BTS(防弾少年団)が、国連総会(UN)に出席するために発行された外交官パスポートが、有料展示されたというニュースが伝わった。すると、ネットユーザーから「不適切」との声が相次ぐ。盗難、複製のリスクを心配する者や、そもそもパスポートを有料展示することを疑問視する声が挙がっているという。 (記事・写真提供:ⓒ TOPSTAR NEWS)
BTS(防弾少年団)の所属事務所が、国に返納すべき”特例パスポート”を有料展示したことが知られ、議論が広がった。
BTSは、去る9月20日(現地時間)に開催された国連総会に出席するため、アメリカへ飛び立つことに。その際、特別に発行されたのが”外交官専用パスポート”だ。
そして最近、オンラインコミュニティーで「BTSの所属事務所HYBEの音楽ミュージアム『HYBE INSIGHT』で、BTSが使用した外交官パスポートが、9月29日から有料展示されている」と投稿された。
これを知った、多くのネチズン(ネットユーザー)から、「ありえない」という反応が相次ぐことに。さらに「外交官パスポートを有料で展示するのは見当違いでは?」「国家特使の公文書は、盗難、毀損、複製された場合のリスクが大きいので、展示は不適切」などの指摘が、後を絶たないという。
問題が大きくなったことを受け、HYBEは展示初日の29日に公式ツイッターで、「外交官パスポートの返却日程が変更されたため、展示は9月30日(木)をもって早期終了することになりました。日程変更により混乱を与えましたことを深くお詫び申し上げます」という公式立場を発表。
これに先立ち、BTSは最近開催された国連総会”SDGs(持続可能な開発目標ハイレベル政治フォーラム)”に出席。”未来世代と文化のための大統領特別使節”に任命され、外交官パスポートを受け取った。
パスポートの有効期間は、通常5年から10年。だが、特使資格の場合は有効期間が短く、外交業務遂行期間に合わせて1年または2年となる。特使の資格が失われた時点で、パスポートも失効となる。
今回のBTSの国連特使任命及び、国連の行事参加を巡っては、他にも雑音があった。
韓国メディアの朝鮮日報は9月30日、「BTSが大統領特使としてアメリカに渡航し、現地で滞在しながら様々な行事に参加したが、韓国政府からは旅費などが一切支給されていない」と報道。これに対し、韓国大統領府は「(朝鮮日報の報道は)真っ赤な嘘。政府傘下の機関である海外文化広報院が、あらかじめ7億ウォン(約6440万円)の予算を組んで進めていた事案だ」と反論する。