工
・商品作成
など、工程ごとにいろいろな職種があり、とくにヘアメイクや着付けに関しては経験者、美容師免許を持っている人は優遇されます。
フォトショップなどのPCアプリケーションが扱える人はスタジオだけでなく、制作・加工現場でも需要があります。
自分の特技を生かしつつ、子どもの記念するべき日に立ち会うことができる素敵なお仕事です。
•ベビー用品・キッズ用品を扱う小売店の販売スタッフ
子どもにかかわる衣服・おもちゃ・生活用品を販売しているショップの販売のお仕事です。
品だし、接客、レジなどは、ほかのお店と変わりません。
お客様は、プレママ・プレパパさん、新米パパ・ママや、孫へのプレゼントを買いに来たおじいちゃん・おばあちゃんが中心です。
「このくらいの月齢・年齢はどれを買ったらいいんだろう」
「どういう色、素材が喜ばれるだろう?」
と悩む方に、子育て経験者ならではのアドバイスができるのは、主婦が働く強みです。
子どもにかかわるお仕事に向いているひとは?
それぞれの仕事内容を知ることによって、イメージは湧いてきましたか?
イメージがつかめてきたところで、次に知りたいのは
「自分は本当に子どもにかかわる仕事に向いているか?」ということではないでしょうか。
「子ども好きといっても、実際にお仕事にしたら大変なのではないか?」
「子どもは大好きだけど育児経験がない。それでも大丈夫?」
などと悩んでしまうひともいるかもしれません。
ここでは「子どもにかかわる仕事に向いている資質」について考えてみましょう。
•子どもにかかわる仕事に向いている資質とは?
子どもにかかわるお仕事に向いている人は、この4つの特徴を備えているといえそうです。
その1 体力がある!
子どもの仕事はとにかく体力が命!
幼児期の子どもから目を離さないようにするのも大変ですが、もっと行動範囲の広い小学生の相手をする学童のスタッフさんは、夏休みは毎年体重が落ちるという人もいるくらい。
ちょっとしたダイエット、健康のためにはいいわ…!という人もいます。
短時間のパートならそれほど大変ではないかもしれませんが、やはり子どもの相手は体力が必要です。
その2 極度の潔癖には向かないかも
子どもたちは、ふとした拍子に転んでしまったり、虫や草を手にしてきたり、泥んこになったり…服も体も汚しながら遊ぶのが、当たり前。
食べこぼしもあるし、乳幼児なら、おむつ替えやトイレの付き添いなどの仕事もあります。
育児経験があれば我が子のお世話で誰もが経験していることですが、育児未経験であまりにも潔癖症な人は仕事に慣れるまで時間がかかるかもしれません。
その3 おおらかな性格であること
子ども相手のお仕事では「きっちり定刻」、「完璧に作業が終わること」などを求めすぎてはいけません。
特に幼児はぐずったり、泣いたり、楽しすぎて時間を延長してしまったりが当たり前。
予定通りにいかないことがたくさんあります。
「最後にちゃんとできていればいい」くらいのおおらかな気持ちでいられる人のほうが、このお仕事にはいいこともあるのです。
その4 とにもかくにも子どもが好き!
最終的にはやっぱり子どもが好きなこと。
子ども好きな人の気持ちは子どもに伝わりますし、自分自身が子ども好きでなければ逆にストレスが溜まるでしょう。
総合的に見ると、子どもにかかわる仕事に向いている人は、体力があり、ポジティブなタイプといえそうです。
もし自分がそれに当てはまらないと考えたとしても「それでも子供とかかわる仕事がしたい!」と思えるようなら、大丈夫。
最後にはやっぱり、それでも子どもが好き、という気持ちがいちばん大事です。
子どもにかかわる仕事のやりがい&大変なこと体験談
それでは子どもにかかわるお仕事のやりがいや、働いてよかったこと、大変だったことなどを経験者達に聞いてみましょう。
•保育園・幼稚園でのお仕事
よかったこと
「子どもの成長をみていると純粋に感動や発見がいっぱいある」
「お遊戯会や卒園式など、親でもないのに毎回感激して号泣」
「手遊びやおむつはずれなど、自分の育児にも役立つ知識やスキルがたくさん身につく」
「昔取った保育士の資格や、ピアノを弾けるという特技が生かせてよかった」
大変だったこと
「まとまった休みを取るのが大変。毎年夏休みは他の先生たちとシフト争いに」
「災害などがあったとき、自分の家族が心配でも真っ先に帰れるわけではないのでそこが不安」
•給食関係のお仕事
よかったこと
「給食のレシピが家の食事にも活用できる」
「子どものカロリーなど考えたことがなかったが、意識できるようになり私生活でも役立った」
「お昼は自分たちも給食を食べられる」
「夏休みや冬休み、我が子の休みに合わせて休みになるので働きやすい」
大変だったこと
「逆に夏休みなどは収入がなくなり、他の短期バイトをした」
•学童スタッフのお仕事
よかったこと
「自分自身のアニメや漫画好きが役立ち、子どもと話が合った」
「午後から出勤なので働きやすい」
「自分の子どもの学区で働いたので自分の子の面倒も見られて一石二鳥だった」
大変だったこと
「夏休みや春休みなどは朝から出勤になる」
「日焼けする!子ども相手の仕事は屋外も多いので、美白とは無縁の生活に」
写真館・習い事・学習塾などのお仕事
よかったこと
「赤ちゃんや子どもは被写体として本当にかわいい」
「発表会の後など子どもの両親にお礼を言われたときは本当に嬉しい」
「子どもに何かを教えるのは吸収が早く、こちらもやりがいがある」
大変だったこと
「平日は仕事のはじまる時間が遅く、土日は必ず出勤なので、自分の家族といられる時間が減った」
「発表会、試験、試合などの日は絶対に休めないので体調管理にも気を使う」
子どもとかかわる仕事は短時間から始めることができるというメリットもあります。
ただ、職種によっては夜間・休日の仕事が多いこと、夏休みなどの長期休暇が人によって良かったり悪かったりする、という部分があるようです。
体力的にハードな部分も多いので、長く続けるには仕事量やテンションをセーブしつつ、ほどほどのレベルを維持するのも大事。
また、子ども関係の仕事はいえ保護者とコミュニケーションを取るシーンがあるので、社交性や社会性ももちろん必要です。
まとめ
子どもにかかわる仕事について、やりたいことが具体的に見えてきましたか?
自分が想定していた子どもの年齢層や仕事の時間帯など、ぼんやりしていた部分もあったのではないでしょうか。
子どもにかかわる仕事をするには、まず自分が関わりたい年齢層と、働く時間帯を考慮して決めるのがポイントです。
そして、どのお仕事をするにしても大切なのはやはり「子どもが好き」という気持ちです!
子どもにかかわる仕事をしている人からは「大変だけど、子どもにかかわることで自分が癒される」という声も良く聞きます。
近年は働くお母さんが増え、子どもに関する仕事も多様化してきています。
今後は、思いもかけないビジネスが生まれるかもしれません。
ぜひ自分に合った、素敵なお仕事を見つけてくださいね。
提供・しゅふJOBナビ
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