あなたが香水をつけるのは身だしなみのため? それともおしゃれのため? ほんのりと香る女性は、どこか魅力的で同性であっても惹かれるものです。今回はその香りを習慣的にまとい、味方につけているフランス女性に、香りの大切さや体臭との関係性について聞いてみました。
■フランス女性は香りをこよなく愛する
フランス女性にとって香りをまとうのは習慣的なこと。ほのかに香る彼女たちと街ですれ違うたびに「香水をつけない女性に未来はない」と口にしたココ・シャネルの言葉を思い出します。
フランスの友人は「香りはとても重要なもので、良い香りがすると感じることも大切だと思うの」と話します。彼女の場合は、朝の身支度のときに首元と洋服に2~3プッシュするのが習慣だそう。
そんな彼女が現在愛用しているのが、「Coco Mademoiselle de Chanel(ココ マドモアゼル ドゥ シャネル)」で、フランス女性に人気のある香水のひとつ。フェミニンでセクシーに香るところがお気に入りのようです。
またフランス男性も同様、香りを好みます。彼女のパートナーが愛用しているのは、爽やかでリッチに香る「l'homme yves saint laurent(ロム イヴ・サンローラン)。互いに香りを大切にするわけですから、贈り物として香水が選ばれる理由もわかりますよね。
■香水は体を清潔にしたうえでまとうもの
フランス人が香りをまとう理由として、体臭を消すためだと挙げられていることが多いように思います。これは彼らが、お風呂にあまり入らないというイメージが大きいからかもしれません。確かにそういう方もいるかもしれませんが、私のまわりの友人・知人はみんな清潔にしています。
過去にある友人の家に招待され、バスタブの中にガラクタや洗濯物が山のように積まれているのを見たときは、さすがにフランス人は体を洗わないのかと思いましたが、どうやらシャワーはきちんと浴びていたようでした。
実際、友人に香水と体臭の関係性について聞いてみると「昔はどうかわからないけれど、体臭を消すために香水を使用するというのは聞いたことがないわ。まず基本的に人からは良い香りがしないし、だからこそ香りをまとうのでしょう? それにみんな体をきれいに洗って清潔にしたうえで、香水をつけるのだから」と笑っていました。
また「体臭があるのに、香水をつけると香りが混ざるからよくないわ。何度も言うけれど私たちは臭いが気になる部分をきちんと洗い、清潔にしたうえで香りをまとうのが好きなのよ」と。
彼女と話して再確認したのは、私たちが敏感になりがちな強い体臭は、当たり前に存在する人のにおいであり、決してマイナス要素ではないということ。彼らが持つ体臭は、動物性たんぱく質を多く摂取する食文化の違いにもあると言えそうです。
■香水は素敵な1日を始めるエッセンスになる
友人は春になり徐々に暖かくなってくると、脇や腕にデオドラントを使用して、1日中臭いが気にならないようにケア。香水は洋服にプッシュして、香りを楽しむようです。
洋服の素材によっては、シミにならないか気になる所でもありますが、アイデアとしては素敵なので、注意しながら取り入れてみるとよいでしょう。
3歳になる彼女の娘も、イベントなどがある際に、香水をつけることがあるそう。幼くてもキレイになりたいという思いがあるのは、母親を見ているからで、軽くつけてあげるととても喜ぶみたいです。
その香水は子ども用で、友人から贈られたものだとか。子どもに香水を贈るなんて、フランス人らしい粋なはからいだなと思うと同時に、この時期から香水をまとう習慣を知るんだなと、新鮮な驚きがありました。
香りを愛する人にとって、香水は日常的に欠かせないもの。香りの効果を知っている人であれば、その日の体調や気持ちに合わせて選ぶこともあるのではないでしょうか。
それは1日を気持ちよくスタートするための、とっておきのエッセンス。フランス女性のように自分の好きな香りを味方につけて、”ほんのりと香る”素敵な女性でいたいものですね。
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