スサンネについても、ニコールは「監督はスサンネ・ビアしか考えられなかった」と太鼓判。本作で謎の美女エレナ・アルヴェス役を演じたマティルダ・デ・アンジェリスは「すごく親身になってくれる、めずらしい監督よ」とスサンネの舞台裏での魅力を、ヒューは「彼女のフィルム・ノワール風のスタイルが物語やニューヨークの街にあっている」と本作との親和性の高さを語った。

「社会的地位の違う人々が混在し緊張感がある」スサンネがそう語るように、富や地位が自己防衛にどう影響するかも大きなテーマであり魅力のひとつだ。ほか出演キャストやスタッフも「感情的な衝突がたくさんある作品だ」「心をつかんで離さない」「見ていてゾクゾクする」「登場人物の全員が疑わしく思える」「全員が責められるべき容疑者よ」と魅力を惜しみなく語った。

キャストや製作陣が絶賛する本作は、全6話完結のため一気に視聴することも可能。ぜひレンタルしてみてはいかがだろうか。

さらに、ニコールとヒューの日本語吹替を度々務めている田中敦子と森田順平からコメントが到着した。

田中敦子 (グレイス・フレイザー役:ニコール・キッドマン):
本作のニコール・キッドマンは『冷たい月を抱く女』を彷彿とさせる華やかな髪型が印象的でした。医者の夫と臨床心理士の妻というセレブな家庭を築きながら、 実は世の中を動かすほどの資産家の娘であったグレイス。 事件の真相を解明する過程で、ドナルド・サザーランド演じる 父親との確執が取り除かれ、父娘の絆が深まっていくストーリーもこの作品の見どころのひとつであると思います。

森田順平 (ジョナサン・フレイザー役:ヒュー・グラント):
(ヒュー・グラントでは珍しいシリアスな役について)実はヒュー・グラント初のTVドラマ主演で「英国スキャンダル」という作品があり、性的スキャンダルを権力でおさえようとする国会議員の役を以前にやっています。今回とちょっと似ていますが、ジョナサンは議員でなく医者というところを意識しました。