トニー・ベネットレディー・ガガによる共作ジャズ・アルバム『ラヴ・フォー・セール』がリリースとなった。

両者のデュエットとそれぞれのソロの選曲による新しいコラボレーション・アルバム『ラヴ・フォー・セール』、古典的なポピュラー音楽であるコール・ポーターのソングブックを紹介するもので、ベネットのキャリア最後のスタジオ録音作品であり、2011年に出逢ったベネットとガガの10年間のレコーディングの歴史を締めくくる作品だ。10年来の友人でありコラボレーターでもある2人は、今週初めに公開されたアルバム・トレーラーで、ニュー・アルバム制作の舞台裏を紹介し、コール・ポーターのトリビュートがどのようにして実現したかを語っている。

『ラヴ・フォー・セール』アルバム・トレーラー

アルバムからの1stシングル「君にこそ心ときめく(アイ・ゲット・ア・キック・アウト・オブ・ユー)」は、トニー・ベネットの95歳の誕生日にリリースされ、ベネットとガガが8月に米・ニューヨークのラジオ・シティ・ミュージック・ホールで行った2回の公演が完売したことを記念して発売された。また、最新シングルであるタイトル・トラック「ラヴ・フォー・セール」のミュージック・ビデオも現在公開中。

「ラヴ・フォー・セール」ミュージック・ビデオ

7年前に、2人の初めての共作アルバム『チーク・トゥ・チーク』のリリース直後に「今度はコール・ポーターの楽曲に焦点を当てたアルバムを作らない?」というトニーからのガガへの一本の電話からできた、今作『ラヴ・フォー・セール』。実は幼い頃からクラシック・ピアノを弾き始め、11歳からジャズを歌っていたガガは、「幼い子どもたちにこそ、ジャズを聴いてほしい。ジャズは、時代を問わず、この先も永遠に神聖視されるべきものだと思います」とコメントしている。

ガガの右の二の腕にあるトランペットのタトゥーは、画家でもあるベネットがガガのために描いたもの。2人で作るジャズ・アルバムは今作が最後となるが、60歳離れた2人の友情はこれからもずっと続いていく。