お金は貯めなければいけない。そんな意識がすでに根付いてしまっている。しかし、そのせいで「今」をないがしろにしてしまっていないだろうか。未来を充実させるためにも「今」に投資することも必要ではないか。

■物欲があるのはいいのか、悪いのか

付き合いが長い友人への誕生日プレゼントはいつも困ってしまう。

贈り物をして祝いたいけど、何がいいんだろう?

あれもそれもこれもとっくに贈ってしまったし、良いアイデアがなにも浮かばない。
なので「何かほしいもの、ある?」と聞いてみるんだけれど、当の本人も「欲しいもの、ですか……。ちょっと考えてみるね」と言うものの、「ちょっと考えてみたあと」の話はない。

その場で思いつかないとやっぱりその後も何も出てこない。忙しい人であればあるほどそうなる。

「欲しいと思っていたものを人からプレゼントしてもらえる!」とはもうなかなか思えない。むしろ、誰かが自分の誕生日を覚えてくれていて、祝ってくれるだけで十分嬉しい。でも、欲しいものがないというのは少し寂しい気がする。

■「お金を使うところがない」

周りでちらほら増えてきているのが、「最低限の生活費以外にお金を使うところがない(化粧品も含む)」という女性だ。服もそんなに高いものを買わないし(高くなくても質のいいものはたくさんある)、美容院も行く回数が減った。ネイルサロンも用がない。特に趣味もない。

もちろん、これは決して悪いことではない。老後はどうなるかわからないし、貯められるときに貯めておいたほうがいい。

そんな中で何人かが言っていたのは「なんのために生きているのかがわからない」ということだった。

生きるためだけにお金を稼ぎ、お金を払い、生き延びるためにお金を貯める。悪くない。

悪くないことなのに、ちょっとむなしくなると言うのだ。

■自分のためにお金を使うのは悪いことじゃない

時代が時代だけに、「無駄遣いをしてしまった」と罪悪感を抱くことは少なくないと思う。

でも、無駄を省いたばかりの人生ってどうなんだろう、と思う。

私もどちらかというと節約をしよう、お金を貯めようと思うタイプだ。特にフリーランスというのは不安定で、いつ収入が減るかはわからない。貯められるときに貯めておかなくては、と思う。

しかし、死んでしまったら、お金をいくら貯めておいたって仕方がない。
「何のために生きているかわからない」というぐらいだったら、自由にお金を使ってしまうというのもアリではないだろうか。そのほうがイキイキと生きられるというのならなおさらだ。

結婚しても、子どもを持たない夫婦も増えてくる。

寿命も延びて、働く期間が延びている人もたくさんいる。

既存の「お金の貯め方」にとらわれず、今をもう少し楽しむためにお金を使ってもいいんじゃないだろうか。そのほうが「未来」も少しだけ楽しくなる気がする。


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