なんだか生きづらい、傷つきやすいと感じてませんか?それは人より繊細である可能性が高いです。人一倍敏感な人のことをHSPと言い、近年話題になっています。当記事では生きづらさを抱え込みやすいHSPの性格、特徴から対策、HSPの適職や相性の良い人の特徴などをご紹介します。
繊細な人の性格・特徴10選
繊細な人の性格・特徴①変化に気づきやすい
繊細な人は髪を切った、服装の雰囲気が変わったなどといった見た目の変化だけでなく、いつもとは違う匂いや雰囲気を察しやすいのが特徴です。ちょっと変化によく気づく、細かいミスがないといった細やかな視点は繊細な人ならではの特徴とも言えます。
繊細な人の性格・特徴②五感が鋭い
繊細な人は五感が鋭いので、鼻がよく利いたり耳が良い傾向があります。五感で受け取る情報が多く、いろいろな音や匂い、味覚などを察知するのこと得意です。
繊細な人の性格・特徴③刺激に弱い
先述したとおり繊細な人は五感が鋭いので辛いものや炭酸など刺激物が苦手だったり自分に合わない生地の服だとかゆみが伴ったりとなにかと刺激に弱い方も多くいます。刺激が多い環境だと神経が高ぶりやすく、疲れやすくなってしまうのも特徴です。
繊細な人の性格・特徴④人に優しい
繊細な人は様々な刺激に敏感な分、その痛みを共感しやすいので人に対して優しい人も多いです。ちょっとしたことでも気が利いたり相手の不調に気づいたりと人のために行動できるのも繊細だからこそです。
繊細な人の性格・特徴⑤暴力的な表現の映画やドラマなどが苦手
繊細な人は暴力的な映画やドラマなどの創作物を見ると自分自身は暴力を受けていないのにまるで本当に暴力を受けたかのように感じてしまう共感力があります。なので暴力的な表現が多いドラマや映画が苦手だと言う人は繊細である可能性が高いです。
繊細な人の性格・特徴⑥他人の感情や気分に左右されやすい
同じ職場の人や家族など同じ空間を共有している人が不機嫌だったりイライラしがちだと自分自身もその不愉快な雰囲気に飲み込まれてしまうのも繊細な人の特徴です。繊細な人は他人との境界が薄いので、自分自身のことではなくても他人の感情の影響も受けやすいのです。
繊細な人の性格・特徴⑦空想にふけることがよくある
繊細な人は感受性が豊かなので想像力が発達しやすい特徴もあります。ふとした瞬間に過去を思い出したり、空想世界でいろんなことを思い浮かべたりしているので、小さな頃からボーッとしていると言われたことがある方はこの特徴に当てはまっている可能性があります。
繊細な人の性格・特徴⑧感動しやすい
繊細な人は感受性が豊かなので音楽や美術に触れて感動することも多いです。作者の思いや作品に込めたメッセージなどを読み取ることができるので、芸術に触れるのが好きな方や映画やドラマを観ると涙もろくなってしまう方が多いのも特徴です。
繊細な人の性格・特徴⑨他人の言葉を真に受ける
繊細な人は普通の人よりも言葉を重く受け止めたり真に受ける傾向があります。「こうしないと立派な人間になれない」と言われてしまうとそのとおりにならなければいけないと強く思い込みすぎてしまって、うまくいかないと落ち込むことも多いのです。
繊細な人の性格・特徴⑩霊感がある
非現実的な話ではありますが、人間の目に見えないパワーやエネルギーは常に飛び交っていて科学では証明できないことも多く発生しているのです。そういったスピリチュアルなことに惹かれやすいのも繊細な人の特徴です。
霊感があったり、誰もいないのに気配を感じる、心霊写真がよく撮れるといった方は繊細である可能性が高いです。目に見えないけど感じることは繊細さにつながるのです。
自身や周囲の霊感が強いという人に当てはまる特徴はありませんか?もしかしたら繊細な人かもしれません。
HSPの意味とは
人一倍敏感である人を指す
hspはHighly Sensitibe Personの頭文字をとったもので「超敏感な人」と言う意味を表します。1990年代半ばにエレイン・N・アーロン博士によって提唱された言葉で、今もhspについての研究が続けられています。また、人口全体の20%(5人に1人)程度の人がhspであるとされています。
hspは誤解を受けやすく、hspに対して間違った認識を持っている人も多く存在します。上記のような特徴を持っていると感じている方はhspである可能性が高いです。
hspは性格や見た目の印象と無関係
hspは時折臆病者やシャイで内向的な印象を受けがちですが、hspでも外向的で積極的に物事に挑戦できる人もいます。見た目の印象で判断できるものでもないので、自分自身がhspであることに気がつかない人も多くいるのです。
人一倍敏感である性質は生まれつきのものですが、性格は後天的要素なので考え方次第で変えていくことができます。どんなに繊細であっても自分なりの対処法があれば恐怖に臆せず挑戦できることも増えます。
病気ではないので完全に敏感さを治すのは不可能
時折hspはうつ病などの精神の病気と混同されることが多いですが、病気ではないので薬や治療で治るものではありません。生まれつきのものなので完全に治すよりはうまく対処するということが大切になります。
主にhspの人が救いを求めるものが病院と宗教です。しかし先述した通り病気ではないので病院で治すものではないですし、宗教も一時の安心は得られますが根本的な解決につながるものではありません。hspを活かしつつも少しでも生きやすくするための対策を以下にまとめたので参考にしてみてください。
HSPの対策・改善方法は?
hsp対策の第一歩は自分の敏感さの把握
ちょっとしたことで動揺してしまう、周りの人は大丈夫そうだけど自分は大丈夫じゃないと言った具合に繊細な人とは違う感覚があると仲間はずれにされているかのような感覚に陥ります。
しかし今まで過剰に人より驚いてしまったり過敏だったのが敏感な性質のせいだとわかると少しだけでも心が楽になります。心当たりがある方はぜひHSPの診断テスト等を受けてみましょう。
こまめな休息をとる
繊細な人は様々なことに敏感すぎるあまり疲労がたまりやすかったりストレス過多になりがちです。短時間でもいいのでこまめに休息をとったり静かな場所で深呼吸したり、休んで充電することを心がけましょう。
お酒や遊びでの憂さ晴らしは一時的に刺激をシャットアウトできますが、そこから離れると一気に現実に戻ってしまいます。できれば刺激の少ないゆったりとした空間で一人の時間を楽しむがオススメです。
100%を目指さない
仕事でも家事でもあまりにも完璧を目指そうとすると、完璧でないところに目がいってしまって時間があまりにもかかりすぎたり余計なストレスを抱えたりすることがあります。それを避けるには100%が一番いい選択肢であるという考え方を捨てる必要があります。
例えば苦手な仕事を頼まれたとき、繊細な人は断ると信頼が崩れるかもと心配しがちな人も多いです。そういった時に全部引き受けるたり完全に断るのではなく、「ここは難しいですが、ここはできます」という交渉するやり方もあるのです。まずはできるかもしれないことに目を向けて、できないことは避けるのが賢明です。
前向きな言葉を口にする
言霊という言葉があるように言葉にもパワーが秘められています。実は人の性格や考え方はセルフトーキングによって決まることも多く、「自分は○○できない」と考える人よりも「自分は○○はできないけど××はできるかもしれない」とポジティブな言葉を頭で考えている人の方がストレスも少ないのです。
繊細な人は言葉で大きな傷を負うことも多いですが、逆に言葉によって救われることも多くあるのです。ぜひ積極的に本や歌詞など言葉と触れ合ってみましょう。
繊細な人が向いている仕事5選
繊細な人の適職①カウンセラーなどの接客業
繊細な人は人の気持ちや感情をいち早く察知することができるので、接客業に向いています。特に不特定多数を相手にする接客よりもカウンセラーなど1対1で人と接する職業に適性があります。繊細な人は共感力が強いので、相手の悩みに寄り添えることも接客業に向いているポイントです。
繊細な人の適職②健康・福祉関係
HSPならではの共感力の高さは痛みが分かるので健康や福祉方面の仕事でも役に立ちます。また、整体師やマッサージ師、鍼灸師などといった体に実際に触れて体の異常を察知する仕事も適職と言えるでしょう。
繊細な人の適職③動物と関わる仕事
繊細な人の共感力は何も人間だけに向けたものではありません。動物とも心を通わせたり些細な異常に気づくことができるので、獣医やトリマー、ペットシッターなども向いています。
繊細な人の適職④芸術関係など娯楽を生み出す仕事
芸術関係というと画家や音楽家を想像しがちですが、デザイナーや企画開発などクリエイティブな能力を必要とする仕事も含まれます。繊細な人ならではのアイデア力や感性の高さを活かせます。
また、そういったデザイン関係だけでなく、文章力を必要とする作家やライターなども繊細な人ならではの感性の高さが生きてきます。
繊細な人の適職⑤秘書など人を支える仕事
繊細な人はどちらかというと先頭に立って人を率いるよりも参謀として人を支える仕事の方が向いています。秘書や専業主婦(夫)、事務職など一見地味でも縁の下の力持ちとして繊細な人ならではの能力を活かすのも向いています。
POINT
レア職業との相性がいいhsp
探偵、占い師、鑑定士、聖職者、アスリートなどレアな職業はHSPならではの繊細さが活かせる仕事が多くあります。些細なことにも気がつき、相手の気持ちに寄り添えるのでこういった仕事も視野に入れてみると意外な転職が見つかるかもしれません。
繊細な人と感受性豊かな人は適職が何か悩みがちな点で似ています。感動しやすいなど、実は共通点もある両者。