アイスであれホットであれ、ブラックコーヒーを注文したら、一緒にミルクを提供されることが多々あります。ブラックコーヒーにミルクを入れると美味しくなり飲みやすくなりますが、そのほかにもメリットが。
本記事では、ミルクを加えるメリットと、コーヒーフレッシュを使用するデメリットについてご紹介します。
コーヒーにミルクを加えるメリットは?
ミルクを加えると、コーヒーがまろやかになって飲みやすくなりますが、それ以外にもメリットがあります。
胃の弱い人はミルクを加えて
さまざまな健康効果があるといわれるコーヒーですが、その効果は、ブラックコーヒーを飲む際に顕著に現れます。とくに、ダイエット目的でコーヒーを飲むのであれば、ブラックコーヒーを飲むようにしましょう。しかし、コーヒーは刺激物ですから、胃腸の弱い人がブラックコーヒーを1日に何杯も飲むのはおすすめできません。また、空腹時にコーヒーを飲むことも、控えたほうが良いかもしれません。
胃もたれや胃痛を引き起こさないようにするために、ミルクを加えてみましょう。コーヒーフレッシュ(ポーションミルク)やスキムミルク、牛乳などミルクの種類に関わらず、ミルクに含まれている脂肪が胃の粘膜を覆い、カフェインの刺激から胃を守ってくれます。
カフェインの吸収スピードを遅くする
コーヒーを飲むと、胃や小腸からカフェインが吸収され、およそ45分後には99%ほど吸収されます。急激なカフェイン吸収は胃酸の分泌が増加させ、胃を荒らす結果に。ところが、ミルクを入れて飲むとカフェインの吸収スピードが遅くなり、胃が荒れにくくなるというメリットがあります。
また、カフェインの吸収スピードを遅くすると、カフェインの効果が発揮される時間もゆっくりになります。ですから、少し長めの昼寝の前にミルク入りのコーヒーを飲んでおくと、カフェインの覚醒作用が緩やかに現れるため、スッキリと目覚めることができるでしょう。
コーヒーフレッシュのデメリットは?
コーヒーには、コーヒーフレッシュを入れるという人もいらっしゃるでしょう。常温保存できる便利なコーヒーフレッシュですが、いくつかデメリットもあるようです。
トランス脂肪酸が含まれている
生クリームに似てはいますが、じつはコーヒーフレッシュは植物性油脂が主成分です。最近の一部の商品の中には、乳脂肪が含まれているものもあるようですが、基本的には乳成分は含まれていません。油脂加工品であるコーヒーフレッシュにはトランス性脂肪酸が含まれており、トランス性脂肪酸の摂取過多になると、肥満や心疾患にかかるリスク、アレルギー性疾患にかかる率が高くなるといわれています。
栄養価はほぼなし
コーヒーフレッシュには、カルシウムやたんぱく質などの栄養成分は入っていません。コーヒーフレッシュは植物性油脂と乳化剤、増粘多糖類とカラメル色素、そして日持ちさせるためのPH調整剤からできています。もちろん、油と添加物からできているコーヒーフレッシュを、1日1、2個ほど使用する分には問題ないかもしれません。ですが、もしもコーヒーを飲むたびに使用しているのであれば、入れる個数を減らすなどしたほうが良いでしょう。
カロリー過多になりがち
イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校とカリフォルニア大学サンディエゴ校が、19,400人を対象に行った共同研究によると、コーヒーをブラックで飲まない人たちのほとんどが、ミルクや砂糖のカロリーを気にかけていないため、カロリー過多になりやすいことが明らかになりました。一方、興味深いことに炭酸飲料を飲む人たちのほうが、意識的に食事のカロリー摂取を控える傾向にあったといいます。
さらに、ミルクや砂糖がたっぷり入ったデザートのような甘いコーヒーが好きな人は糖分の摂取に無頓着なケースが多く、糖分によって血糖値が急上昇した後に急下降するため、無性にジャンクフードを食べたくなってしまう人が多いのだそう。