旅行は時間が限られているので、なるべく目的地には早く到着したいもの。でもそこを逆手にとって、時間をかけてのんびり景色を見ながら移動をしてみませんか。ベトナムにはハノイからホーチミンまでを繋ぐ鉄道があり、「統一鉄道」と呼ばれています。今回はダナンーフエ間を例に、統一鉄道の乗り方、雰囲気などをご紹介します。
統一鉄道とは?
統一鉄道とはベトナムのハノイからホーチミン(駅名でいうとサイゴン駅)の約1,726kmを結ぶ鉄道の愛称です。本来は「南北線」と言いますが、ベトナムは南北で分断された歴史があることから、「南北線」ではなく「統一鉄道」という愛称の方がよく使われています。
ハノイからホーチミンまで、ベトナムの南北を33時間ほどで繋ぐ鉄道です。今回はダナンからフエまで、約2時間半の統一鉄道の旅をご紹介します。
統一鉄道の切符の買い方
チケットはこちらのHPで買えますが、実は購入はベトナムで発行されたクレジットカードしか使えないので、旅行者がHPから買うのはなかなか難しいのが現状です。旅行会社に頼んで買ってもらうか、自分で駅で買うか、をまずは決めなくてはなりません。
オフシーズンだと鉄道もそんなに混まないので、駅で買うのもいいかもしれません。ここでは駅での切符の買い方をご紹介します。
こちらは筆者が利用したダナン駅の切符売り場。英語でもDay ticket salesと書かれているのでわかりやすいです。ハノイ駅など、もっと大規模な駅では切符売り場も立派な作りになっています。
ここで、以下のことを伝えましょう。
- 何時何分発の電車に乗りたいか
- 列車番号
- シートの種類(ハードシート希望か、ソフトシート希望か、エアコンの有無)
- どこで降りるか
以上のことは、先ほどのこちらのHPからあらかじめ調べられるので、調べておいてメモをしておき、そのメモを見せるといいでしょう。また、パスポートを見せるように言われるので、パスポートも用意しておきましょう。
チケットにはレシートのような紙にQRコードが印刷されています。そして乗る電車の詳細が印刷されているので、日付・時間・座席の種類・出発駅と降車駅をもう一回再確認しましょう。
電車が来るまで待つ
切符売り場の隣には、ちょっとした売店があります。後述しますが、サービスで小さめのボトルミネラルウォーター1本が配布され、お菓子を売る車内販売もありますが、お腹が空いている場合はこちらで買い込んだ方がいいでしょう。
ある程度の時間にならないとホームには入れませんので、待合室で待ちましょう。
自分の列車が何時に駅に到着するのか、待合室の画面でチェックをしておくといいでしょう。ホームに入れる時間になると係員が声を張り上げてくれますが、英語のアナウンスはありません。画面の「列車到着時刻」が近くなったら係員の人に切符を見せてみると、「入っていいよ」「まだだ」というリアクションをくれますので、改札付近で待つのもいいかもしれません。