温泉大国「日本」。全国津々浦々、多種多様な温泉地があります。その中でも、「秘湯」と呼ばれる温泉地に皆さんは行ったことがありますか?乳頭温泉郷にある温泉宿「鶴の湯」は、温泉ファンなら一度は聞いたことのある、有名な「秘湯」の一つ。お湯の色は乳白色、歴史的な建造物が残っているため古き良き日本を感じることができます。日が暮れ、あたりが暗くなると灯されるランプの光に浮かび上がる光景はまるで日本昔話の中にタイムトリップしたようです。
「乳頭温泉郷 鶴の湯」って?
東京から、秋田新幹線にのって約三時間。JR田沢湖駅が最寄り駅。乳頭温泉郷は秋田県の乳頭山麗にある温泉地です。まるでミルクのような乳白色のお湯が特徴であり、7つの宿が点在しています。
その中でも最も古い歴史を持つのが「鶴の湯」で、そのはじまりはなんと江戸時代。かつては秋田藩主の湯治場でした。今もなお、武士が藩主警護のために詰めた、茅葺屋根の長屋が残っています。この長屋を「本陣」といいます。
この「本陣」にも宿泊することができるのですが、日本人にはもちろん、最近は外国人観光客にも人気が高く、休前日は非常に予約が取りにくいです。日本一予約の取りにくい温泉旅館の一つ、とも言われています。
鶴の湯の魅力
まるでミルク風呂のような良質な温泉
温泉といえば、一般的には無色透明なお湯が多いですよね。乳頭温泉郷には7件の温泉宿があり、それぞれ少しづつ違う泉質を持っています。「鶴の湯」には源泉が4つあり、それぞれ「白湯」「黒湯」「中の湯」「滝の湯」という名前がついています。中でももっとも有名なのが「白湯」かもしれません。
乳白色のお湯はさながらミルク風呂の様です。「美人の湯」、また一度入るとぽかぽかと後から冷えにくいので、別名「冷えの湯」とも言われています。
熟練の湯守がその日その日の湿度、温度等に合わせて丁度良い温度に源泉を調節しているので、普段より少し長めに浸かっていられるのではないでしょうか。
筆者は普段あまり湯舟に長くつかることはないのですが、こちらのお湯は本当に入りやすかったです。ただし、人によってはのぼせやすい体質の方もいると思いますので、ご自身の体調と相談しながら、気持ちよく入浴してくださいね!