岐阜県高山市にある「宇津江四十八滝(うつえしじゅうはちたき)」は、飛騨の雄大な渓谷を流れる大小様々な美しい滝が見られるスポットです。新緑や紅葉など、季節を通して美しい景色が楽しめますが、本記事では紅葉の時期にスポットを当てて紹介します。
宇津江四十八滝とは
岐阜県高山市国府町にある宮川の支流「宇津江川」にある滝群の総称。下記で紹介する13本の滝が流れており、片道約60分の散策路(約1km・高低差約220m)が整備されています。「全国自然100選」や「岐阜県名水50選」にも選ばれている名瀑です。
夏には新緑、厳冬期には凍り付いた滝(雪深い地域なのでスノーシューなど雪山の備えが必要です)など、四季折々の美しい風景が楽しめます。また「飛騨・美濃紅葉三十三選」にも選定されており、秋の紅葉シーズンには多くのハイカーが訪れます。
1.魚返(うおがえり)滝:落差6m・幅1.5m
渓谷に足を踏み入れて一番最初に登場する滝です。これより上流には魚が登れないことが名前の由来となっています。
2.朝霧滝:落差2.5m・幅4m
名前の通り、朝霧が美しい事から「朝霧滝」と呼ばれています。別名「岩磨きの滝」。
3.平滝:落差3m・幅4.5m
平な滝で水が滑らかに流れるている風景から「平滝」と呼ばれています。
4.函滝:落差11.5m・幅4.5m
方形の滝壺から剣が突き出たように見える事から「函滝」と名付けられました。
5.上段滝:落差10.1m・幅6.6m
平滝から函滝、上段滝と3段に見える滝の一番上段にかかる事が名前の由来です。二本にわかれて流れ落ちている事から別名「夫婦滝」とも呼ばれます。滝の左岸には、「四十八滝不動明王」が祀られています。
6.梵音(きよのき)滝:落差5.7m・幅3.5m
お経を読むときにキヨノ木をたたきますが、その音と滝の音が似ていたため「梵音滝」と呼ばれています。
7.王滝:落差18.8m・幅7m
落差18.8mと、四十八にかかる13本の滝の中で最もスケールの大きい滝です。
8.銚子口滝:落差10.8m・幅2.0m
盃に酒を注いでいる銚子に見える為に、この名前がつけられました。
9.障泥(あおり)滝:落差9.8m・幅6.5m
泥除けの布馬具「あおり」に似て、幅広の滝であることからこのように呼ばれています。