ライター&コラムニストとして活動しているharakoです。この連載では、「女性の働き方」のヒントになるような内容をお送りしています。第92回目は、ネットで検索する時の考え方についてです。
こっそり検索して出てくる内容……。
最近では、「検索」したら何でも答えが出てくるのではないか?と錯覚するほど、ネット上には情報が溢れかえっています。
……しかし、ふと思うことがあります。それは、検索して出てくる情報のほとんどが、「ダメだったこと」「オススメしない理由」「愚痴や文句、不満」など、ネガティブな情報だと言うことです。もちろん、ポジティブな情報もありますが、大きな反響があるものや目立っているものは、ポジティブな情報に比べてネガティブな情報ではないでしょうか。
「検索」しても、このようにネガティブな情報ばかり出てくると、世の中にハッピーなことは起こっていないのだろうか?と不安になることがある私ですが、実はそうではありません。そこで、この不思議な現象について考えてみた結果はこちらです。
良かったことは、あえて言葉にしない人が多い
これらの原因は、「良かったこと」「されて嬉しかったこと」「自分に起きた幸運」など、ポジティブな情報はあえて言葉にしない人が多いと言うことだと思います。なぜなら、自分にとってのメリットは、わざわざネット上に書き込む必要がないからです(嬉しいことがあった時は、それに夢中でそれどころじゃないはず!)。
例えば、電化製品を買いにお店に行ったとします。目的は、お米を美味しく炊くことができる炊飯器にしましょう。親切な店員さんに、複数の炊飯器について詳しく説明してもらい、おまけに値引きまでしてくれた。次に使えるクーポンに、美味しい混ぜご飯のレシピまでもらった。
……そんな人が、わざわざこの店員さんやお店やさんの文句や愚痴をネット上に書き込むでしょうか?
おそらく、「今夜は、これを使って美味しいご飯を炊こう!」と頭はそれでいっぱいなはずです。そう、人は嬉しかったことはあえて言葉にしないのです。
また、宝くじが当たったとします。それも高額な。
ネット上に、「私は、〇〇で、◯億円当たりました。有意義に使える方法を教えてください」と書き込む人がいると思いますか?
これも同じように、いくらお金を使っても当たらなかった人、うまくいかなかった人が、「失敗談」を書き込みます。つまり、幸運なことはたくさん起きているけれど、あえて知らせていないだけなのです。