韓国でいま、大流行しているダルゴナコーヒーをご存知でしょうか? いかにもカフェドリンクっぽい可愛らしい外見なのに、自宅でも簡単に作れてしまうのだそう。本記事では、ダルゴナコーヒーの作り方と作る際のコツについてご紹介します。
※Cafend編集部のメンバーも流行には敏感に! 実際に作って飲んでみたので、感想やワンポイントアドバイスも記載しています!
韓国のコーヒーの歴史
ひと昔前までは、コーヒーといえば薄いアメリカーノやコーヒーミックスと呼ばれるインスタントコーヒーが主流だった韓国も、すっかりカフェ文化が根付きました。国民のコーヒー消費量も年々増加を続けており、1人当たり年間約500杯以上ものコーヒーが消費されているのだとか。現在では禁止されてはいるものの、数年前までは、児童や学生たちが学校内でコーヒーを購入する姿がよく見られていたといいます。
韓国のコーヒーの歴史は、19世紀後半に始まりました。一説によると、1882年に韓米修好条約を締結した際に、アメリカ大使が贈呈品としてコーヒーを贈ったことが始まりなのだとも、1897年に大韓帝国の皇帝となった高宗皇帝が、在韓ロシア公使館に逃げ込んだときに初めて、コーヒーと出会ったともいわれています。
いずれにせよ、当初は「カベ茶」と呼ばれ、上流階級だけに愛好されていたコーヒー。しかし、20世紀初頭になると、街中に喫茶店が登場して店内でコーヒーを提供するようになります。こうして、一般庶民の間にも、コーヒーを飲む習慣が浸透していきました。
人気急上昇! 韓国のダルゴナコーヒーとは
今年に入ってから、韓国のSNS上で大人気ドリンクとして取り上げられているダルゴナコーヒー。いったい、どんなコーヒーなのでしょうか?
ダルゴナコーヒーは、2020年始めに韓国の人気俳優がバラエティ番組内で、マカオの「手打珈琲」を紹介したことを皮切りに、さまざまなアレンジレシピやオリジナルレシピが生まれて、SNS上で共有されていきました。マカオの「手打珈琲」をベースに、韓国がアレンジして誕生したダルゴナコーヒーは、カフェの定番メニューになりつつあります。
韓国の砂糖菓子であるダルゴナ(カルメ焼き)に由来する、ダルゴナコーヒー。とはいえ、実際にコーヒーにダルゴナが入っていることはほとんどなく、「味がなんとなくダルゴナに似ている」という理由から、ダルゴナコーヒーと呼ばれるようになりました。もちろん、ダルゴナを使用するレシピも存在しますが、不使用でもそれほど味に変わりはないといわれています。
ミルクの上に泡立てたコーヒーを乗せるダルゴナコーヒーは、泡立てたコーヒーにミルクを注ぐインド風カプチーノと似ているとも、ギリシャで飲まれているフラッペコーヒーと似ているとも。国は違えど共通しているのは、コーヒーをしっかり泡立てることにあるようです。
インスタントコーヒーで作るダルゴナコーヒー
デザート感覚で楽しめるダルゴナコーヒーですが、じつはお家にあるもので簡単に作れてしまうのだとか。カフェメニューを自宅で気軽に作れるなんて、ちょっと嬉しいですよね。ここでは、韓国で大人気のダルゴナコーヒーの作り方と、知っておくと良いコツをご紹介します。
ダルゴナコーヒーの上手な作り方
ダルゴナコーヒーに必要な材料は、インスタントコーヒーと砂糖、お湯と牛乳です。まず、インスタントコーヒーと砂糖とお湯を同じ分量ずつ(1:1:1になるように)、ボールに入れてひたすら混ぜていきます。泡だて器やスプーンでも可能ですが、早くホイップ状にしたければハンドミキサーを使用しましょう。
もったりと角が立つくらいになったら、グラスに注いでおいた牛乳の上に、コーヒーでできたホイップをたっぷり乗せます。この際、見栄え良く仕上げるためにも、マグカップよりも透明なグラスを使用したほうが良いでしょう。トッピングにココアやシュガーパウダー、シナモンや砕いたナッツなどを振りかけると、さらにカフェドリンク風に。飲む前には、ホイップ部分と牛乳を十分に混ぜてから飲むようにしましょう。
おいしく作るコツは?
あまりにも混ぜすぎてしまうと、ホイップが硬くなってしまいます。ホイップが硬くなってしまうと、牛乳の上に乗せやすくはなるものの、飲むときに牛乳とうまく混ざらない恐れが。そのため、ホイップにやや角が立ちはじめるのを目安に混ぜていきましょう。スプーンであれば400回ほど、ハンドミキサーであれば約1分でちょうど良い状態に。飲んでいるときに甘さが足りない場合には、シロップを追加するなどしても良いでしょう。