VISAの場合

世界最大のシェアを誇るVISAカードでは当然のことながらセキュリティコードを採用している。VISAの場合、セキュリティコードの事をCVV2(Card Verification Value)と呼ぶこともある。裏面のサインパネルに表示されている数字3桁または、数字末尾3桁がセキュリティコードとなっている。

多くの場合、3桁の数字が記載されているが、3桁以上の数字がカード裏面のサインパネル(署名欄)に記載されている場合もある。そのような場合でも最後の下3桁のみがセキュリティコードとして普段利用する番号となっているため、数字末尾の3桁以外は気にしなくてよい。

Mastercardの場合

世界第2位のシェアを誇るMastercardでもセキュリティコードは利用されている。Mastercardではセキュリティコードの事をCVC2(Card Validation Code)と呼ぶこともある。

セキュリティコードの具体的な記載場所はVISAカードと同用にクレジットカード裏側のサインパネル(署名欄)に記載されている番号3桁だ。3桁以上の番号が記載されている場合は、数字末尾の3桁の番号がセキュリティコードを表す。セキュリティコードの入力の際は最後の3桁以外の数字は無視して問題ない。

JCBの場合

日本国内で使い勝手が良いJCBカードでもセキュリティコードが利用されている。JCBの場合はクレジットカード裏面の署名欄に印字されている7桁の数字のうち右側3桁の数字がセキュリティコードを表している。前半の4桁はクレジットカードの番号の下4桁を表している。セキュリティコードの入力を求められた際は右側の3桁の数字を入力するだけで良い。

アメリカンエキスプレスの場合

アメリカンエキスプレスの場合、他のクレジットカード会社とセキュリティコードの位置が多少異なるので注意が必要だ。同カードのセキュリティコードの位置はクレジットカード裏面ではなく、表面に記載されている。

カードの表面に記載されているカード番号の右上に記載されている4桁の数字がセキュリティコードとなる。他社の3桁と違いアメリカンエキスプレスは4桁であり、表面に記載があるので間違えないようにしていただきたい。

セキュリティコードの注意点

多くのクレジットカード会社が採用しているセキュリティコードだが、利用するにあたって注意点もある。

セキュリティコードは物理的にクレジットカードに印字されているので、データで盗まれるといったことは少ないが、クレジットカード自体を盗まれてしまった場合はセキュリティの意味をなさなくなる。クレジットカードの盗難や紛失には十分注意が必要だ。

クレジットカードを更新した場合や再発行した場合、セキュリティコードがその都度変更になる。以前利用していたセキュリティコードでは決済できなくなるので、常に最新のセキュリティコードを利用するように心掛けていただきたい。

他人にセキュリティコードを教える事やセキュリティコードを盗み見されることも避けていただきたい。インターネット決済では実際のクレジットカードが手元にある証明としてセキュリティコードが利用されている。もし他人があなたのセキュリティコードを知っていた場合はクレジットカードが手元にあるかのように装ってインターネット上で決済ができてしまう。絶対に他人には知られないよう注意して頂きたい。

フィッシングサイトにも注意

偽物のメールやホームページを作成し、クレジットカードの番号やセキュリティコードを入力させ、情報を盗もうとするフィッシングサイトと呼ばれるものがある。

セキュリティコードはインターネット上のクレジットカードの利用においてとても優秀なセキュリティの仕組みであるが、フィッシングサイトなどでセキュリティコードの情報を盗まれてしまった場合には、不正利用を防ぐ手だてがなくなってしまう。

怪しい電子メールや怪しいホームページで情報を入力しないことはもちろんの事だが、金融機関やクレジットカード会社の公式ホームページそっくりのフィッシングサイトも確認されている。このようなフィッシングサイトに引っかからないこともクレジットカードを安全に利用するためには大切となる。

特に電子メールでいかにも本物の金融機関やクレジットカード会社を騙り、セキュリティコードを含めたクレジットカードの情報を入力させようとすることが多々ある。

大前提として金融機関やクレジットカード会社は電子メールではクレジットカード情報の入力を求めることは決してないので、騙されないように注意して頂きたい。

セキュリティコードのおかげでインターネット決済の安全性が保たれているが、セキュリティコードが流出した場合、安全性が失われる。クレジットカード情報の管理も当然のことながら、ぜひセキュリティコードについても気を付けて管理したい。

文・右田創一朗(元証券マンのフリーライター)/ZUU online

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