ヨガが更年期やプレ更年期に効果的な理由

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

ヨガの習慣が生理周期を整えるのに役立ったり、PMSや生理痛の緩和にも役立つことはよく知られていますが、近年は更年期やプレ更年期にも役立つことが知られるようになっています。

なぜならヨガには以下のような効果が期待できるからです。

呼吸と自律神経系を整えることで不調を緩和

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

更年期障害の原因は女性ホルモンの急激な減少ですが、この女性ホルモンは自律神経系の支配にあり、私たちが意図的にコントロールすることはできません。

閉経したくないからエストロゲンを増やしたい!なんてことはできないのです。

しかし、よく言われるように自律神経系の中で呼吸は唯一コントロールできるもの。

自律神経そのものをコントロールすることはできなくても、呼吸を整えることは結果として自律神経を整えることに役立つと言えるでしょう。

毎日短い時間でも呼吸法を実践することは、自律神経系を整えることに役だち、ホルモンバランスの変化を急激にではなく緩やかにしてくれることに役立ちます。

骨盤底筋を鍛えることで肉体的な更年期症状を緩和

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

ヨガのポーズの多くが骨盤底筋に働きかけます。

バンダを意識した呼吸法を行えば、それだけでも骨盤底筋は刺激されています。

インストラクターの中には「骨盤底筋を引き上げて」とか「バンダを意識して」と誘導するインストラクターもいますので、そういった指示に従うだけでも骨盤底筋トレーニングになるのです。

骨盤底筋は、会陰・膣・肛門あたりにあるハンモック型の筋肉で私たちの内臓を支えていますが、特に女性の膣などを支えてくれていて、尿もれや子宮脱の予防になります。

睡眠の質の改善で更年期症状を緩和

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

ゆったりとした呼吸に合わせながら、10分ほど優しいヨガをすることは、自律神経系の副交感神経を優位にするので、睡眠誘導効果があります。

寝る前にゆるめのヨガで体をほぐしながら、シャバアーサナをしてそのまま眠りに落ちるのも良いでしょう。

更年期症状の一つに不眠がありますが、不眠は他の不調の原因にもなるのでなんとしても避けたいもの。

40代以降は、寝る前のストレッチやヨガを歯磨きレベルの習慣にしたいものです。

自己肯定感を高めることで更年期症状を緩和

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

更年期障害に悩む女性に共通するのが「女性としての終わり」や「寂しさ」を感じ、自己肯定感まで低下させてしまうこと。

閉経への不安から、無力感や孤独感に陥ることも。

でも毎日10分でも自分と向き合い、自分を大事に見つめセルフケアすることで「今のままでいいんだ」「私は今の自分が好き」と、自分を肯定することができるのです。

骨の健康に役立つことで更年期症状を緩和

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

立って行うポーズを中心に練習すると、実は関節や骨の健康への効果も期待できます。

閉経前後にエストロゲンが減少することで、女性は一気に骨粗鬆症になる割合が増えます。

これはエストロゲンが減少すると骨密度が低下するからだと解明されています。

エストロゲンの減少を防ぐことはできませんが、ヨガのポーズで関節や骨を鍛えておくことは、骨粗鬆症や膝関節痛の予防にもなるでしょう。

膣ケア、骨盤底筋群トレーニングも話題

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

近年は尿もれや子宮脱などを予防するためのより具体的な運動として「骨盤底筋トレーニング」が話題です。

ヨガのクラスの中でも「骨盤底筋ヨガ」とか「膣ヨガ」というクラスも見かけるようになりました。

もちろん、骨盤底筋に特化することは有益ですが、普通のヨガを行うだけでも骨盤底筋はかなり使われていますので、とにかくどんなヨガでもまずは練習してみることをおすすめします。

また、男性の更年期や更年期障害もようやく話題になりつつあります。

実は女性より男性の方がプレッシャーには弱いとされ、男性が更年期障害になると、うつなどが強く出る傾向にあるようです。

男性もこれまでの運動歴などは一切気にせず、ぜひ一度ヨガを試されてみてはと思います。

誰とも競うことなく、自分のためだけに体を使い、メンテナンスする気持ちよさに心がスッと楽になるはずです。

ヨガで健康に長寿を楽しもう

『yoganess』より引用
(画像=『yoganess』より引用)

人生100年時代はありがたいことですが、健康でないと楽しめません。

45~50歳はまさにターニングポイント。

この辺りから不調を繰り返す人と、いつまでも若々しさを保ち続けると人と、二極化していきます。

ヨガはどんな人にもおすすめできますが、更年期からはじめるのは、とても良いタイミングだと思います。

aya
ヨガインストラクター
2000年ごろフィットネスクラブでヨガと出会い、その後ヨガスタジオに通うようになる。2009年には200時間のティーチャーズトレーニングを修了。現在の目標は「ヨガを100歳になっても続けていること」。ヨガはお守りのようなもの。心身の状態が良い時も悪い時もバランスを整えて守ってくれる。ヨガの学びとしては2つの全米ヨガアライアンス200時間コースを修了(500h取得中)。著書『寝る前5分の新習慣! 極上の眠りに導く安眠ヨガ』を出版。

提供・yoganess



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