遊牧民のゲルはこんな場所
遊牧民のゲルは民家ですが、宿泊体験ができるツアーも多くあります。彼らはいったいどんな暮らしをしているのか、そして宿泊する際はどのように過ごすのかを見ていきましょう。
1.生活に必要な家具や家電が置かれている
ゲルの中には家具や家電が置かれ、床は地面の上にカーペットを敷いています。草原には電線がありませんが、電力は自家発電によって確保しているため、照明、テレビ、携帯電話などの家電は使えます。ただ冷蔵庫や洗濯機などの大型家電はない場合が多いようです。
2.ゲル内は配置が決まっている
内部の配置は決まっていて、基本的に玄関は南向きに建てられています。したがって玄関を入って正面が北となり、そこは神聖な場所となるため祭壇が設けられています。また北側は家長の場所でもあり、お父さんや大切な訪問客はこの位置に座ります。
玄関を入って右側(東側)は女性の場所で、キッチン用品などもここに置かれます。左側(西側)は男性の場所で、仕事道具や馬具などが置かれます。ただ、近年ではこのような風習もあまり厳格には行われておらず、配置も各家庭によって少し違う場合があるようです。
3.宿泊はゲスト用のゲルが用意される
遊牧民のゲルに宿泊するときは、彼らが生活しているゲルとは別にゲスト用のゲルが用意されます。室内は質素なツーリストゲルと変わりませんが、コンセントは設置されてない場合が多いです。充電が必要なときは遊牧民にお願いして、彼らのゲルで充電させてもらいましょう。
4.水道設備は使えない
ツーリストキャンプと大きく違う点は水道設備がないことです。水をもらって歯を磨いたり顔を洗うことはできますが、シャワーは浴びることができず、水洗トイレもないため小屋で用を足すことになります。ちょっと不便ですが草原での非日常を体験できるため、忘れられない旅の思い出になるのではないでしょうか。
ゲルで過ごすときのマナー
1.敷居は踏んだり座ったりしないこと
入口の敷居を踏んだり座ったりするのはマナー違反です。これは日本も同じであり、古い家屋やお寺の敷居はまたぐのがマナーですね。なぜそのような風習が生まれたかは諸説ありますが、うっかり足を置いたりしないよう気をつけましょう。
ただ、敷居に足を引っかけゲルの中へ転んぶことは、金運・財産をもたらすといわれています。もちろん故意にやってはいけませんが、思わず転んでしまったときは喜ばれるかもしれません。
2.柱の間に立たないこと
ゲルの中央には天窓に向かって2本の柱が立っていますが、この間に入ったり手を伸ばして物を渡すことはマナー違反です。2本の柱は夫婦を象徴しているため、間に入るのは夫婦の間に立ち入るという意味になるそうです。ツーリストゲルではあまり気にする必要はありませんが、遊牧民のゲルを訪問した際は気をつけましょう。
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