バルト3国の1つ、リトアニア。首都ヴィリニュスの旧市街は中世ヨーロッパの雰囲気を残しており、世界遺産に登録されています。またカウナスにある旧日本領事館は現在は博物館として運営されており、「東洋のシンドラー」と呼ばれた杉原千畝について学べます。このように観光資源はあるものの、やはり日本人にとってはまだ馴染みの薄いリトアニア。そこで今回は湖畔に浮かぶ姿が可愛らしいく、外観から「ドラクエのお城!?」なんて思ってしまうような、素敵な「トラカイ城」をご紹介します。

トラカイ城とは?

【リトアニア】湖畔にたたずむかわいいお城「トラカイ城」
(画像=Emily トリップノートより引用)

首都ヴィリニュスの西28キロの場所にある、リトアニアのもう一つの古都「トラカイ」。街には約200の湖があり、現在はリトアニアの避暑地として、夏場にはボート遊びやハイキングが楽しめる行楽地として、リトアニア人にも人気の観光地となっています。

実はこのトラカイは、その昔リトアニア大公国の中心的な場所でした。ここにあったトラカイ城も戦略的にとても重要なお城だったのです。

トラカイ城の歴史

トラカイ城は14世紀に建てられました。その始まりはケーストゥティスという統治者の奥さんが、その当時住んでいたお城の周りの風景が好きではないと言い出したことから、湖に囲まれ景色がいいこの地にお城を建てて引っ越そうとしたこと、という伝説も残されています。

お城が建てられたあとは歴代のリトアニア大公国の統治者が住んでいましたが、大公国の首都がヴィリニュスに移った16世紀中頃には政治的な力は失いました。しかし長い間このトラカイ城は王室の夏の住居として使われていました。

また政治犯を収容するための「豪華すぎる収容所」として使われるなど、激動の歴史があるお城です。現在は「トラカイ歴史博物館」として一般に公開されています。

トラカイ城に行ってみよう!

まず目を引くのは木製の橋

【リトアニア】湖畔にたたずむかわいいお城「トラカイ城」
(画像=Emily トリップノートより引用)

約300メートルある木製の橋は、湖畔からお城がある島まで行くための重要なもの。ここから見るお城の風景は、RPGのゲームを彷彿させるものがあります。

中庭

【リトアニア】湖畔にたたずむかわいいお城「トラカイ城」
(画像=Emily トリップノートより引用)

中庭には、囚人を処刑したであろう器具や大砲があります。

扉を抜けると

【リトアニア】湖畔にたたずむかわいいお城「トラカイ城」
(画像=Emily トリップノートより引用)

いかにも「中世」と言わんばかりの扉を抜けると、

【リトアニア】湖畔にたたずむかわいいお城「トラカイ城」
(画像=Emily トリップノートより引用)

3階建構造の建物が見えます。もちろん、上まで上ることができます。

【リトアニア】湖畔にたたずむかわいいお城「トラカイ城」
(画像=Emily トリップノートより引用)

各部屋は「歴史博物館」に

建物の中にはいくつもの部屋があり、リトアニアの歴史が学べる博物館になっています。

【リトアニア】湖畔にたたずむかわいいお城「トラカイ城」
(画像=Emily トリップノートより引用)
【リトアニア】湖畔にたたずむかわいいお城「トラカイ城」
(画像=Emily トリップノートより引用)

綺麗なステンドグラスが見られたり、マネキンで昔の人がどんな服を着ていたのかなども知ることができます。

【リトアニア】湖畔にたたずむかわいいお城「トラカイ城」
(画像=Emily トリップノートより引用)
【リトアニア】湖畔にたたずむかわいいお城「トラカイ城」
(画像=Emily トリップノートより引用)

遺物も展示されていたり、広いホールも。こちらではコンサートが開かれることもあるようです。

【リトアニア】湖畔にたたずむかわいいお城「トラカイ城」
(画像=Emily トリップノートより引用)

ギフトショップではスタンプが押せるコーナーも。ポストカードを買って、スタンプを押して投函するのもいいお土産になりそうです。

晴れた日のトラカイ城はとてもきれい

【リトアニア】湖畔にたたずむかわいいお城「トラカイ城」
(画像=Emily トリップノートより引用)

晴れた夕方のトラカイ城は夕日に照らされてとてもフォトジェニックです!ぜひ、いいタイミングで写真を撮ってみてください。