長谷川のエッセイ本に夫の登場は1度
そんな彼女が先月、女性誌に7年8ヶ月連載したエッセイを『おいしい記録』(集英社)として1冊にまとめた。食を通して自身の生活ぶりを書いたものだが、慎重で心優しい長男と、超マイペースな長女の生き生きとした姿も描かれている。 本の中で具体的に夫の描写があるのは16年、家族で居酒屋に行ったときのことのみだ。そこは彼女が留守のとき、夫と子どもたちが比較的、頻繁(ひんぱん)に訪れている店らしい。
「長谷川京子 おいしい記録」集英社
その他にも夫が長男の野球の練習に付き添ったことなども記載されているが、彼女と夫がどういう夫婦関係であるか、日常的にどんな会話を交わしているかはほとんど書かれていない。もちろん、夫婦のことを公表するのは避けようという意図がもともとあったのかもしれないが、「食」に関して夫がどういうスタンスでいるのかはわからないまま。 夫婦のことは夫婦にしかわからないから、あえて周りがとやかく言う必要はないのだが、若干の不自然さは感じる。
「夢を売る」女優を妻にもつ夫の複雑な心理も働いた?
このコロナ禍で、バンド活動を制限せざるを得なくなり、夫が自宅にいる時間が増えたとも言われている。そうなるとどうしても精力的に仕事を広げ、ときには不特定多数に向かって「女全開」している妻に対して、夫は何か言いたくなったかもしれない。「夢を売る」女優を妻にもつ夫の複雑な心理も働いた可能性があるだろう。
平日は夫が、週末は彼女が子どもたちと過ごしていると言われている。ここ5年ほど、彼女は相当に忙しい日々が続いていると思われるので、夫と子どもたちの信頼関係はすでにできているのだろう。夫婦が揃っているとどうしても険悪な雰囲気になり、それが子どもたちに悪影響を与えるのがわかっているだけに、彼女が家を出るという選択をした可能性は高い。