羅漢寺の中は青々とした緑も綺麗
筆者が訪れたのは緑が美しく映える初夏ということもあって、境内の苔や花などの植物がとても生き生きと綺麗でした。狛犬ならぬ狛虎(?)を苔がびっしりと覆っています。
初夏には数種類のアジサイを楽しめるほか、立派なイチョウやモミジもあり、紅葉の頃にはみごとな色に境内が包まれます。
こちらは「沙羅双樹」の花。釈迦の病床の折に生えていた花で、亡くなった時には枯れて悲しみに暮れたという仏教に縁のある花です。かなり頭上高いところで咲いていおり、羅漢寺の方いわく、「木の先端を切らなかったらあっという間に伸びて、あんなに上で咲いてしまった。毎日木との戦いです」とのこと。
住吉神社と酒見寺
羅漢寺と隣接する「住吉神社」と「酒見寺」もご紹介していきましょう。羅漢寺から徒歩5分くらいのところに住吉神社があります。神話の世界にも登場する播磨の国は、古式ゆかしき神社仏閣が多いのです。
君が代の歌詞に出てくる“さざれ石”です。小石どうしがくっついて巨大な石になったもので、神社や観光地などでよく祀られていますね。
住吉神社からお隣の酒見寺へは、小さな橋で繋がっています。元々神仏習合の時代の習いとして、住吉神社を管理するという役目をになっていたのが酒見寺です。
創建は天平17年(745年)という古さ。奈良の名僧「行基」によって建てられました。五百羅漢は元々この酒見寺の境内にあったと伝えられています。
県文化財である「鐘楼」や重要文化財の「多宝塔」などの建造物が境内に点在していて、加西市を訪れた際には必見の価値ある寺院でしょう。
羅漢は北条の庶民たちの顔
住吉神社も酒見寺も広々とした境内は開放的で気持ちよく、地元と共に年月を過ごしてきた場所なのだと実感します。羅漢さんたちの表情は名僧たちの顔というよりも、北条の土地で暮らしてきた庶民の人たちの表情に見えてきますね。
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