ラペルピンとはスーツの襟元に付けるアクセサリーのことです。大人の身だしなみとして、種類別のつけ方や着用のマナーを勉強しましょう。結婚式やビジネスにおすすめのラペルピンについても紹介していますよ。ラペルピンの種類を知って、いつものスーツでおしゃれを楽しみましょう!
ラペルピンとは?
ラペルピンとは:スーツの襟元に付けるアクセサリー
ラペルピンとは、スーツの襟元に付けるアクセサリーのことです。ラペルとはテーラードカラーの下襟を指していて、そこに付ける装飾品ということです。シンプルなものから個性的なものまで種類が豊富で、男性がスーツでおしゃれを楽しむのにおすすめのアイテムです。
ラペルピンとは:飾りから長いピンが出ているもの
ラペルピンとは、飾りの部分から伸びた長いピンを襟に刺して表で留めるものを指します。似て非なるもので、飾りの部分から短い針が出ているものを「ピンズ」、フォーマルスーツの襟元にある穴に通す花飾りを「ブートニエール」と言いますが、ここでは襟元に付ける装飾品というくくりでラペルピンとして紹介します。
ラぺルピンを付ける時のマナーは?
ラペルピンを付ける時のマナー:ビジネス編
ビジネスでラペルピンを付ける時のマナーは、その日の予定に合わせることです。社内会議で上司の目に触れるなら主張の激しすぎないもの、取引先と商談するなら話のネタになるような一味効かせたものが良いでしょう。とはいえ、ラペルピンにはパーティのような華やかな場所での装飾品というイメージが強いかと思われます。
そのため、ビジネスでのパーティや食事会がある日は良いのですが、普段使いをするならピンの短いタイプを着用しましょう。特にチェーンが付いたようなキラキラしたものは、仕事をするのが目的のオフィスでは場違いな感じがしてしまいます。
ラペルピンを付ける時のマナー:結婚式編
結婚式でラペルピンを付ける時のマナーは、縁起の悪いものを避けるということです。殺生が連想されるファー素材を施したものや、死を連想させる髑髏など気味の悪いモチーフは避けましょう。仲の良い友人だけで集まるようなカジュアルな2次会であれば良いでしょうが、式や披露宴での着用はマナー違反となります。
また、生花を挿すのもマナー違反となる可能性があります。生花を挿すのはフォーマルな場として相応しいのですが、どちらかというとホスト側のファッションになるからです。中世ヨーロッパではプロポーズした男性のブーケから、女性が承諾の証に花を一輪襟元の穴に挿したという説があります。
新郎がブーケと対の生花を挿すのはその名残なのです。最近ではおしゃれとして広まっているので、そこまで気にする人はいないかもしれませんね。ただ、親族側として生花を挿す場合も、マナーとして花嫁のブーケと異なる種類の花を選ぶ方が良いでしょう。参列者であれば生花ではなく、花モチーフのラペルピンが良さそうです。
ラペルピンのつけ方は?
ピンズのつけ方:衣服の布地を貫通させて留める
ピンズは、衣服の布地を貫通させて裏で留めるというつけ方です。飾りの裏から出ている短いピンを受けで収めます。別名を「ピンバッジ」と言い、スーツの襟元に限らず衣服や小物にも付けることがあります。スーツに穴を開けないよう、襟元の穴(フラワーホール)に指すのが一般的なつけ方です。
ラペルピンのつけ方:下襟に貫通させて表で留める
ラペルピンは、下襟の表からピンを貫通させた後に襟裏から刺して表で留めるというつけ方です。スーツの襟に穴を開けたくない場合はフラワーホールに通して襟裏で留めることも可能ですが、飾りの部分から受けまでチェーンで繋がっているタイプでは不格好に見えるでしょう。実際につけ方を試してから購入しましょう。
ブートニエールのつけ方:フラワーホールに通して襟裏で留める
ブートニエールは、フラワーホールに通して襟裏で留めるというつけ方です。ブートニエールとはフランス語でボタン穴の意味で、英語ではフラワーホールと言います。19世紀のイギリスでスーツのラペルに花を挿したファッションが流行したのが由来で、次第にそこに挿す花飾り自体を指すようになりました。
元々スーツは軍服から派生したという説があり、襟元の穴も軍服時のボタンホールの名残と言われています。ファッションの流行で名前や使用目的も変わり、装飾するアクセサリーの種類も増えて使用方法も柔軟になっています。そのため現在では3種ともフラワーホールに通しておしゃれを楽しむのが一般的なつけ方です。
ラペルピンだけでなく、ポケットチーフとも合わせてトータルコーディネートするのもおすすめですよ。ハンカチーフの色や素材の他にたたみ方でも全体のイメージを変えられるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
ラペルピンのブランド5選
おすすめのラペルピンのブランド①AMANOGAWA(アマノガワ)
おすすめのラペルピンのブランド1つ目は、AMANOGAWA(アマノガワ)です。画像にある「ユリの紋章」モチーフの他、一粒ジュエリーなどワンポイントモチーフのシンプルなものも多く取扱いがあるので、初めてラペルピンに挑戦する人におすすめです。シンプルで程よい主張が、ビジネスでも活躍してくれそうですね。
おすすめのラペルピンのブランド②Style=(スタイルイコール)
おすすめのラペルピンのブランド2つ目は、Style=(スタイルイコール)です。全てのラペルピンに上質なスワロフスキーガラスが使用されていて、輝きが美しいのが特徴です。万人受けするスクエアモチーフや、根強い人気のクロスモチーフなど、シンプルで飽きのこないデザインから個性的なデザインまで扱っています。
おすすめのラペルピンのブランド③SWANK(スワンク)
おすすめのラペルピンのブランド3つ目は、SWANK(スワンク)です。シンプルなデザインの他、ゴルフクラブやサッカーボールなどスポーツのモチーフを豊富に扱っています。他にも双眼鏡や万年筆、地球儀など様々な種類があるので自分好みのモチーフを見つけられそうです。
SWANKの魅力は、ネクタイやネクタイピンにも同じように多くのモチーフが存在していることです。そのため、画像のようにユーモアのあるコーディネートも可能です。好きなモチーフがあるなら、いろんなアイテムを探してみるのも楽しいですよ。
おすすめのラペルピンのブランド④ロンサム
おすすめのラペルピンのブランド4つ目は、ロンサムです。クラッシックメンズアクセサリーブランドならではの、重厚な金属を使ったスマートでカッコいいデザインが特徴です。流行に左右されない落ち着いた雰囲気があり、ビジネススーツを格式ある佇まいに仕上げてくれそうです。
おすすめのラペルピンのブランド⑤鎌倉カフス工房
おすすめのラペルピンのブランド5つ目は、鎌倉カフス工房です。このブランドの最大の魅力はカフス専門店でありながら、ラペルピンの種類も豊富に取扱いがあることです。デザインも紋章のようなシンプルなものから楽器やフルーツ、動物などユニークなものまで揃っています。
とにかく種類がたくさんあるので、何となくモチーフを探しているときに眺めているだけでもイメージが膨らみますよ。カフスやネクタイピンの取り扱いもあるので、一緒に揃えてしまいたいときにも便利ですね。