古き良き日本がここにはあります
茅葺屋根、木造の建物。軒先につるされる山の幸。温泉に行くまでに渡る橋の下には小川が流れて、その周りにはススキが。都心ではなかなか見る機会が少なくなった、日本の原風景が残っています。
必要以上にデジタル化が進んでおらず、部屋にはテレビはありません。貴重品は貴重品袋に入れて、フロントに預けます。
また、本記事の冒頭でも触れた通り、日没後の「鶴の湯」は昼の穏やかさとはまた違う、幻想的な景色になります。まるでひとつ前の時代にタイムトリップしたような、不思議な気持ちになりますよ。
春には桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は積雪。四季を通してなんとなく懐かしい・・と感じさせてくれる、日本昔話のような雰囲気が魅力の一つです。
美味しい山菜料理と名物「山の芋鍋」
温泉宿での楽しみの一つにお食事がありますよね!鶴の湯では山の幸と、川の幸を地元の味付けでいただくことが出来ます。
見た目はなんとなく茶色いお料理が多く、全部食べることができるか少し不安だった筆者。しかし一口食べてみると、とっても優しい味付けで、ご飯がすすむすすむ!川魚の塩焼きは目の前に囲炉裏で焼いていただけます。こちらも骨まで柔らかく、ペロリでした。また、鶴の湯名物の「山の芋鍋」は、山芋を擦りおろして作った大きな山芋団子が入っており、1杯で満足感が味わえました。
全体的に、ご飯のお供に山の幸、川の幸をおいしくいただくようなお料理の構成です。ですので、キノコ、山菜、野菜全般が苦手な方は少し注意が必要かもしれません。
秘湯ならではの注意点
主な大浴場は混浴&シャワーは宿泊者限定
鶴の湯は旅番組などでよく紹介されていますが、その際によく写る露天風呂は混浴です。女性専用の時間などはありませんので、お気を付けください。タオルを使うのは大丈夫なようです。
でも心配しないでください。女性専用のお風呂もありますで、女性でも特に気にせず、美肌の湯が楽しめますよ!
また、シャワー・洗い場は宿泊者だけが使える、内湯にあります。ただ、数が非常に少ないため、すいている時間帯を狙いましょう。
電波はなかなか届かない
びっくりしたのがここの鶴の湯、電波があまり届きません。背伸びをして、部屋の隅っこにスマホを持ってきてやっと1本電波が立つ・・のような感じなので基本的に圏外と考えてください。いっそのこと、電子機器の電源を切ってしまうのはどうでしょう?
敷地内には公衆電話もありますので、安定した通話をしたい方はそちらを使うのがよいかもしれません。
虫が苦手な方は冬の時期に宿泊するのが吉
鶴の湯があるのは山の中。筆者が宿泊したのは「本陣」でなく、「3号館」という別館のような建物でした。
夕食の際は「本陣」の食堂に移動します。そこには建物の中にも関わらず、カメムシの姿があちこちに。駆除の方法は宿泊者各自で、備え付けてあるガムテープで捕獲します‥
たまたまそういう時期だったから(筆者は紅葉の美しい、10月下旬に宿泊しました)、またこの食堂だけでほかの「本陣」の部屋にいるのかどうかはよくわかりませんが、虫が苦手な方は虫の活動が鈍くなる、冬季に訪れるのがおすすめです。
日帰り入浴も可能
先にご紹介した通り乳頭温泉郷には、「鶴の湯」のほかに6箇所の宿泊施設があります。これらを順に回る、「乳頭温泉郷 湯めぐり号」というバスがあります。マイカーがなくてもこのバスを使って湯めぐりをすることが可能です。
また、「鶴の湯」は予約がいっぱい‥でも乳頭温泉郷にはいってみたい!宿泊は別に泊まりたい宿がある‥という方は別の宿で予約をとって、日帰り入浴だけを楽しむ‥なんてことも可能です!
注文できる時間は11時半〜13時までと限定されますが、駐車場の横にある、休憩所で名物の「山の芋鍋」を食べることもできますよ!
- 日帰り入浴代金:大人600円、小人300円
いかがでしたか?
湯煙を抜ければ広がる乳白色の世界もさることながら、どこか懐かしい雰囲気がある、不思議な宿「鶴の湯」。今やその魅力は海を越え、外国人観光客も多く訪れます。せっかく日本人に生まれたのだから、一度は訪れ、優しい乳白色の温泉とおいしい山菜料理に癒されてみてはいかがでしょう?
提供・トリップノート
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