2021年8月31日、神奈川・湯河原温泉にある万葉公園内に日帰り温泉施設「湯河原惣湯 Books and Retreat」がグランドオープンしました。温泉や食事、森林浴など、初めて訪れる方でも十分楽しめる「湯河原惣湯」の魅力と、湯河原惣湯のある万葉公園内の見どころをご紹介します。
「湯河原惣湯 Books and Retreat」とは?
「湯河原惣湯 Books and Retreat(ゆがわらそうゆ ブック アンド リソート)」は、万葉(まんよう)公園内にオープンした日帰り温泉施設。元々は足湯施設「独鈷(とっこ)の湯」がありましたが、老朽化のため2020年3月末に閉園。約1年間にわたってリニューアル工事が行われました。
2021年4月29日にカフェやコワーキングスペースを併設した「玄関テラス」と公園の一部を先行オープン。そして8月末には、温泉や食事処を併設した「惣湯(そうゆ)テラス」の営業がスタートし、“温泉と食と本”をテーマに癒しのひと時を過ごせます。
万葉公園は、約1300年の歴史を誇る湯河原温泉の中心地にあります。小さな渓流や滝があったり、様々な植物が生えており、心地よい風を感じながら散策できます。ちなみに「湯河原惣湯」の「惣湯」とは、河原から湧く温泉のこと。地元の共同湯として多くの人が訪れるようになりました。
「湯河原惣湯」へは、JR湯河原駅からバスを利用するのがおすすめ。奥湯河原方面行きのバスに乗って約10分、最寄りの「落合橋」バス停で下車したところにあります。本数は1時間に4~5本、12~15分ごとに運行しています。
【見どころ1】足湯に入りながら食事や読書ができる「玄関テラス」
最初にご紹介するのは「玄関テラス」。カフェやライブラリー、観光案内所のほか、2階にはコワーキングスペースや貸会議室があり、食事や読書はもちろん、ワーケーションもすることができます。
カフェでは、軽食やスイーツ、ドリンクを提供。新鮮なマグロで作ったツナをサンドしたサンドイッチ(税込700円)やあんバターサンド(税込500円)のほか、マフィンやスコーン、湯河原産の柑橘ジャムや桃ジャムをトッピングした「ブラマンジェ」など、手作りの料理を堪能できます。
玄関テラスには足湯があるほか、万葉公園内の川のほとりにも、ベンチやテラスが設置されています。カフェでドリンクやサンドイッチ、スイーツを買ったり、本を借りたりして、川のせせらぎや木漏れ日を感じながら食事や読書をするのもおすすめですよ♪
【見どころ2】非日常の時間を楽しめる「惣湯テラス」
続いてご紹介するのは「惣湯テラス」。玄関テラスから3分ほど歩いたところにあります。かつては足湯施設があった建物をリニューアルした施設で、温泉やライブラリー、ダイニングを併設。基本的に事前に予約が必要で、当日空きがあれば予約なしでも利用できます。
受付で説明を受け、更衣室で着替えた後は自慢の温泉に入りましょう。途中、美しい新緑と川を眺めることができ、秋になると赤く彩られた紅葉も見ることができます。
温泉は2種類ありますが、食事処の近くにある浴場は広々としており、サウナも併設。源泉かけ流しで、肌がツルっとする泉質です。すぐ近くを流れる千歳川(ちとせがわ)のせせらぎと、木々の色、鳥のさえずりを聴きながら、癒しの時間を過ごせます。
またプライベートを重視したい方には、露天風呂「奥の湯」を利用するのもおすすめ。シャワールームなどは併設していませんが、密を避けて温泉に入ることができます。
温泉で疲れを癒した後は、奥の湯の近くにあるラウンジへ。椅子や本などを備え付けており、ゆったりと座りながら寛げます。
温泉とあわせて立ち寄りたいのが、1階のダイニング。食事付きのプランで予約をしていると、こちらの心落ち着いた空間で食事を楽しむことができます。料理は、丸茄子とカボチャの揚げ浸しやがんもどき、太刀魚と梅酢、大葉を加えた炊き込みご飯など、季節の素材を使った創作料理を味わえます。
甘味は、バニラアイスと粒あんをサンドした最中が登場。サクッとした食感と、アイスとあんこの絶妙な甘さを楽しめます。
また、ライブラリーでひと休みするのもおすすめ。エッセイや小説、旅、建築など、100冊以上の書籍が揃えられており、新緑や紅葉を眺めながら読書ができます。さらにダイニングでドリンクを注文して、ライブラリーで本を読みながら飲むことができます。食事付きのプランを予約すると、1杯目のドリンクは無料なので、ぜひ利用してみて。